ブラジルは肉牛の数が世界の中でもとても多く、ブラジル人の食たくに牛肉はなくてはならない存在です。町なかにあるお肉屋さんでは、牛のさまざまな部分の肉が売られていて、「ピカーニャ(牛のおしり部分の肉)をください」とか、肉の種類を細かく選んで買い物をするんです。家族が多い家ではキログラム単位でお肉を買うのがふつうです。その他とり肉やぶた肉、ソーセージ、サラミなども料理にたくさん使われています。
コーヒー生産量がナンバーワン!
ブラジルでは世界で生産されるコーヒー豆の約3割を作っていて、生産量は世界ナンバーワン。日本のコーヒーも約3割がブラジルからの輸入です。国別のコーヒー消費量でもアメリカに次いで2番目に多く、みんなコーヒーが大好きなんです。ブラジル人にとってコーヒーは、友だちと話したり、お客さんをもてなしたりする時の、人との交流に欠かせない存在でもあるんですよ。よく飲まれているのが「カフェジーニョ」という小さなカップで飲む真っ黒なこいコーヒーで、砂糖をたっぷり入れるのがブラジル流。他に人気なのは「ピンガード」というカフェオレのようなコーヒー。街角のパダリーヤ(パン屋さん)のスタンドで、大きなカップの「ピンガード」を飲む人も多いんです。
カカオの生産量は中南米トップクラス!
ブラジルはチョコレートの原料になるカカオ豆の生産量が世界で7番目に多く、中南米のなかではトップクラスです。実はカカオはさいばいが難しいことで知られ、さいばいに適した場所といわれているのは、赤道をはさんで北緯20度と南緯20度の間の高温多しつな土地だけなのです。ブラジルはカカオさいばいに向いている場所が多く、質の高いカカオ豆が作られ、世界各地に輸出されているんです。
あまくておいしいフルーツがいっぱい!
広い国土と温暖な気候のブラジルは、フルーツの宝庫。オレンジをはじめ、パパイヤ、マンゴー、パッションフルーツ、ぶどう、りんご、すいか、かきなどさまざまなフルーツが生産されていて、食たくをはなやかにいろどります。「ブラジル人の1日はフルーツで始まる」といわれるほど、朝からフルーツを食べたり、ジュースを飲んだりします。フルーツ飲料の種類も多く、アマゾン原産のガラナという果実を使った、あま味の強いジュースがよく飲まれています。めずらしいところではカシューナッツの果肉(カシューアップルともいいます)の部分を使ったジュースもあるんですよ。