イタリアの主食といえばパスタのイメージがありますが、主食はパンです。パスタにもパンがそえられ、パスタのソースをパンにつけて食べます。イタリアのパンは塩分が少なくソースやオリーブオイルをつけて食べます。
「フォカッチャ」はイタリア生まれの平たいパンで、火で焼いたものという意味があります。細長い棒状の「グリッシーニ」はイタリアのレストランではほとんどのお店で出てきます。
ベトナムではごはんを主食に、肉や魚、たっぷりの野菜などごはんに合うおかずを組み合わせて食べます。お米が豊富にとれるので、すりつぶして平めんの「フォー」や丸い細めんの「ブン」に加工したり、うすく引き伸ばしてかわかし「ライスペーパー」にしたり、お米の食べ方も豊富です。
ガーナでは主食といえるものがいくつもあります。まず、日本のおもちに似たやわらかいフフ。材料はヤムイモ、キャッサバイモやプランテーン(バナナの仲間、調理用の果物)。
フフより少し酸味があるのがバンクーやケンケ。材料は、発酵させたキャッサバイモやとうもろこしの粉で、それを練って作ります。
中国の北部では小麦を使っためんやマントウ(中国の蒸しパン)、南部ではお米が主食です。中国ではお米をおかゆにして食べることも多いですね。日本だとかぜをひいた時に食べるものというイメージですが、中国がゆにはたくさんの種類があり、ふだんからよく食べています。
いっぱん的にじゃがいもが主食として食べられています。ゆでたり、つぶしてマッシュポテトにしてメインの料理にそえたり、スープに入れたり、グラタンにしたり、昼食や夕食には必ず食たくにのぼるほどです。
ブルガリアの主食はパン。“毎日食べるもの”というだけでなく、命を支える食べ物として特別にあつかわれています。街のいたる所にパン屋さんがあり、また毎日パンを焼くという家もあるほどパンはブルガリア人の食生活に欠かせません。
メキシコ人が主食としてよく食べるのが「トルティーヤ」。トルティーヤはかんそうしたとうもろこしをアルカリ性の石灰水でゆでてすりつぶした粉から作るうすいパンです。塩をふってそのまま食べたり、サワークリームやソースをのせたり、中に具を入れて2つに折りたたんでタコスにしたり、さまざまな方法で食べています。
ペルーでは主食もエリアによってちがいます。首都リマのある海岸地帯はお米が主食。刻んだにんにくや玉ねぎを入れてたくことが多く、日本のごはんよりパラパラしています。山がく地帯の主食はいもですが、食用のじゃがいもだけで3000種類以上もあるというからおどろきですね。
北インドでは小麦粉の生地を発酵させて細長くのばして焼いたパン「ナーン」、平べったい薄焼きのパン「チャパーティー」、チャパーティーを油で揚げた「プーリー」などが主食としてよく食べられています。
平野が多いタイは稲作が盛んで、主食はお米です。インディカ米が主流で日本のお米よりねばり気が少ないのが特ちょうです。北部や東北部ではもち米が食べられています。
ハンガリーの主食はパンで、とても大きいパン「ケニエル」や、昔よく旅に出るときに持って行った「ポガーチャ」、三日月形の「キフリ」、丸型のロールパン「ジェムレ」など、パンの種類がたくさんあります。
ロシアの主食はパンですが、穀物や豆類を水やスープ、牛乳などでにこんだおかゆ「カーシャ」も主食として食べます。