地中海にあるサルデーニャ島の民族衣装は色々な種類があり美しいことで有名です。
女性は、白いブラウスにベスト、赤や黒のロングスカートと短いジャケットかベスト。エプロンとスカーフは必ずつけ、エプロンにはししゅうやレースの装飾がつけられています。男性は、白いシャツにロングベスト、白いパンツにブーツ、ぼうしが基本です。
プラナカンの女性が着ているのが伝統衣装の「サロンケバヤ」です。「サロン」は長いタイトスカートで、「ケバヤ」はVネックのえりの上着のことをいいます。ごうかで繊細なししゅうのケバヤはとっても美しく優がです。
私たち日本人が真っ先に思いうかべるのは「チャイナドレス」でしょう。「清」の時代の満族の衣装が基になっているとされていて、1920年代に生まれました。かつては上下に分かれたスタイルもあったそうですが、その後はワンピースの形に変わっています。
ケンテはアカン族による民族衣装で、かつて存在したアシャンティ王国の王族のために作られたのが始まりです。今では身分に関係なく多くの人が着ていますが、その特ちょうはあざやかな色彩と芸術的な模様です。
トラキア地方は、「リザ」というシャツに「スクマン」というジャンパースカートをはいて、色とりどりのししゅうをほどこしたエプロンをする女性の衣装が有名。先のとがった民族シューズは「ツァルヴリ」と言います。
ラップランド地方に暮らす少数民族のサーミ人は、「コルト」という美しい色づかいの民族衣装で知られています。
クラプラプという花がらのジレ(そでなしのどう着)の上に、クレトイエ(上衣)をはおり、ロク(スカート)、フフォルト(エプロン)、そしてフル(頭かざり)とクロンプ(木ぐつ)というのがいっぱん的なスタイルです。
中央の高原地域では、男性は「チャロ」という黒い上着とズボンに銀の装しょくがついた衣装で、つばの広いぼうし「ソンブレロ」をかぶります。女性はビーズのししゅうがついたブラウスとスカートの「チナポブラナ」という衣装を着ます。
代表的な民族衣装は韓服(ハンボク)といい、女性用は「チマチョゴリ(チマ=スカート、チョゴリ=上着)」、男性用は「パジチョゴリ(パジ=ズボン、チョゴリ=上着)」、子ども用は「セクトンチョゴリ」と呼ばれています。
地域ごとに様々な民族衣装がありますが、有名な物の1つとして、たくさんのかわいい花のししゅうが編み込まれているマチョー地方の民族衣装があります。
ニュージーランドの先住民マオリの人々の民族衣装は、赤や白、黒が目立つ、色あざやかな布のししゅうに特ちょうがあります。腰には草の葉をかんそうさせて、赤や黒で染色したかざりを巻き、衣装の色に合わせた頭かざりをかぶります。
ペルーにはたくさんの民族が暮らしているので、伝統的な民族衣装も種類がいっぱいあります。よく知られている民族衣装の1つは、山がく地帯の「ウアイノ」です。