比べてみよう!世界の食と文化

インドネシア共和国

味の決め手はケチャップマニスとサンバル

ケチャップマニス/サンバル ©インドネシア大使館

インドネシア料理にかかせない食材といえば、「ケチャップマニス」と「サンバル」です。「ケチャップマニス」は、あまくてとろりとしたソースで、ナシゴレンやミーゴレンなどの味付けに使います。「サンバル」は、ナシゴレンなどといっしょに出されるからい調味料で、食たくで料理に少しずつぜて食べます。からいだけでなくあまみとコクもあり、インドネシアの人たちはみんな大好きです。

サンバルは家庭でもお店でも必ずといっていいほど料理といっしょに出てくるよ。

イギリス

紅茶の国イギリス

アフタヌーンティー ©︎VisitBritain

イギリスは紅茶こうちゃの国ともいわれ、朝にはモーニングティー、午後にはアフタヌーンティーやクリームティーなど、1日の中にお茶を楽しむ時間がいろいろあります。
3だん重ねのトレイにり付けられたサンドイッチやスコーン、いろいろなケーキやタルトを食べながら、紅茶こうちゃを飲むのが「アフタヌーンティー」です。

アフタヌーンティーは日本でも有名だね。

アメリカ合衆国

アメリカは農業大国だよ!

とうもろこしやトマト、小麦、大豆、オレンジ、りんご、牛乳ぎゅうにゅう、チーズなどさまざまな種類の農作物を作っています。牛肉は世界1位の生産量です。野菜や果物くだものなどの生産量が多い分、輸出ゆしゅつ量も多い農業大国。日本もアメリカから小麦や大豆、とうもろこしなどをたくさん輸入ゆにゅうしていますよ。

広大な国のアメリカは、国土の40%が農地なのよ。

ブラジル連邦共和国

コーヒー生産量がナンバーワン!

ブラジルでは世界で生産されるコーヒー豆の約3わりを作っていて、生産量は世界ナンバーワン。日本のコーヒーも約3わりがブラジルからの輸入ゆにゅうです。国別のコーヒー消費しょうひ量でもアメリカに次いで2番目に多く、みんなコーヒーが大好きなんです。

ブラジル人の大人にとってコーヒーは、友だちと話しをする時飲んだり、交流に欠かせない存在なのよ。

ブルガリア共和国

ブルガリアといえば、ヨーグルト!

タラトル

ブルガリアといえば、すぐ思いうかぶのはヨーグルト。牛乳ぎゅうにゅうから作るヨーグルトがいっぱん的ですが、羊のちちからも作ります。牛乳ぎゅうにゅうと羊のちちぜて作るヨーグルトもあって、味わいがそれぞれちがいます。
ヨーグルトはそのまま食べたり、きざんだきゅうりやクルミを入れた冷たいスープ「タラトル」にしたり、いろいろな料理に使うのがブルガリア流。

毎日たくさんのヨーグルトを食べているんだ。

ガーナ共和国

ガーナはカカオの産地だよ

ガーナはチョコレートの原料になるカカオの産地です。ラグビーボールよりひと回りほど小さい実の中に30〜50つぶのカカオ豆が入っています。ガーナは、世界第2位のカカオ生産国です。日本もガーナからたくさんのカカオを輸入ゆにゅうしていますよ。

カカオ“豆”っていうけど、実はカカオはフルーツなんだよ。

ペルー共和国

ペルー原産の作物が世界中へ

たくさんの種類のじゃがいもとトウガラシ

じゃがいも、トマト、かぼちゃ、ピーナッツ、トウガラシはどれもペルーが原産地です。16世紀にスペインの植民地になったことで、スペイン人がこれらの食材を持ち帰り、世界に広めました。この歴史がなかったら、トマトのないイタリア料理、トウガラシのないインド料理になっていたといわれています。

じゃがいもが日本に伝わったのは江戸時代なのよ。

スペイン王国

オリーブオイル生産量が世界一

一面に広がるオリーブ畑

スペインではほとんど全土でオリーブがさいばいされていて、オリーブオイルの生産量は世界一です。料理に使う油というだけでなく、コクを出す調味料としての役割やくわりも果たしています。

オリーブオイルをパンにつけて食べたりもするんだよ。

メキシコ合衆国

特色ある郷土料理がいっぱい!

メキシコ料理は7000年前から伝わる伝統でんとう的な食文化が評価ひょうかされて、2010年にユネスコの世界遺産いさん(無形文化遺産いさん)に登録されました。広大な国土のため、地方ごとに手に入る食材がちがうことから、その土地ならではの郷土きょうど料理が発達したんです。

日本の和食は2013年に世界遺産になったよね。

タイ王国

タイ料理に欠かせないナンプラー

クルアン・プルン

せい的な調味料に「ナンプラー」があります。日本語では「ぎょしょう」といい、魚を発酵はっこうさせて作った調味料です。独特どくとくな味わいがあり、スープやいため物によく使います。

レストランには、テーブルの上に砂糖、とうがらし入りのお酢、粉とうがらし、ナンプラーの4点セット(クルアン・プルン)が置いてあるんだよ。

オランダ王国

世界にほこる「チーズ王国」

チーズ

山羊乳やぎにゅうを使ったチーズやスモークチーズ、クミンやクローブといったスパイス入りのチーズなど、オランダ全土でさまざまなチーズが作られています。

僕たちの食生活にチーズはなくてはならない存在なんだよ。

トルコ共和国

遊牧民のころからなじみがあった羊

羊の放牧

トルコの人々の先祖せんぞは中央アジアあたりの遊牧民でした。じょうぶで病気になりにくい羊は遊牧に向いた動物で、人々は大昔から羊にとてもなじみがありました。そのため今でも羊をい、羊肉や、羊のちちのヨーグルトやチーズが大好きです。

羊ややぎの乳から作った白チーズの「ベヤズ・ペイニル」が人気だよ。

ハンガリー

国宝の「マンガリッツァぶた」

マンガリッツァぶた

19世紀に前半に誕生たんじょうした、羊のようにカールした長い毛を持つ特別なぶた「マンガリッツァぶた」が飼育しいくされています。マンガリッツァぶたは、1991年には200頭を切るほどってぜつめつの危機ききにありました。しかし政府せいふがそれを救うために飼育しいくを管理し、数をやすことができ、2004年には「国宝こくほう」に指定されました。

高級レストランでよく使われているんだよ。

ニュージーランド

種類豊富なシーフード

パウア

暖流だんりゅうと寒流がぶつかるニュージーランドおきは、良質りょうしつなシーフードの宝庫ほうこです。身のしまったロブスター、ぷっくりとしたカキのほか、グリーンシェルマッセル(パーナ貝)とばれる美しい緑色のカラを持った貝、アワビの一種のパウアなどニュージーランドならではの魚かいもあります。

パウアの貝がらは、アクセサリーにもよく使われるの。

大韓民国

「薬食同源」の考え方

昔から、中国と同じように「薬食同源どうげん」の考え方があります。これは、栄養のバランスが取れた、体によい食事を「薬」にたとえ、病気にならないようにする、という考えです。

日本では同じような考え方を「医食同源」というわよね。

ギリシャ共和国

健康によい地中海食

地中海の食事

ギリシャの料理は、スペインやイタリア、モロッコなどの国々の料理とともに「地中海食」とばれています。地中海沿岸えんがん伝統でんとう的な食事は、栄養のバランスがよいため、他のヨーロッパの国々の食事にくらべて健康的で病気にかかりにくいという研究結果も発表されています。また、大勢おおぜいの人々がいっしょにテーブルをかこんで、語り合ったり、陽気に歌ったり、おどったりしながら食事を楽しみます。

こうしてくつろいだ食事のスタイルも評価され、「地中海食」は2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されたのよ。

フランス共和国

洗練されたフランス料理のはじまり

歴史をふり返ってみると、14世紀のはじめに書かれた料理書には「とり肉のシナモンソース」など、今食べてもおいしそうな料理のレシピが130ものっています。現在げんざいのフランス料理の名声をきずいたのは、19世紀のはじめのカレームという料理人です。

フランスの食文化は、ユネスコの無形文化遺産に登録されているよ。