比べてみよう!世界の食と文化

ブルガリア共和国のあいさつ

ブルガリア語(文字はアルファベットに少し似ているキリル文字)

hearingあいさつをクリックすると、音声が聞けるよ

英語に似ている文字だね。

ブルガリア共和国の食文化・食のあれこれ

ブルガリアといえば、ヨーグルト!

手作りヨーグルト

ブルガリアといえば、すぐ思いうかぶのはヨーグルト。牛乳ぎゅうにゅうから作るヨーグルトがいっぱん的ですが、羊のちちからも作ります。牛乳ぎゅうにゅうと羊のちちぜて作るヨーグルトもあって、味わいがそれぞれちがいます。

ヨーグルトはそのまま食べたり、いろいろな料理にも使うのがブルガリア流。例えばドレッシングにしてサラダにかけたり、きざんだきゅうりやクルミを入れた冷たいスープ「タラトル」にしたり。毎日たくさんのヨーグルトを食べるブルガリア人。長寿ちょうじゅの人が多いのは、いつもヨーグルトを食べているからかもしれませんね。

タラトル/ブルガリアといえば、やっぱりヨーグルトだよ!
ショプスカサラダ/ヨーグルトとチーズ

豆腐とうふみたいなチーズ?!

同じ白い食べ物といえば、チーズも種類が豊富ほうふ牛乳ぎゅうにゅうだけでなく、羊ややぎのちちで作ったチーズもよく食べられています。ブルガリア人は、ヨーグルトと同じく毎日のようにチーズも食べるんですよ。だから売っているサイズもとってもビッグ。1kg単位で売られているものもあります。
ブルガリアを代表するのは「シレネ」という真っ白なチーズ。塩水につけて作られていて、長方形にカットされたものは見た目がまるで木綿豆腐もめんどうふのよう。細かくおろしてサラダにたくさんかける「ショプスカサラダ」もとても人気です。

主食

いろいろなパン

パンを大切にしている国

ブルガリアの主食はパン。“毎日食べるもの”というだけでなく、命をささえる食べ物として特別にあつかわれています。街のいたる所にパン屋さんがあり、また毎日パンを焼くという家もあるほどパンはブルガリア人の食生活に欠かせません。たくさん食べるので、1kg単位で買う人もいますよ。

家庭料理

バニツァはお母さんの味

朝食としてよく食べる料理は、ブルガリアのお母さんの味、「バニツァ」。うすいパイ生地きじにシレネチーズやヨーグルトを入れるほか、ほうれん草やかぼちゃ、ナッツ、たまごなどを入れることもあります。うずじょうや三角形などいろいろな形があるんですよ。
そのほか、朝食にはパラチンカ(クレープ)、メキツァ(空どうのあるあげパン)、ブフタ(ドーナツ)、ゲブレック(ベーグルにたパン)などを食べることも。ジャムやマーマレード、はちみつ、ヨーグルト、チーズなどといっしょに食べます。

バニツァ/バニツァはお母さんが焼いてくれるよ!
カヴァルマ/ミシュマシュ/ぐちゃまぜの料理、食べてみたいな!

“ぐちゃまぜ”の料理?

ブルガリアの家庭料理ではオーブンをよく使います。ひき肉とじゃがいもなどの野菜をいためてオーブンで焼く「ムサカ」や肉と野菜をトマトとにこんでオーブンで仕上げる「カヴァルマ」がその代表メニュー。にこみ料理なら豆をたっぷり使ったスープも家庭の味です。
また、玉ねぎやピーマン、トマトなどのみじん切りとたまご、シレネチーズをいためたブルガリア風のスクランブルエッグ「ミシュマシュ」も子どもたちが大好きな味。ミシュマシュって“ぐちゃまぜ”っていう意味なんですって。おもしろいですね。

ブルガリアのスイーツ、いろいろ

ブルガリアでは、デザートにもヨーグルトが登場します。プレーンヨーグルトから水分を取った「水切りヨーグルト」は、生クリームよりあっさりした味わい。ジャムやはちみつ、フルーツなどをトッピングしてそのまま食べます。もちろんヨーグルトにフルーツをかけて、そのままいただくシンプルなデザートも人気ですよ。
ヨーグルト入りのケーキ「ケクス・ス・キセロ・ムリャコ」も定番のデザート。見た目はパウンドケーキのようで、食感はヨーグルトが入っているのでしっとりしています。

また、日本ではかぼちゃは料理に使いますが、ブルガリアではおかしの材料です。焼いたかぼちゃにはちみつやクルミをかけた「ペチェナティクヴァ」やかぼちゃを水と砂糖さとうでにた「ヴァレナティクヴァ」などがその代表メニュー。ブルガリアのかぼちゃは日本のものより大きいものが多く、あまも強いので、おかしの材料にぴったりなんです!

水切りヨーグルトのデザート(ヤゴディ・オレヒ・イ・メッド)/ヨーグルトにフルーツをかけたデザート

行事食

ポガチャ

パンの中にコイン?

お客様をむかえたり、お祝いの時、ブルガリアでは特別な「ポガチャ」を作ります。これは丸い形をしたパンのこと。例えば、赤ちゃんが生まれて40日目の記念日や赤ちゃんが初めて歩いた日などのお祝いに、また洗礼せんれい結婚けっこんの時などに登場します。
クリスマスイブに作るポガチャにはコインを入れるのが伝統でんとう。切り分けられたパンにコインがあった人は幸せになれる、といわれています。そしてクリスマス当日は、ポガチャもいつもよりごうかに作ります。チーズやバター、ナッツを入れるほか、パンの表面に生地きじ模様もようを作り、見た目もはなやかにかざります。クリスマスはバニツァを作ることも多く、この日はポガチャやバニツァにくじを入れ、だれがそれを当てるかでり上がるそうですよ。

ブルガリア共和国の学校生活

新学期は9月

ブルガリアの義務ぎむ教育は16才まで。1年は2学期せいで、9月15日に新学期がスタートします。1学期は9月〜1月、2学期は2月〜5月か6月までで、その後は長い夏休みです。日本とちがうのは、午前と午後の2部せいになっていること。例えば、今学期は1、2年生が午前の部、3、4年生が午後の部で、次の学期はそのぎゃくというように。
授業じゅぎょうでは小学生のうちから外国語教育に力を入れていて、宿題もたくさんありますよ〜。

おやつの時間があるよ!

ブルガリアの学校では、給食がある学校とない学校があります。給食のない学校ではお昼は家で食べ、ある学校では学校のカフェテリアで食べます。注文できる料理は、スープやパンのほか、魚や肉を使ったフライやオーブン料理。ロールキャベツが食べられる日もあります。
給食がない代わりに、小学校には午前10時におやつの時間があります。出てくるものは、パンや果物くだもの、ミルクなど。おやつが出るなんて、ちょっとうらやましいですね。

授業の風景

ブルガリア共和国のスポーツ

球技きゅうぎ体操たいそう、すもうも人気!

ブルガリアでも人気のスポーツは、やっぱりサッカー。将来しょうらいサッカー選手になりたい子どもたちが大勢おおぜいいます。球技きゅうぎではバレーボールやバスケットボールも強く、男女どちらのチームもワールドカップやオリンピックでメダルをかくとくしました。
新体操しんたいそう体操競技たいそうきょうぎ、レスリングや重量あげの選手も多く、メダリストがたくさんいます。そして日本のおおずもうにはブルガリア出身の元力士、琴欧洲ことおうしゅう(今は鳴戸なると親方)がいますね。今は碧山あおいやま虎来欧とらきおうといった力士ががんばっていますよ!

ブルガリア出身の力士も日本で活やくしているね。

ブルガリア共和国の歴史

第一次ブルガリア帝国ていこくができたのは681年
国ははん栄しましたが、11世紀の初めにビザンチン帝国ていこくとの戦いに敗れます。

1185年ふたたび第二次ブルガリア帝国ていこくきずきましたが、
14世紀末にオスマン帝国ていこく軍にやぶれてめつぼうし、長くトルコの支配下しはいかに置かれました。

その後、1877〜78年にロシアがトルコとの戦いに勝利したため、
ブルガリアは自治国としてみとめられ、1908年に完全に独立どくりつしました。

1944年にソ連軍が侵攻しんこうし、共産主義しゅぎのブルガリア人民共和国が樹立じゅりつされました。
しかし、ベルリンのかべほうかい後の1989年以後に民主化が進み、
自由主義しゅぎ経済けいざいの国になりました。そして1990年に国名もブルガリア共和国となりました。

2007年にEU(欧州おうしゅう連合)加盟かめい国となり、ヨーロッパでの大きな発展はってんが期待されています。

ブルガリア共和国の民族衣装

民族衣装

ししゅうがかわいいね

ブルガリアには主に7つの地方があり、それぞれに伝統でんとう的な衣装いしょうがあります。例えばトラキア地方なら、「リザ」というワンピースに「スクマン」というジャンパースカートをはいて、色とりどりのししゅうをほどこしたエプロンをする女性じょせい衣装いしょうが有名。先のとがった民族シューズは「ツァルヴリ」と言います。ふだんいっぱんの人が伝統衣装でんとういしょうを着ることはありませんが、イベントや行事がある時、結婚けっこん式の時、合唱だんやぶようだん所属しょぞくしている人などがコスチュームとして着用することはありますよ。

ツァルヴリ

ブルガリア共和国の行事・お祭り

ちょーコワイ仮装かそう行列

クケリはブルガリア全土で毎年1〜3月にかけて行われる伝統でんとう的な仮装かそう行列。けものや悪魔あくまのかっこうをした男たちが練り歩く野生味あるイベントは、秋田県の有名な行事、なまはげにそっくりです。大きな街では各地方の民族ぶようをひろうするフェスティバルになっていますが、小さな村では今も身近な行事として伝わっています。かぶり物を着た男たちが一けんずつ家の中に入りこみ、おどったり、どなったりして悪りょうをはらい、その家の人々の無病息災むびょうそくさいを願うのです。小さな子どもたちが本気でこわがるお祭りなんですよ。

クケリ
バラ祭り

バラを楽しむお祭り

バラのしゅうかくを祝うバラ祭りは、5月下じゅんから6月上じゅんにかけて首都ソフィアの東部に広がる「バラの谷」とばれるエリアで行われます。最も有名なのはカザンラク市で行われるもので、この時期になると町全体がブルガリアローズのあまいかおりに包まれます。祭りでは民族衣装いしょうを着た人たちが歌ったりおどったりするほか、パレードが行われたり、バラの女王が選ばれたりとにぎやか。世界中から観光客もおとずれ、バラつみを体験することもできます。

ヨーグルトのお祭り

毎年7月、ラズグラド市で行われているヨーグルト祭り。ヨーグルト女王コンテストをはじめ、自家製じかせいヨーグルトのコンテストやヨーグルトを使った料理のコンテストが行われ、ブルガリアの食文化を深く知ることができます。また工芸品作りを体験したり、伝統でんとう民ようのショーを見学したり、広くブルガリアの文化にふれることができるお祭りです。

伝統衣装の女性が自家製ヨーグルトを作っているところよ。
スルヴァカネ/スルヴァチュカ

お年玉がもらえるスルヴァカネ

ブルガリアにもお正月にお年玉をもらう習慣しゅうかん、「スルヴァカネ」があります。まずドリャンという木のえだにポップコーンやプルーン、りんご、リボンなどのかざりを付けて「スルヴァチカ」を作ります。お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの背中せなかを祝いのことばをいいながら、このスルヴァチカで軽くたたきます。そしてお年玉をもらうんですよ。これは、新年を祝福するブルガリアの風習なんです。

赤白のお守りをあげよう!

3月1日は春のおとずれを祝う祝日。この日、ブルガリアの人たちは赤と白の糸で作ったかざり「マルテニツァ」を交かんします。マルテニツァは、ミサンガのように手首にくものや人形がたのものなどいろいろな形をしています。親しい人とマルテニツァを交かんすることで、その人の健康や幸福を願うのです。
身に付けたマルテニツァを外す時はどうすると思いますか?春を告げるわたり鳥、コウノトリかツバメを見かけた時、すぐに願い事をして外し、実のなる木にきつけるといいのだとか。アリのいる石の下に入れるとか、牛やぶたなどの家ちくに付けるなど、地方によって言い伝えがちがうのもおもしろいですね。

マルテニツァ
聖ゲオルギ

せいゲオルギの日

5月6日はせいゲオルギの日という春の祭日。せいゲオルギはキリスト教における聖人せいじんの1人で、「羊を守る」、「農作物のめぐみをもたらす」といわれている人。そのためせいゲオルギに羊をささげる意味で、子羊の丸焼きが食たくに上ります。
この日をさかいに農業や放牧がスタートし、冬の間はできなかったちちしぼりも再開さいかいされます。その年の新しいヨーグルト作りも始まるのですが、昔の人はドリャンという木(和名はセイヨウサンシュユ)の葉にたまった朝つゆを集めてヨーグルト作りに使ったそう。なぜだと思いますか?ヨーグルトは牛乳ぎゅうにゅう乳酸にゅうさんきんなどのきんを加えて発酵はっこうさせて作りますが、そのきんが朝つゆの中にふくまれているからです。5月6日の朝つゆで作るヨーグルトが一番おいしい、という言い伝えなんですって。

ブルガリア共和国のその他あれこれ

日本のコンビニ!?

ブルガリアの首都ソフィアには、「クレックショップ」という便利なお店がところどころにあります。日本でいえば“コンビニ”ですね。地下にある倉庫を改装かいそうした半地下の店が多く、小窓こまどから店員さんにしいものを注文するスタイル。24時間営業えいぎょうしています。

24時間営業って、まさに日本のコンビニと同じだね!
クレックショップ

監修かんしゅう:ブルガリア共和国大使館

ブルガリア共和国の料理を作ってみよう!

タラトル タラトル

ブルガリアではヨーグルトを料理にも使います。タラトルはヨーグルトを使った冷たいスープで、暑い夏の定番料理です。

パプリカのミートライス詰め パプリカのミートライス詰め

お米とひき肉を詰めて煮込むブルガリアの代表的な家庭料理。ヨーグルトソースをたっぷりかけていただきます。