比べてみよう!世界の食と文化

タイ王国のあいさつ

タイ語(山がく部の少数民族は独自の言語を話し、都市部の観光地やホテルなどでは英語も通じます。)

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※語尾に女性は「カー」、男性は「クラップ」をつけるとていねいな言い方になります。

朝も夜もあいさつは「サワッディー」だよ!

タイ王国の食文化・食のあれこれ

タイでは外食が多い

首都バンコクを中心に、都市部には朝からばんまでたくさんの屋台がならんでいます。大きなショッピングセンターには必ずといっていいほど大きなフードコートもあり、日ごろから食事を外で取ることが多いです。家で食事をする場合も、おかずは屋台で買うというのもごくふつうのことです。

地域ちいきで味がちがう

南北に細長いタイでは、地域ちいきによって食べ物もさまざまです。北部はマイルドな味の料理が多く、代表的な料理はポークカレーの「ゲーン・ハンレー」や丸いおぼんに小皿料理がならぶ「カントーク」。東北部は味がくからい味が特ちょうで、代表料理は青パパイヤのスパイシーなサラダ「ソムタム」やとりの炭火焼き「ガイヤーン」などです。

海にせっする南部は魚かい類やフルーツが豊富ほうふで、スパイスを使ったからい料理が多く、代表的な料理にはピーナッツの入ったカレーの「ゲーン・マッサマン」があります。

ゲーン・ハンレー/カントーク/ソムタム/ガイヤーン/ゲーン・マッサマン
宮てい料理

タイでは宮てい料理も有名で、繊細せんさいな味や芸術げいじゅつ的なり付けに特ちょうがあるほか、野菜やフルーツを彫刻ちょうこくする「カービング」が見事です。

カービング
クルアン・プルン

タイ料理に欠かせないナンプラー

せい的な調味料に「ナンプラー」があります。日本語では「ぎょしょう」といい、魚を発酵はっこうさせて作った調味料です。独特どくとくな味わいがあり、スープやいため物によく使います。
また、レストランに行くと、テーブルの上に砂糖さとう、とうがらし入りのお、粉とうがらし、そしてナンプラーの4点セットが置いてあります。この調味料セットは「クルアン・プルン」といい、タイの人たちはこの4つを使って料理を好みの味つけにして食べます。

いろいろなハーブを使う

「パクチー」という食材の名前を聞いたことはありますか?これはタイ料理に欠かせないハーブの1つ。ハーブは味やかおりをよくするためによく使いますが、さまざまな効能こうのうがあるので昔からタイ医学の面からもよく使われています。例えばパクチーは食欲増進しょくよくぞうしん、とうがらしは発汗はっかんや血行そく進、クンチャイというセロリは貧血ひんけつ効果こうかがあるとされています。
ほかにも、「トムヤムクン」というスープにはレモングラス、「ガパオライス」にはガパオというバジルが使われています。

トムヤムクン ©︎タイ国政府観光庁
レッドカレー/グリーンカレー ©︎タイ国政府観光庁/イエローカレー「こうしん料によってカレーの色がちがうよ。」

スープみたいなカレー

タイ語でカレーのことを「ゲーン」といい、日本のカレーとちがってスープに近い料理です。
ゲーンの種類には、赤とうがらしを使った「レッドカレー」、青とうがらしを使った「グリーンカレー」、ターメリックなどのこうしん料を使った「イエローカレー」などがあります。どのカレーもとうがらしといろいろなこうしん料をベースに、ナンプラーやハーブ、ココナッツミルクなどを使っています。具材はとり肉やぶた肉、野菜などで、地域ちいきや各家庭、お店によってさまざまです。

主食

タイのお米は細長い

平野が多いタイは稲作いなさくさかんで、主食はお米です。インディカ米が主流で日本のお米よりねばり気が少ないのが特ちょうです。北部や東北部ではもち米が食べられています。また、日本にも高級米があるように、タイにもジャスミン米という最高級のお米があります。たくとあまいココナッツのようなかおりがします。

タイ米と日本米/ジャスミン米 ©︎タイ国政府観光庁
①センミー ②センレック ③センヤイ ④バミー

欠かせないめん料理

タイ人にとってめん料理も日常にちじょうの食生活に欠かせないメニュー。主なめんは細めんのセンミー、中太めんのセンレック、平たい太めんのセンヤイ、たまごと小麦粉から作る黄色いめんのバミーの4種類(太さや原料がちがいます)。調理法にはつゆあり、つゆなし、いため、あんかけなどがあり、トッピングの具にはシーフードやすり身の団子だんご、焼きぶた、とり肉、野菜などがあります。注文する時はまずめんを選び、それからトッピングの具を選びます。

家庭料理

おかゆ(ジョーク)/ムーピン/パートンコーとクリームとナーム・タウフー(豆乳)「朝ごはんに食べるタイ風揚げパン、おいしそうだね。」

朝ごはんは屋台で

タイでは屋台で朝食を買うのもふつうのこと。定番の朝食はおかゆ(ジョーク)で、くだいたお米をにこみ、ひき肉やたまご、シーフードなどの具をトッピングします。くしにさしたぶたの炭火焼「ムーピン」ともち米のセットも人気です。「ムーピン」は、日本の焼き鳥にています。
子どもたちに人気があるのは、あまくない揚げパンのパートンコーと、豆乳とうにゅうのナーム・タウフー。パートンコーには練乳れんにゅうや緑色のあまいクリームやナーム・タウフーをつけて食べることが多く、朝食というよりおやつのよう。緑色のクリームは、植物の葉で色をつけています。

お母さんがつくるたまご料理

多くの人がお母さんの味として挙げるのは、オムレツの「カイチアオ」。タイ語でカイは「たまご」、チアオは「あげる」という意味で、たまごを油であげるように調理します。具材はねぎやぶたのひき肉、トマト、じゃがいもなど。中はふわふわ、外はサクサクです。

カイチアオ「カイチアオは家によって具がちがうのよ。」
カオニヤオ・マムアン/見た目もあざやかな「ルーク・チュップ」 ©︎タイ国政府観光庁
カラフルな色のデザート、食べてみたいなあ。

南国フルーツとスイーツ

タイは1年中フルーツがたくさんれる国。特に暑い時期は、パパイヤやグアバ、スイカ、パイナップル、バナナなどを使ったジュースがたくさん出回ります。
また、タイの人はあまいものが大好き。ココナッツミルクやフルーツ、豆類などを使ったカラフルなスイーツがたくさんあります。したもち米にココナッツミルクを加え、マンゴーをそえた「カオニヤオ・マムアン」は代表的なスイーツの1つ。豆とココナッツミルクで作ったあんをゼリーでくるんだ「ルーク・チュップ」は見た目にもきれいなスイーツです。

行事食

ソンクラーンに欠かせないカオチェーと付け合わせ

宮てい料理の「カオチェー」

毎年4月13日から15日に行われる水かけ祭り(ソンクラーン)では、宮てい料理の1つである「カオチェー」を食べる習慣しゅうかんがあります。米をかためにたき、ジャスミンの花でかおり付けしたジャスミン水をかけたもの。冷たいお茶づけのようで、さらさらと食べられます。付け合わせのおかずは味のこいあげ物やいため物です。

タイ王国の学校生活

タイの学校は2学期せい

タイの教育制度せいどは、日本と同じく6・3・3・4年せい義務ぎむ教育は小学校と中学校の9年間です。2学期せいで、前期は5月中じゅん〜10月中じゅんごろまで、後期は11月上じゅん〜よく3月中じゅんごろまでです。日本の夏休みに当たる長い休みは、3月〜5月の約2カ月間です。

授業じゅぎょうはもちろんタイ語で行われますが、英語や中国語などの外国語を勉強する学校や地域ちいきもあります。日本とちがうのは、週に1回程度ていど割合わりあいで、ボーイスカウト・ガールスカウトの時間や仏教ぶっきょう授業じゅぎょうがある学校が多いことです。

中学校での部活動は日本と同じくスポーツけいや文化けい、語学などいろいろありますが、放課後ではなく授業じゅぎょうとして週に1回程度ていどあります。

授業風景
小学校の給食「フードコートのようなところでお昼ごはん、っていいね!」

学校給食

小学生は日本のような給食スタイルのお昼ごはんですが、教室ではなく食堂に集まって食べます。ごはんやスープのほかに、栄養のバランスを考えたおかずがセットになっています。また小学校によっては午前中に牛乳ぎゅうにゅうやおかしが配られることもあり、子どもの成長を考えた栄養補給ほきゅうができるように工夫されています。
中学校では学校のカフェテリアでそれぞれ好きなものを買って食べるのがいっぱん的。カフェテリアはいろいろなお店がならぶフードコートスタイルになっています。

タイ王国のスポーツ

クラビー・クラボーン「タイフェスティバルは大阪、名古屋、静岡、仙台などでもやっていて、タイ舞踊も見られるんだよ!」

サッカーなどの球技きゅうぎが人気

タイで一番人気があるスポーツはサッカー。バスケットボールやバレーボール、バドミントン、卓球たっきゅうなども子どもたちに人気があります。タイの伝統でんとうを受けつぐために、学校で短けんや長けんを使った武術ぶじゅつ、「クラビー・クラボーン」を習うこともあります。
また、かくとうのムエタイも有名で、海外ではタイ・ボクシングとばれています。毎年5月に、東京の代々木公園で行われるタイフェスティバルでは、本物のムエタイの試合を見ることができます。これはタイ王国大使館が主さいしているもので、タイの文化や歴史をしょうかいするイベント。おいしいタイ料理もいろいろ食べられるというから楽しそうですね。

タイ王国の歴史

タイの歴史は北東部から始まり、世界の中でも早い時期から農耕のうこう文明が発達していたことがわかっています。
6〜11世紀にはモーン族による王朝が起こり、9世紀にはクメール王朝が進出。
13世紀初頭にスコータイ王朝が成立し、約200年続きました。この時期に文字をふくむタイ文化のそがきずかれました。

1351年に成立したアユタヤ王朝は約400年続き、ヨーロッパと東アジアの貿易ぼうえき港として発展はってんします。
その後わずか15年でほろんだトンブリー王朝をて、1782年から現在げんざいも続くラッタナコーシン王朝が始まり、
鉄道や道路を整備せいびしたり、電気を通したりと、近代化が進みました。

なお、絶対王政ぜったいおうせいが続いていたタイは1932年民主主義体制みんしゅしゅぎたいせい立憲君主制りっけんくんしゅせい)となり、王はしょうちょう的な存在そんざいとなりました。
2016年くなった第9代の国王ラーマ9世(プミポン前国王陛下へいか)は、タイ王国で深く敬愛けいあいされ、全国民におしまれました。

タイ王国の民族衣装

シルクを使ったあざやかな衣装いしょう

民族衣装いしょうといえば、タイシルクを使った女性じょせい衣装いしょうが有名ですね。女性じょせいきスカートをはき、ブラウスの上に「サバイ」というかたかけをするのがいっぱん的。地域ちいきによってデザインやししゅうなどの模様もようがちがいます。他に正装せいそうがあり、男性だんせい正装せいそうは「スア・プララーチャターン」というジャケットで、そのデザインを決めたのはプミポン前国王陛下へいかだそうです。女性じょせい正装せいそうは「シワーライ」といいます。

女性と男性の正装
女性のごうかな衣装

タイ王国の行事・お祭り

ソンクラーン ©︎タイ国政府観光庁

お正月が3回ある!?

タイには1年間のうちにお正月が3回あります。1つは1月1日の元たん(日本と同じ西れきのお正月)。2つ目は昔のこよみであるきゅうれきのお正月で、現在げんざいのこよみに当てはめると1月下じゅん〜2月中じゅん。花火やばくちくを鳴らしてにぎやかにお祝いします。
そして3つ目がタイれきのきゅう正月で、毎年4月13〜15日。この期間に水かけ祭り(ソンクラーン)が行われます。元々は新年に仏像ぶつぞう仏塔ぶっとう、家族の年長者などの手に水をかけて清める、という伝統でんとう的な風習があり、そこから現在げんざいの「水かけ祭り」になったようです。

年に3回もお正月があるなんて楽しそうだね!

川に灯ろうを流すロイクラトン

満月の夜、川に灯ろうを流すお祭りがロイクラトンです。13世紀のスコータイ王朝時代、川への感謝かんしゃの気持ちを表すため、バナナの葉やハスの花で作った灯ろう(クラトン)を川に流したのが始まりです。毎年10〜11月ごろの満月の日、花やお線こうでかざり、ろうそくをともしたクラトンを水面に流す美しい光景が全国各地で見られます。

ロイクラトン ©︎タイ国政府観光庁

オークパンサーはいのりの日

僧侶そうりょ(おぼうさん)たちはきゅうれき8月の満月の日から修行しゅぎょうを始め(カオパンサー)、3カ月間寺できびしい修行しゅぎょうをします。その修行しゅぎょうが終わるのがきゅうれき11月の満月の日で、この日をオークパンサーといいます。ぶつれき上では雨期明けの意味もあり、タイにはこうした仏教ぶっきょうにまつわる祝日が何日かあります。
オークパンサーの日は、多くの人がお寺に「お参り」と「タンブン(い行いをしてとくを積む)」のためにおとずれます。夜には本堂の前でいのり、ろうそくとお線こう、お花をそなえ、頭の中で祝詞のりと(おいのりの言葉)を唱えながら本堂の周りを歩きます。ろうそくのあかりで夜になっても町の中はにぎやかです。

オークパンサー

タイ王国のその他あれこれ

僧侶に寄付をするタイの人々 ©︎タイ国政府観光庁「タイではみんなおぼうさんを尊敬しているよ。」

日本と同じ仏教ぶっきょうの国

タイは国民の約95%が仏教徒ぶっきょうとといわれています。男性だんせいは一生に一度、そうとなって修行しゅぎょうをする「出家」が望まれています。出家することは親孝行こうこうであり、一人前としてみとめられることなのだそうです。修行しゅぎょう期間はさまざまで、学生や社会人は3日から1カ月というのがいっぱん的。女性じょせい修行しゅぎょう者はメーチーとばれています。
人々は日常にちじょう的に僧侶そうりょや寺院のためにお金を寄付きふしたり、お米、水、おかしなどの食べ物や生活用品などをわたしてとくを積むのです。

監修かんしゅう:タイ王国大使館 タイ国政府せいふ観光ちょう

タイ王国の料理を作ってみよう!

パッタイ パッタイ

米粉でできたやや太めの麺を使うタイ風の焼きそばです。昼食によく食べられている代表的な屋台料理です。

カオニヤオ・マムアン カオニヤオ・マムアン

タイではデザートにもお米を使います。タイの名産のフルーツ、マンゴーを組み合わせた人気のデザートです。