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ヨーグルトの栄養
発酵乳は、栄養バランスの良い乳に、乳酸菌のすばらしい働きをプラスした食品です。乳の栄養分はそのままに、乳酸菌の力や発酵の力が加わり、さらなる健康を増進させる期待ができます。
ヨーグルトの栄養(100g中)
エネルギー (kcal) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
カルシウム (mg) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ヨーグルト (全脂無糖) |
56 | 87.7 | 3.6 | 3.0 | 4.9 | 120 |
ヨーグルト (ドリンクタイプ、加糖) |
64 | 83.8 | 2.9 | 0.5 | 12.2 | 110 |
普通牛乳 | 61 | 87.4 | 3.3 | 3.8 | 4.8 | 110 |
日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
乳糖
エネルギー源となる乳糖は、乳児の脳や神経系を作る上で大切なガラクトースを含み、カルシウムや鉄分などのミネラルの吸収や整腸などの働きもあります。発酵乳では、乳糖は乳酸菌の働きにより約20~40%が分解されています。
たんぱく質
ヨーグルトに約3.6%含まれ、一部は牛乳より消化吸収しやすいアミノ酸やペプチドに分解されています。
脂肪
乳に含まれる脂肪は均質化されて細かくなり、発酵乳になるとさらに消化されやすくなります。また脂溶性ビタミンのビタミンAを含んでいます。
カルシウム
牛乳に含まれる豊富なカルシウムは、発酵乳になると乳酸カルシウムになり、さらに腸から吸収されやすくなります。
ビタミン
私たちが不足しがちなビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂が発酵乳には含まれています。
発酵乳の3つの力
乳の力「命を育む栄養」
- 牛乳の栄養を受け継いでいる
たんぱく質(必須アミノ酸) ⁄ 脂質 ⁄ 糖質(乳糖) ⁄ カルシウム - 消化吸収が良い
たんぱく質、カルシウム、脂質などが消化吸収されやすい形で存在している。 - 必須アミノ酸のバランスが良く、吸収されやすい
菌の力「健康を守る」
- 腸内フローラ(腸内細菌叢)を改善する
- 善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを整える
- 免疫機能への作用
発酵の力「より有益な物質に」
- 栄養成分の消化・吸収性の向上
- 発酵による有益物質の産生
乳酸 ⁄ 酢酸 ⁄ バクテリオシン ⁄ 多糖体 など
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プロバイオティクスって最近耳にするけど?!
プロバイオティクスは、消化管内の腸内フローラ(腸内細菌叢)を改善することにより、体に有益な作用をもたらす生きた微生物のことです。その代表的なものが乳酸菌やビフィズス菌です。現在では、プロバイオティクスを用いた商品が多数発売されています。
善玉菌と悪玉菌って何?!
私たちの腸内には1000種類以上、約100兆個の細菌が存在します。腸内細菌は、体に有益な働きをする「善玉菌」と悪影響を及ぼす「悪玉菌」、健康な時はおとなしいが、体が弱った時に悪い働きをする「日和見菌」に大きく分けられます。善玉菌の代表といえば乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスがあります。これらは、腸を健康に保ってくれる働きがあり、善玉菌と悪玉菌のバランスを調整する作用もあります。悪玉菌は、ウェルシュ菌のブドウ球菌や大腸菌などで、腸内で有害な酸やガス、発がん性物質などを発生させたりします。