- 愛すべき乳(ミルク) HOME
- バター-BUTTER-
- バターの栄養
バターの栄養
バターは、成分の80.0%以上は乳脂肪です。食用の油脂の中でも高い消化性が知られています。乳脂肪が主成分のバターには、乳由来のビタミンA、E、Dも豊富。中でも脂溶性ビタミンであるビタミンAは、天然油脂中では高い含有率であり、牛乳の13倍以上が含まれます。
バターの栄養(100g中)
エネルギー (kcal) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
カルシウム (mg) |
ビタミンA (µgRAE) |
ビタミンB1 (mg) |
ビタミンB2 (mg) |
ビタミンD (μg) |
ビタミンE (mg) |
食塩相当量 (g) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
有塩バター | 700 | 16.2 | 0.6 | 81.0 | 0.2 | 15 | 520 | 0.01 | 0.03 | 0.6 | 1.5 | 1.9 |
無塩バター | 720 | 15.8 | 0.5 | 83.0 | 0.2 | 14 | 800 | 0 | 0.03 | 0.7 | 1.4 | 0 |
日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
バターは牛乳の乳脂肪からなっていますが、いろいろ特徴があります。乳脂肪を構成する脂肪酸は、乳中には400種類以上ありますが、その内選ばれた20種類ほどからなります。とくに酪酸やカプロン酸などの短鎖脂肪酸が多いのも特徴です。全体の約70%を占める主要なパルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸は、酸化されにくく、加熱にも強く、消化されやすい中鎖脂肪酸です。不飽和脂肪酸の中で最も含量の多いオレイン酸には、LDLコレステロールを低下させる動脈硬化の予防作用が知られています。また、必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸も含まれています。バターは栄養性が高く、健康に良い優れた食品です。
バターのコレステロール
脂質異常症の重症化予防を目的に、コレステロールは200mg/日未満に留めることが望ましいとされています。食パン1枚に塗るバターは約10gで、その中のコレステロールは21mgと少量です。コレステロールは、細胞膜の構成成分や性ホルモン、胆汁酸、ビタミンDなどの合成材料となる大切な栄養素なので、役割や性質を理解して、食事から適量を摂ることが大切です。