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チーズをおいしく食べよう
チーズをおいしく食べるためには、食べ頃を見極めて、種類ごとに異なる温度や切り方に注意する必要があります。
チーズの食べ頃
ナチュラルチーズの日持ちは、熟成にかかった期間とほぼ同じといわれています。柔らかいフレッシュタイプのチーズは短く、保蔵期間の長い硬質の熟成型チーズは長く楽しめます。プロセスチーズの美味しさは変化がなく安定しています。
チーズの保存方法
- 理想的な保存温度:5℃前後
- 乾燥は厳禁です
- 表面からの余分な水分を除く(カビの原因です)
ナチュラルチーズ
日々熟成が進むので、保存方法には注意が必要です。ナチュラルチーズは理想的には呼吸のできるチーズペーパーで、なければ容器にいれるか、ラップをして冷蔵庫の野菜室で保存することをおすすめします。ただし、粉チーズは湿気を嫌うので常温、ピッツア用ミックスなどのシュレッドタイプの加熱用チーズは冷蔵庫に入れてください。パルメジャーノなどの硬質チーズは、冷凍庫でも保存できます。
プロセスチーズ
熟成が止まっているので保存性が高く、品質も安定しています。冷凍はしないでください。
チーズの温度
モッツァレラやカッテージなどのフレッシュタイプのチーズは、冷やして食べます。その他のチーズは、食べる20~30分前に冷蔵庫から出しておくとおいしく食べられます。また、加熱して食べる方がおいしいチーズが多いようです。
チーズの切り方
チーズの種類によっては外側と内側で熟成の程度が異なるものがあるため(例えば、白カビタイプは外側から内側に向けて熟成していく)、おいしさを均等にするために形によって次のように切り分けると良い。
円形のチーズ
カマンベールなど円形のタイプは、中心から放射状にナイフを入れて、扇状に切る。
四角形のチーズ
マロワールなどの四角いタイプも、円形と同じ様に中心から放射状にナイフを入れ、三角形に切る。
角すい形のチーズ
ピラミッド・センドレなど角すい形のタイプは、まず上面の中心から角に向けて切り、続いて中心から辺の中心に向けて切り、8等分に切り分ける。
大型のチーズ
ハードタイプなど、カットして売られている大型のチーズは、小さなカットの場合は放射線状にスライスし、大きなカットの場合は図のようにまずは半分に切ってから、スライスする。
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チーズの消費量の多い国は?
2020年の日本のチーズ総消費量は約34万tで、そのうち国産ナチュラルチーズは約4.8万tです。海外からの輸入チーズが大半を占めています。日本のチーズ消費量は年々増加していますが、フランスやデンマークなどのヨーロッパの国々に比べるとまだまだ少ない状況です。今後はいろいろな調理方法が情報発信され、豊かなチーズ食文化の発展が望まれます。
主要国におけるチーズの一人当たり年間消費量(2020)
チーズケーキブームが日本のチーズ普及の立役者?!
日本人がチーズに親しむようになったのは1970年代。きっかけはチーズケーキでした。爆発的なチーズケーキブームが起こり、女性誌が特集を組み、ケーキ屋さんにはさまざまなチーズケーキが並びました。また、ピッツアの普及も日本のチーズ消費量の引き上げに貢献しました。その後、ボージョレーヌーボーの流行やイタリアンの飲食店の増加、ティラミスのブームなどがチーズを国内に広めたといえます。今ではデパートのチーズ売り場が充実し、チーズ専門店の出店も増えています。