知って!食物アレルギー

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食物アレルギーの食事対策 | 原因食物別の注意と調理の工夫

原因食物を除去するうえで知っておきたい注意点や栄養面の対策、調理の工夫などをお伝えします。
まず主要なアレルギー物質、日常生活で利用頻度の高いものから取り上げます。

アレルギーをおこす食物の完全除去が必要か、アレルギーをおこす食物が少量含まれている加工食品などは食べてよいのかなど、除去の範囲は、医師が食物経口負荷試験などの結果に基づいて判断するので、必ず医師の指示に従ってください。

鶏卵

鶏卵によるアレルギーの原因となるものは、鶏卵に含まれる「たんぱく質」です。
卵白に含まれるたんぱく質が原因で症状が出ることが多いといわれています。
また、卵白のたんぱく質は、加熱によってアレルギーをおこす力が弱まる傾向があります。

鶏卵を含む食べ物

鶏卵はパン、菓子類、ハム類、
調味料などにも入っている

鶏卵によるアレルギーがある場合、鶏卵(うずら卵やあひるの卵を含む)と鶏卵を使った料理、鶏卵の入った食品を食べないようにします。
鶏卵はハンバーグなどのつなぎや揚げ物の衣、お菓子の材料などにも使われることが多くあります。
また、下に記したように、市販のパンやお菓子、ハムやマヨネーズ、天ぷら粉など、見た目では鶏卵が含まれているかわかりにくい食品にも使われていることがあります。
容器包装された加工食品には鶏卵の原材料表示が義務づけられているので、容器包装された加工食品を利用する場合は、原材料表示を確認して食べられるかどうかの判断をします。一方、外食料理や店頭での対面販売の総菜などには表示が義務づけられていないので、利用する場合にはお店の人に確認するなどの対策が必要です。

鶏卵によるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • 鶏卵パン

    うずら卵やあひるの卵を含む

〈鶏卵を含む加工食品の例〉
  • パンパン

    バターロール、クロワッサン、菓子パン、調理パンなど

  • めん類中華めん

    中華めん、焼きそば、インスタントラーメン、パスタ(生)など

  • 菓子類菓子類

    ケーキ、クッキー、ビスケット、プリン、ババロア、マシュマロ、アイスクリームなど

  • 魚介練り製品魚介練り製品

    はんぺん、かまぼこ、ちくわなど

  • 肉の加工品肉の加工品

    ハム、ウインナソーセージ、ベーコンなど

  • 調味料調味料

    マヨネーズ、タルタルソース、一部のドレッシングなど

  • 総菜総菜

    フライ、コロッケ、天ぷら、ハンバーグ、お好み焼きなど

  • ミックス粉ミックス粉

    天ぷら粉、ホットケーキミックス、お好み焼き粉など

気になる
この食品は?

  • 鶏肉鶏肉、魚卵
    医師に確認を

    鶏肉のたんぱく質は鶏卵のアレルゲン(たんぱく質)とは異なります。鶏卵によるアレルギーの場合には基本的に鶏肉を除去する必要はありませんが、鶏肉を食べてよいかは医師の指示に従いましょう。

  • 魚卵鶏肉、魚卵
    医師に確認を

    魚卵(いくらなど)のたんぱく質は鶏卵のアレルゲン(たんぱく質)とは異なります。鶏卵によるアレルギーであることを理由に魚卵を除去する必要はありませんが、幼児期にはいくらを中心に魚卵によるアレルギーが多く報告されており、鶏卵によるアレルギーを合併していることもあります。魚卵を食べてよいかは医師の指示に従いましょう。

食品添加物は?

  • 卵殻カルシウム
    食べられる

    食品添加物の卵殻カルシウムは名称に「卵」という文字がついていますが、鶏卵のたんぱく質は含まれていないため、鶏卵によるアレルギーでも除去する必要はありません(焼成・未焼成がありますが、どちらも同様です)。

  • 卵由来のレシチン
    除去する

    レシチンは乳化剤などに使われる物質です。「レシチン(卵由来)」と記されたものについては基本的に除去する必要があります。「レシチン」「乳化剤」としか表示されていなければ除去の必要はありません。

薬は?

  • 風邪薬風邪薬
    医師に確認を

    風邪薬によく用いられる塩化リゾチーム製剤には卵白成分が入っています。鶏卵によるアレルギーがある場合は、薬を服用する前に必ず医師に相談しましょう。

栄養の工夫

肉や魚、大豆製品、牛乳などでたんぱく質の補給を

鶏卵はたんぱく質を多く含むのが特徴です。たんぱく質は肉や魚、大豆製品や牛乳にも含まれているので、それらを活用すれば、鶏卵を除去していても栄養状態を心配する必要はありません。
幼児の場合は、幼児用の栄養サポートミルク(明治ステップ)も活用できます。

鶏卵1個分(55g)とほぼ同量の
たんぱく質(6.8g)を含む食品
  • 肉や魚肉や魚

    30〜40g

  • もめん豆腐もめん豆腐

    100g

  • 納豆納豆

    40g

  • 牛乳牛乳

    200g(約1カップ)

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」による

調理の工夫

鶏卵を使用できなくても、ハンバーグなどの料理やお菓子などもおいしく作ることができます。

※1
粉類とはかたくり粉や米粉、小麦粉のこと。小麦アレルギーがある場合は小麦粉やパン粉は使用できません。コーンフレークを利用する場合は原材料表示を確認して鶏卵を含まないものを選びます。
※2
市販のパン粉は一般的には原材料に鶏卵を含みませんが、使う前に原材料を確認しましょう。

鶏卵のアレルゲンの特徴

鶏卵のアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質・たんぱく質)は、加熱するとアレルギーをおこす力(アレルゲン)が弱まるので、非加熱(生)の鶏卵では症状が出るが加熱した食品(パンや焼き菓子など)は食べられる、という場合もあります。
マヨネーズやアイスクリーム、カスタードクリーム、半熟卵などは十分に加熱されていないので、鶏卵のアレルゲン性が強い食品です。一方、パンのように小麦粉に鶏卵を混ぜて200度くらいの高温で加熱された食品は、アレルゲン性が弱い食品と考えることができます。
鶏卵のたんぱく質には上記のような特性があることから、一般的には、よく加熱した卵黄や、高温で加熱された鶏卵を含む加工食品から部分解除(一部を食べられるようになること)になり、生卵は最後に解除になります。
ただし、アレルゲン性の強弱は、加熱温度だけではなく、その食品に含まれる鶏卵のたんぱく質の量や加熱時間によっても異なるので、簡単には判断できません。解除の進め方については医師の指導に従ってください。

牛乳

牛乳によるアレルギーは、牛乳に含まれる「たんぱく質」が原因で症状がおきます。
牛乳のたんぱく質は、鶏卵のたんぱく質とは異なり、加熱してもアレルギーをおこす力はほとんど弱まりません。

牛乳を含む食べ物

牛乳はパン、菓子、マーガリン、
ルー、だしの素などにも入っている

牛乳によるアレルギーがある場合、牛乳・乳製品と、牛乳・乳製品を使った料理や食品は食べないようにします。乳製品はヨーグルト、チーズ、生クリーム、バター、れん乳など多くの種類があり、ケーキやチョコレートなどのお菓子や総菜類にも広く使われています。マーガリンや顆粒だしなどに乳製品が使われている場合もあります。
容器包装された加工食品には、牛乳の成分(乳成分)を含むものには原材料表示が義務づけられています。ただし、バターやチーズのように「乳」という文字がつかない原材料名もあるので、原材料表示を見る際には見落としのないように注意しましょう。
また外食料理や店頭での対面販売の総菜などには表示が義務づけられていないので、利用する場合には店の人に確認するなどの対策が必要です。

赤ちゃんにはアレルギー用ミルクを

赤ちゃんが牛乳によるアレルギーの場合は、医師から指示されたアレルギー用ミルクを使います。
なお、牛乳や粉ミルクを飲んで下痢などをおこす場合、乳糖を分解する酵素が足りないことによる乳糖不耐症のケースもあり、これは牛乳によるアレルギーとは異なります。このような場合は医師に相談しましょう。

アレルギー用ミルクとは

牛乳のたんぱく質を酵素分解することによって、アレルギーをおこしにくい分子の大きさにした粉ミルクや、たんぱく質を使用せずに精製アミノ酸を使った粉ミルクのことです。必ず医師の指導のもとで使います。

明治ミルフィーHP 明治ミルフィーHP 商品画像

良質な牛乳乳清たんぱく質を酵素分解し、風味と溶けの良さを実現した、牛乳によるアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクです。

商品詳細はこちら
明治エレメンタルフォーミュラ 明治エレメンタルフォーミュラ 商品画像

たんぱく質を使用せず、精製アミノ酸のみを使用した、牛乳によるアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクです。

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牛乳によるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • 牛乳・乳製品パン

    牛乳、粉ミルク(調製粉乳)、スキムミルク(脱脂粉乳)、ヨーグルト、チーズ、生クリーム、バター、バターオイル、れん乳、濃縮乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、発酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料など

〈牛乳(乳成分)を含む加工食品の例〉
  • パン、ミックス粉パン、ミックス粉、パン粉

    パン、パン粉、ホットケーキミックス、から揚げ粉など

  • 菓子類菓子類

    ケーキ、クッキー、チョコレート、タブレット菓子、プリン、ババロア、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスなど

  • 肉の加工品肉の加工品

    ハム、ウインナーソーセージなど

  • マーガリン、ルーマーガリン、ルー

    マーガリン、カレールー、シチューなど

  • 調味料調味料

    だしの素、スープの素

  • 市販総菜市販総菜

    グラタン、キッシュ、ピザ、クリームコロッケなど

気になる
この食品は?

  • 牛肉牛肉
    医師に確認を

    牛乳によるアレルギーの場合には基本的に牛肉を除去する必要はありませんが、加熱が不十分な牛肉を食べて症状が出ることもありますので、牛肉を食べてよいかは医師の指示に従いましょう。

食品添加物は?

  • 乳化剤、
    乳酸カルシウム、
    乳酸ナトリウム、
    乳酸菌
    食べられる

    これらは名称に「乳」がつきますが、乳成分を含むものではありません。
    ※乳酸菌自体は乳成分を含みませんが、乳酸菌入りの飲料などには乳を使ったものが多く、これは牛乳によるアレルギーがある人は利用できません。

  • 乳糖
    医師に確認を

    調味料などの原材料に利用されている乳糖には、牛乳のたんぱく質がごく微量ですが含まれています。牛乳によるアレルギーの場合でも乳糖を摂取できることが多いですが、乳糖を摂取してよいかは医師の指示に従いましょう。

  • ホエイ(乳清)
    除去する

    ホエイ(乳清)は乳たんぱくなので、除去する必要があります。

薬は?

  • 吐き気止め、整腸剤、
    緩下剤、吸入ステロイド、
    ぜんそく治療薬などの薬、
    ワクチンなど
    吐き気止め、整腸剤、緩下剤、吸入ステロイド、ぜんそく治療薬などの薬、ワクチンなど
    医師に確認を

    乳成分が含まれていることがあります。薬を飲むときは、必ず医師に相談しましょう。

  • リカルデント
    医師に確認を

    虫歯予防などの目的でガムや歯磨き粉に使われるほか、歯科医療にも使われる物質で、牛乳のたんぱく質を原料としています。歯科を受診するときも、牛乳によるアレルギーがあることを必ず医師に伝えましょう。

栄養の工夫

大豆製品や小魚、青菜からカルシウムを補給

牛乳はカルシウムやたんぱく質の豊富な食品です。牛乳を除去する場合、特に大切なのはカルシウムが不足しないように他の食品で補給することです。カルシウムは豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品、小魚、青菜、ひじき、ごまなどに多く含まれるので、これらを組み合わせてカルシウムを積極的に摂りましょう。たんぱく質は肉や魚、卵、大豆製品で補うことができます。

牛乳1/2カップ(105g)とほぼ同量の
カルシウム(116mg)を含む食品
  • もめん豆腐もめん豆腐

    135g

  • ちりめんじゃこちりめんじゃこ

    22g

  • 小松菜小松菜

    70g

  • いりごまいりごま

    10g

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」による

調理の工夫

シチューやアイスクリームなど、牛乳や乳製品を使わないと作れないと思われがちなものも、豆乳やココナッツミルクなどを使って作ることができます。オリジナルの味を楽しみましょう。

牛乳のアレルゲンの特徴

牛乳のアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質・たんぱく質)は、鶏卵のアレルゲンとは異なり、加熱してもアレルギーをおこす力(アレルゲン性)はほとんど弱まりません。また、ヨーグルトのように発酵させてもアレルゲン性はあまり変わりません。
したがって、乳を含む食品のアレルゲン性は、その食品に含まれる乳たんぱくの量で強弱を考えることができます。たとえば、乳たんぱくを少量しか含まないバターと、乳たんぱくでできているチーズとでは、同じ重量でもチーズよりバターのほうがアレルゲン性が低いと判断できます。牛乳によるアレルギーの人でもバターのように乳たんぱくを少量しか含まないものは食べられる場合もありますが、判断は勝手にせず、医師の指導に従ってください。

小麦

小麦によるアレルギーは、小麦に含まれる「たんぱく質」が原因で症状がおきます。
グルテンは小麦のたんぱく質です。

小麦を含む食べ物

小麦は、パンやめん、菓子、
ギョーザの皮やルーなどにも使われている

小麦によるアレルギーがある場合、小麦・小麦粉を使った料理や食品を食べないようにします。小麦粉は、パンやめんなどの主食、ケーキやクッキーなどのお菓子、麩、シチューやカレーのルーなど多くの食品に使われています。また、米粉を使ったパンにもグルテン(小麦のたんぱく質)が使われていることがあるので、原材料に注意が必要です。
小麦は、容器包装された加工食品には原材料表示が義務づけられているので、原材料表示をよく確認したうえで利用しましょう。また外食料理や店頭での対面販売の総菜などには表示が義務づけられていないので、利用する場合には店に確認するなどの対策が必要です。

小麦によるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • 小麦・小麦粉パン
〈小麦を含む加工食品の例〉
  • パンパン

    米粉パンに小麦粉や小麦グルテンが使われていることもある

  • めんめん

    うどん、そば、そうめん、スパゲッティ、マカロニ、中華めんなど

  • 菓子類菓子類

    ケーキ、クッキー、まんじゅう、スナック菓子、小麦せんべいなど

  • 麩、パン粉、ミックス粉麩、パン粉、ミックス粉

    車麩、花麩、ホットケーキミックス、から揚げ粉など

  • シューマイなどの皮シューマイなどの皮

    シューマイ、ギョーザ、春巻きの皮など

  • ルールー

    カレー、シチューなど

  • 衣のついた揚げ物衣のついた揚げ物

    フライ、天ぷら、コロッケなど。から揚げにも使われていることがある

  • 市販総菜市販総菜

    肉まん、たこ焼き、お好み焼き、グラタン、ピザなど

  • 肉の加工品市販総菜

    ハム、ウインナーソーセージなど

気になる
この食品は?

  • しょうゆしょうゆ
    食べられる

    一般的にしょうゆの原料には小麦が使われており、原材料表示に「小麦」と記載されています。しかし、発酵過程で小麦たんぱくの成分は分解されて、アレルギーをおこす力はなくなっているため、小麦によるアレルギーでもしょうゆを除去する必要はありません。

  • 麦芽糖
    食べられる

    麦芽糖はでんぷんから作られる糖の一種で、原料はとうもろこしやじゃがいもが用いられることが多く、小麦のたんぱく質は含んでいません。小麦によるアレルギーでも麦芽糖を除去する必要はありません。

  • 大麦、ライ麦、
    オーツ麦など
    大麦、ライ麦、オーツ麦など
    医師に確認を

    大麦、ライ麦、オーツ麦のたんぱく質は、小麦のたんぱく質と似ているため、小麦によるアレルギーで重症な方は大麦の摂取でも症状が出ることがあります。大麦は給食でも提供されることがありますので、これらの麦類を食べてよいかは医師に確認しましょう。

  • 麦茶麦茶
    医師に確認を

    麦茶の原料は大麦であり、麦茶に含まれるたんぱく質の量は少ないです。小麦によるアレルギーの場合に麦茶は飲めることが多いですが、麦茶を飲んでよいかは医師の指示に従いましょう。

  • 酢
    医師に確認を

    酢には、米酢、穀物酢、リンゴ酢などがあります。穀物酢のうち、小麦を原料として作られるものがありますが、酢に含まれる小麦のたんぱく質は微量であるため、小麦によるアレルギーの場合でも酢を摂取できることが多いです。しかし、酢を摂取してよいかは医師の指示に従いましょう。

栄養の工夫

米や米粉などで代替を

小麦は炭水化物を主成分とした食品で、主にエネルギー源となります。
米(ごはん)や米粉、米粉めん、米粉パン、雑穀、いもなどで代替することができます。

調理の工夫

小麦粉のかわりに米の粉を使うことができます。
米から作られる粉には、ごはんと同じうるち米を原料にした米粉、上新粉と、もち米を原料にした白玉粉があります。最近では、製菓用に製粉された米粉が市販されています。米の粉以外にも雑穀粉やかたくり粉(じゃがいもでんぷん)、いもなどが使えます。

(※)
タピオカはキャッサバという、いもの一種のでんぷんです。米の粉に少し混ぜて使うとふんわりモチモチとした食感が加わります。

大豆

大豆によるアレルギーは、大豆に含まれる「たんぱく質」が原因で症状がおきます。

大豆を含む食べ物

大豆たんぱく質入りの食品にも注意

大豆を使った加工食品は日常的に利用する食材にいろいろあり、最近はおからや豆乳を使ったお菓子、大豆たんぱく質入りの加工食品なども増えています。
大豆にはアレルギー表示の義務はありません。原材料が確認できないときには、食べることを控えるなどの対応が必要です。また、外食料理や店頭での対面販売の総菜などにも注意が必要です。

大豆によるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • 大豆、枝豆、黒豆パン
〈大豆を含む加工食品の例〉
  • 大豆製品大豆製品

    豆腐、豆乳、厚揚げ、油揚げ、がんもどき、納豆、凍り豆腐、湯葉、きな粉、おからなど

  • 菓子類菓子類

    わらびもちなどきな粉を使った菓子、おから入りクッキーやドーナッツ、豆乳プリンなど

  • ルールー

    カレー、シチューなど

  • 市販総菜市販総菜

    納豆巻き、いなりずし、大豆たんぱく質入りのハンバーグ、湯葉巻きなど

気になる
この食品は?

  • 小豆やいんげん豆など
    大豆以外の豆類
    小豆やいんげん豆など大豆以外の豆類
    医師に確認を

    小豆、いんげん豆(金時豆、うずら豆など)、えんどう豆、そら豆などの豆類は、大豆のたんぱく質とは異なるため、大豆によるアレルギーであっても食べられることが多いですが、大豆以外の豆類を食べてよいかは医師の指示に従いましょう。

  • しょうゆ、みそしょうゆ、みそ
    医師に確認を

    しょうゆやみそは大豆から作られる調味料ですが、製造工程で大豆のたんぱく質の大部分が分解され、アレルギーをおこす力がかなり低下しているため、大豆によるアレルギーであっても食べられる場合が多いです。食べられるかどうかは医師に確認しましょう。

  • 大豆油大豆油
    医師に確認を

    精製された大豆油には大豆のたんぱく質はほとんど含まれないため、基本的に大豆によるアレルギーであっても利用できます。大豆油を使えるかどうかは医師に確認しましょう。

  • 大豆もやし大豆もやし
    除去する

    もやしの種類にはいくつかありますが、その中で大豆もやしは除去する必要があります。しかし、緑豆もやしなど大豆以外の原料から作られているもやしは基本的に除去する必要はありません。

食品添加物は?

  • たんぱく加水分解物
    乳化剤、レシチン
    除去する

    これらの食品添加物には大豆を原料としたものがあります。「(大豆由来)」と表示のあるものは除去しますが、大豆にはアレルギー表示の義務はありません。原材料が確認できないときには、食べることを控えるなどの対応が必要です。

栄養の工夫

肉や魚、野菜などをバランスよく

大豆は植物性のたんぱく質、ビタミンB群、カルシウム、食物繊維などを含む食品です。卵、肉、魚や牛乳、野菜類をバランスよく摂ることで補うことができます。

加工食品への原材料表示が義務づけられているもの、義務づけられていないものに分けてお伝えします。

加工食品への原材料表示が
義務づけられているもの

ピーナッツ(落花生)

ピーナッツのアレルギーは、微量の摂取でも重い症状を引きおこす傾向があります。容器包装された加工食品にはピーナッツの原材料表示が義務づけられています。チョコレートやクッキーやスナック菓子、ピーナッツバター、菓子パンなど身近な食品によく使われているので、原材料をよく確認しましょう。
ピーナッツの殻や薄皮にもアレルゲンが含まれており、口や鼻から吸い込んでアレルギー症状をおこす場合もあるので、保育所の豆まきにピーナッツを使用する場合などは注意しましょう。
なお、ピーナッツはマメ科の植物であり、ナッツ(木の実)類とは異なるため、ピーナッツによるアレルギーであっても必ずしもナッツ類を除去する必要はありません。ナッツ類を食べてよいかどうかは医師に相談しましょう。

ピーナッツによるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • ピーナッツ
    (落花生)
〈ピーナッツを含む加工食品の例〉
  • ピーナッツバター、
    ピーナッツクリーム
  • 菓子類

    ピーナッツを使ったクッキー・ケーキ、チョコレート、マカロン、せんべい、あられ、キャンディー、アイスクリームなど

  • パン

    ピーナッツバターやピーナッツクリームなどを使ったもの

  • サラダなど

    砕いたピーナッツをトッピングにしたり、ピーナッツソースであえたりしたもの

  • 揚げ物、炒め物など

    エスニック料理や中国料理で衣にピーナッツを加えたり、ピーナッツオイルで調理した料理

甲殻類(えび、かに)

甲殻類(えび、かに)によるアレルギーは学童期頃から増えます。えび、かにはせんべいやスナック菓子、シューマイ、カップめん、魚介練り製品など加工食品にも広く使われています。
えびとかには、容器包装された加工食品には原材料表示が義務づけられています。
甲殻類、軟体類(いか、たこなど)、貝類の主要なアレルゲンはトロポミオシンというたんぱく質ですが、それぞれ構造が少し異なっています。甲殻類アレルギーの人が軟体類アレルギーを合併するケースは約20%、貝類アレルギーを合併するケースは約40%といわれています。軟体類、貝類を除去する必要があるかどうかは、医師に確認しましょう。

「日本における小児から成人のエビアレルギーの臨床像に関する検討」(富川盛光ら),日本アレルギー学会誌「アレルギー」55(12),1536-1542.2006.

甲殻類(えび、かに)によるアレルギーの
場合に除去する必要があるもの

  • えび、かに
〈えび、かにを含む加工食品の例〉
  • 魚介練り製品

    えび、かにが入ったかまぼこ、すり身など

  • 菓子類

    えび、かにを使ったスナック菓子、せんべい、あられなど

  • 総菜

    えび、かにを使ったグラタン、コロッケ、ギョーザ、シューマイ、ワンタンなど

  • パスタソース、
    スープ、吸い物など

    えび、かにを原材料に使ったもの

調味料にもえびやかにのエキスを使ったものがあります。
また、サプリメントに用いられるキチンキトサンはえび・かにの殻を原料としています。

そば

そばによるアレルギーは、アナフィラキシーの症状を引きおこすことが少なくありません。そばをゆでた鍋でゆでたうどんを食べたり、そばのゆで湯の蒸気やそば粉を吸い込んだりするだけで、症状が出る重症な人もいます。
そばは、そばぼうろ、クッキー、クレープ、まんじゅう、かりんとう、そば茶など、めん以外にもいろいろな加工食品に使われていることがあります。そばは、容器包装された加工食品に原材料表示が義務づけられています。

そばによるアレルギーの場合に
除去する必要があるもの

  • そば、そば粉、そば米(そばの実)
〈そば、そば粉を含む加工食品の例〉
  • そば粉を原材料に
    使ったパン
  • 菓子類

    そば粉を使ったクッキー、クレープ、そばぼうろ、かりんとう、まんじゅうなど

  • そば茶
加工食品への原材料表示が
義務づけられていないもの

ナッツ類(木の実)

くるみ、カシューナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、栗など、ナッツ(木の実)類には種類が多数ありますが、それぞれのナッツ(木の実)に含まれるたんぱく質の種類は異なります。したがって、なんらかのナッツでアレルギー症状が出た場合、ナッツ類すべてを除去するのではなく、食物経口負荷試験などで確認をして症状が出るナッツものだけを除去します。くるみ、カシューナッツでは強いアレルギー反応が出ることがあるので、初めて食べるときには気をつけましょう。アーモンドやヘーゼルナッツでは症状が軽い場合が多いといわれています。
ナッツ類は容器包装された加工食品への原材料の表示義務はないため、お菓子などの加工食品を選ぶ際には、原材料に除去が必要なナッツ類が含まれているかどうかを食品メーカーに確認する必要があります。
なお、くるみ、カシューナッツについては、容器包装された加工食品への表示が推奨されており、最近では表示されることが多くなっています。

ごま

ごまは種実の仲間で、ピーナッツやナッツ類とはたんぱく質が異なります。ごまは種実の仲間で、ピーナッツやナッツのアレルギーがあることを理由にごまを除去する必要は基本的にありません。ごま油はごまのたんぱく質が若干残っていますが、ごまによるアレルギーであっても摂取できることがあります。ごま油を除去する必要があるかどうかは医師に確認しましょう。

魚卵

魚卵とは、いくらやたらこなどです。昨今はいくらが身近になり、幼児がいくらを食べて食物アレルギーを発症する例が増えています。低年齢の子どもに初めていくらを食べさせるときには注意しましょう。複数の魚卵を除去する必要があるケースは多くありません。また、魚卵と鶏卵はたんぱく質が異なるので、魚卵にアレルギーがあっても鶏卵を除去する必要はありませんが、両方のアレルギーを合併している場合もあるので、医師に確認をしましょう。

果物、野菜

果物や野菜のアレルギーには、花粉症と関連する口腔アレルギー症候群と、花粉症と関連のないものとがあります。
花粉症と関連する口腔アレルギー症候群は、ある植物の花粉アレルギーがある場合に、その花粉のアレルゲンと似た成分をもつ果物や野菜を口にすると症状が出ます。たとえば、シラカバ・ハンノキの花粉アレルギーがある場合はバラ科の果物(りんご、なし、もも、さくらんぼなど)を、イネ科の雑草やブタクサなどの花粉アレルギーがある場合はウリ科の果物(メロン・スイカなど)を口にすると症状が出やすいと報告されています。
花粉症と関係のないものは、乳幼児に多くみられるアレルギーで、キウイフルーツやバナナ、ももなどを食べると皮膚や呼吸器に即時型の症状やアナフィラキシーなどが現れます。
ゴム製品でアレルギー症状が出る人が果物を食べると、アナフィラキシーをおこす場合もあります。

魚

魚のアレルギーは、複数の魚で症状が出る場合もありますが、すべての魚を除去するケースはあまりありません。また、青魚、赤身魚、白身魚など魚を外見の色で区別して除去をする必要はありません。つまり、青い魚はアレルギーをおこしやすい、白い魚はアレルギーをおこしにくい、などということはありません。どの魚を食べて症状が出るのかは、魚の食物経口負荷試験の結果で判断されます。魚によるアレルギーであっても、かつお節や煮干しのだし、ツナ水煮などの缶詰の魚はアレルギーをおこす力が弱いため、食べられる場合があります。
複数の魚の除去が必要な場合には、ビタミンDが不足しやすいので、干したきくらげやしいたけ、卵黄、乳幼児ではアレルギー用ミルクなどで補うようにします。
なお、さばなどを食べてじんましんをおこす場合、食物アレルギーではなくヒスタミン中毒の場合もあります。また、魚介を食べて腹痛や嘔吐などの症状が出る場合には、アニサキスという寄生虫によるアレルギーが疑われる場合もあります。いずれにしても、魚を食べたあとになんらかの症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。

肉

肉によるアレルギーはまれです。肉の加工品であるハムやウインナソーセージなどを食べたときにアレルギー症状が出る場合は、材料に使われている鶏卵や牛乳によるアレルギーも考えられるので、医師に相談しましょう。
食物アレルギーの原因物質は基本的にはたんぱく質ですが、肉によるアレルギーの中には、アルファガル(αGal、糖鎖)という物質が原因となって症状が出るケースも報告されています。

アルファガルは、マダニにかまれることなどで体内に入り、次に同じような物質(牛肉など)が体内に入ったときに攻撃する態勢を整えることがあります。これを感作といい、この状態で牛肉を食べるとアレルギー症状をおこすものです。

いも

いものアレルギーは症例が少なく、乳児でまれにじゃがいものアレルギーがみられますが、早くに治ることが多いです。じゃがいもによるアレルギーであることを理由にほかのいも(さつまいも、さといも、やまいも類)を除去する必要は基本的にありません。じゃがいもによるアレルギーの場合は、じゃがいもを原料に作られているかたくり粉は利用できないため、コーンスターチなどで代用します。スナック菓子などにもじゃがいもはよく使われていますが、じゃがいもは容器包装された加工食品の原材料表示義務はありません。
やまいもを食べて口の中がかゆくなるなどの症状が出る場合、必ずしも食物アレルギーではなく、ヒスタミンなどの薬理活性物質による場合もあります。医師に相談しましょう。