主に学童期以降にみられるアレルギーで、特定の食べ物を食べてから2時間以内(大部分の場合)に運動をすると症状が現れるものです。原因食物を食べたあとに運動をすることによって、アナフィラキシーが誘発されるのが特徴です。
また、特定の食べ物を食べたあとの運動以外に、疲労、寝不足、かぜ、ストレス、月経前症状、気象条件、アスピリンの服用などが症状を誘発することもあります。複数の要因が重なると、症状がより誘発されやすくなります。
昼食後の休み時間、5時間目の体育の時間、サッカーなどの運動系の部活の時間におきやすいと報告されています。初めて発症するピークは10〜20歳代で、男子に多くみられる傾向があります。中学生の6000人に1人の頻度でみられると報告されています。*1
症状は全身のじんましんやむくみ、せき込み、呼吸困難などが現れ、進行が早く、約半数は血圧が低下してショック症状をおこします。至急救急車を呼んで病院へ搬送するなど迅速な対応が必要です。
*1:相原雄幸.食物依存性運動誘発アナフィラキシー.アレルギー.2007;56:451-6.他 より