「明治ミルフィーHP」
14.5%標準調乳液100mlあたり 54㎎
乳幼児期から10代にかけては心身の大きな成長期です。たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン・ミネラルなどをバランスよくしっかり摂ることが大切です。食物アレルギーで除去が必要な食品の栄養素を代替できる食品を使って、食事を充実させましょう。
食事は、主食、主菜、副菜が常に揃うように心がけると、栄養のバランスが整いやすくなります。
除去の必要な食品は除きます。
※油脂や砂糖は主食と同様にエネルギー源となります。
牛乳によるアレルギーで牛乳・乳製品を食べられない場合は、骨や歯を形成するカルシウムが不足しやすくなることに注意が必要です。カルシウムの不足が続くと骨の成長に影響が出ることもあります。牛乳・乳製品以外でカルシウムを多く含む食品を、日々の食事に努めて取り入れましょう。
牛乳によるアレルギーの赤ちゃんは、医師から指示されたアレルギー用ミルクを使うようにしましょう。アレルギー用ミルクも一般の粉ミルクと同様にカルシウムや鉄の補給に役立ち、離乳食や幼児食に使うこともできます。
カルシウムは、下に示すように大豆製品や魚介、青菜などにも多く含まれています。1日に摂りたいカルシウム推奨量は、1〜2歳児では男子450㎎、女子400㎎、3〜7歳児では男子600㎎、女子550㎎です*。いろいろな食品を組み合わせて、推奨量に近づける工夫をしましょう。
*日本人の食事摂取基準2020年版による。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)による。
丈夫な骨や歯の形成には、カルシウムのほかにビタミンDやビタミンKも大切です。
カルシウムの吸収を高め、カルシウムが骨に沈着するのを助けて骨の形成を促します。乳幼児期に著しく不足すると骨の成長障害をおこすおそれもあります。ビタミンDは魚(さけ、さんま、いわし、かれい、かじきなど)に多いほか、乾燥きのこ(しいたけやきくらげ)にも含まれています。また、日光に当たると体内でもビタミンDが合成されるので、適度な日光浴も大事です。
骨にカルシウムを取り込むのを助ける働きがあります。納豆や青菜に多く含まれています。
鉄は酸素を全身の細胞に届け、また、筋肉中に酸素を取り込む役割があり、成長期には特に大事なミネラルです。
新生児は母体から受けた鉄を体に蓄えていますが、蓄えられた鉄は生後6か月頃から減り始め、9か月頃にはなくなります。母乳は鉄の含有量が少ないため、生後6か月以降になっても母乳中心で離乳食が進まない赤ちゃんは、鉄が不足しやすくなります。離乳期には授乳回数を徐々に減らして離乳食を段階的に進めましょう。
鉄を多く含む食品は下に示すようにいろいろありますが、離乳食を始める生後5〜6か月頃は青菜や大豆製品を主にして、徐々に魚や肉を加えていき、生後9か月頃からは赤身の肉や魚なども取り入れるとよいでしょう*1。鶏卵によるアレルギーがなければ、鶏卵(特に卵黄)も鉄のよい供給源です。
粉ミルクやミルクアレルギー用ミルクは母乳より鉄含有量が多いので、場合によって母乳と並行して利用したり、離乳食に使うとよいでしょう。
*1: (参考)「授乳・離乳の支援ガイド/離乳編」厚生労働省
鉄は赤身の牛肉や魚、大豆製品、青菜などに多く含まれています。大豆製品や青菜などの植物性食品に含まれる鉄はビタミンCとともに摂ると吸収率が高まるので、ビタミンCが豊富な緑黄色野菜や果物も食事に組み入れると効果的です。
1日に摂りたい鉄の推奨量は、生後6〜11か月児では男子5.0㎎、女子4.5㎎、1〜2歳児では男女とも4.5㎎で、その後10代半ばまで年齢とともに増えていきます*2。
*2: 日本人の食事摂取基準2020年版による。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)による。