症状の例

見られる年代

赤ちゃん

  • 生まれてまだ日の浅い赤ちゃんに粉ミルクを飲ませたら、
    嘔吐や下痢、血便などの症状がおきた。

*粉ミルクによる場合

監修・アドバイス

  • 独立行政法人国立病院機構 相模原病院臨床研究センター長 海老澤 元宏先生
  • 十文字学園女子大学 人間生活学部 健康栄養学科 准教授 林 典子先生 (元国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部)

粉ミルクを飲むと下痢や嘔吐が出現

主に粉ミルクに含まれる牛乳のたんぱく質によっておこるアレルギーで、嘔吐、下痢や血便、腹部膨満などの症状が現れます。2000年頃から発症数が増えています。*1
まれに母乳を飲んでいる赤ちゃんに症状が出ることもあります。
また、離乳食の卵黄、大豆、米、小麦などでおこる場合もあり、最近は卵黄による発症が増えています。IgE抗体は関与しない激しい嘔吐が主な症状です。
症状が出るのは、粉ミルクなどの原因食物を摂取してから24時間以内と比較的ゆっくりです。急性の場合は原因食物を摂取して1~4時間で嘔吐を繰り返すこともあります。
このような症状があったらアレルギーを専門とする小児科医に診てもらいましょう。

医師の指示に基づいて
アレルギー用ミルクを利用

このアレルギーが粉ミルクによっておきている赤ちゃんには、アレルギー用ミルク(消費者庁許可特別用途食品)を医師の指示で用います。1歳で半数以上、2歳で9割前後は治るといわれています。
離乳食が原因で起こる場合も、数年で自然に治ることが多いです。原因となる食物を負荷試験等で確定して除去することが、治療の基本になります。*1

*1:『食物アレルギー診療ガイドライン2021」日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会作成より

アレルギー用ミルクとは

牛乳のたんぱく質を酵素分解することによって、アレルギーをおこしにくい分子の大きさにした粉ミルクや、たんぱく質を使用せずに精製アミノ酸を使った粉ミルクのことです。必ず医師の指導のもとで使います。

明治ミルフィーHP 明治ミルフィーHP 商品画像

良質な乳清たんぱく質を酵素分解し、風味と溶けの良さを実現した、牛乳によるアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクです。

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明治エレメンタルフォーミュラ 明治エレメンタルフォーミュラ 商品画像

たんぱく質を使用せず、精製アミノ酸のみを使用した、牛乳によるアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクです。

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