4ヵ月の赤ちゃんの発育と発達
4ヵ月目になると、徐々に赤ちゃんの首がすわってきます。母乳だけの赤ちゃんの場合は「欲しがるだけおっぱいをあげる」を卒業する時期です。授乳の回数が減ることで睡眠時間も増え気持ち的に楽になったと感じやすいです。
体重
体型は赤ちゃんらしくふっくらしてきますが、体重増加は以前よりスローペースになります。でも心配はありません。急激に体重が増えるのは生後3ヵ月まで。その後はゆるやかになるのがふつうです。体重増加が著しい赤ちゃんの場合、反対に「太りすぎ?」と心配するママもいます。でもこの時期は体重と同時に身長も必ず増えていますし、太りすぎということはまずありません。
体の機能
4~5ヵ月にかけての時期、ほとんどの赤ちゃんの首がすわってきます。腹ばいの姿勢にすると、前に手をついて首を自分で持ち上げたりなどもします。「抱くのが怖い」と感じていたパパも、この時期になれば安心でしょう。
よだれが多くなってきて、気がつくと服がびしょびしょ、という子も出てきます。これは唾液腺が発達してきたからです。順調に育っているということですから、心配しないでください。
心の発達
心の発達にも目覚しいものがあります。ママやパパがあやすと、にっこり笑ったり、キャッキャッと声を出して喜んだりします。「うー」「うっくん」といった「喃語(なんご)」もますます盛んになり、表情も豊かになります。また、音のするものや目の前のおもちゃなどに興味を持ち、自分から手を伸ばすなども始まります。
授乳のタイミング
母乳だけの赤ちゃんは「欲しがるときに、おっぱいをあげる」を本格的に卒業です。時間をある程度決めて、少しずつ間隔をあけていくようにしてみましょう。4時間おきくらい、1日5~6回が目安です。
母乳または「明治ほほえみ らくらくキューブ」は1回につき200mlを1日5回
離乳食を始める前に
「食物アレルギーが不安」というママは、離乳食開始前に小児科医などに相談しておきましょう。栄養士による電話相談なども活用してください。
明治 赤ちゃん相談室
電話番号 | 0120-035-553 |
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相談時間 | 月曜日〜金曜日 10:00〜15:00 ※但し、毎月第3火曜日と祝日、および年末年始はお休みさせていただきます。 |
※2020年4月1日からナビダイヤルからフリーダイヤルでの受付になりました。
赤ちゃんのお世話
おもちゃを自分で持って口に入れ始める時期です。赤ちゃんが飲み込んでしまう心配のあるものは、ベッド内などに置かないようにしましょう。目覚めているとき、ひとりで手などを動かし静かに遊んでいるようなら、そっと見守ってあげてもかまいません。
天気のいい日は、積極的に外にお散歩に行きましょう。また、暖かい日ははだかのまま、部屋の陽のあたるところで遊ばせてもかまいません。おなかや腕をさすったり、コチョコチョしたり。赤ちゃんはこんな触れあいも大好きです。抱いて揺らしてもらうのも赤ちゃんは大好きですが、激しくゆさぶらないよう、気をつけてください。
早い赤ちゃんですと、うつぶせの姿勢からコロンと寝返りを打ってしまうこともあります。ベビーベッドの柵は必ず上げる習慣を。またソファなどにひとりで寝かせないようにしましょう。
ご指導いただいた先生
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- 東京女子医科大学 附属遺伝子医療センター教授
(小児科教授兼任)
齋藤加代子先生
- 東京女子医科大学 附属遺伝子医療センター教授
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