【看護師監修】フォローアップミルクはいつから始める?切り替えの目安と必要性を解説
フォローアップミルクは、離乳食完了期以降、1歳から3歳までの幼児に必要な栄養を補うためのミルクです。特に鉄やカルシウム、DHAなど、食事だけでは不足しやすい栄養素を手軽に摂取できます。この記事では、「フォローアップミルクはいつから飲ませたらいいの?」と疑問に感じているママ・パパへ、切り替えの目安とその必要性をわかりやすく解説します。
この記事の監修者
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- 氏名:松下彩香
- 経歴:保有資格 正看護師
- 急性期病院にて10年、小児看護に従事。新生児から幼児期にわたる幅広い医療と育児支援に携わる。現在は3児の母として、経験と専門性をもとに、子育てに寄り添う視点で日々の安心につながる情報を届けている。
フォローアップミルクはいつから始める?
赤ちゃんの成長にともない、乳児用ミルクや母乳から少しずつ卒業していくなかで、「フォローアップミルク」という言葉を目にする機会が増えてきます。
ただ、「どのようなミルクなのか」「いつから始めればよいのか」など、わからないことも多いのではないでしょうか。この章では、フォローアップミルクの役割や始める時期について、わかりやすくご紹介します。
そもそもフォローアップミルクとは
フォローアップミルクは、離乳食完了期以降、1歳から3歳までの幼児のために作られた栄養補助を目的とするミルクです。乳児用ミルクが母乳の代わりとなるのに対し、フォローアップミルクは、食事の幅が広がり、いろいろなものを食べられるようになる時期の成長を栄養面でサポートします。
特に、普段の食事や牛乳だけでは十分な量を摂ることが難しい鉄やカルシウムといったミネラルやビタミン、DHAなどが配合されています。こうした栄養はこの時期に多くなる食べムラや好き嫌いなどによってさらに摂取が難しくなります。
しかし、日々の食事にフォローアップミルクを加えることで手軽にこれらの栄養を摂ることができます。
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1歳頃が切り替えの目安
フォローアップミルクへの切り替えは、1歳頃が目安です。この時期になると、離乳食が1日3回のリズムに整い、少しずつ食事からの栄養が増えていきます。
一方で、食べられる食材が限られていたり、食事のムラがあったりと、新たな心配事や悩み事が出てくる時期でもあります。「栄養は足りている?」「栄養の偏りは大丈夫かな?」など、迷いが出てくるかもしれません。
そんなときに頼もしい味方となってくれるのがフォローアップミルクです。
フォローアップミルクは、不足しやすい栄養素を補いながら、ご家族の安心を支える心強い選択肢の一つです。お子さまの成長に大切な栄養をサポートするためにもぜひ取り入れてみましょう。
普段の食事で気を付けたいこと
1歳から3歳頃の幼児期は、運動機能や言語能力の発達が著しく、脳が大きく成長する大切な時期です。この時期の成長を健やかに支えるために、食事からの十分な栄養摂取が欠かせません。
特に気をつけたい栄養が、鉄とカルシウムです。
鉄は、脳の発達をサポートし、活発な活動に必要なエネルギーを生み出す上で非常に重要なミネラルです。しかし、幼児の2人に1人は鉄が不足しているというデータもあります(※)。また、 骨や歯の成長に必須のカルシウムも、日本人の食事摂取基準から見ると、多くの幼児で推奨量を満たせていません。
離乳食を終え、食事からの栄養摂取が中心になる時期は、食べムラや好き嫌いによって、思った以上にこれらの栄養素が不足しがちになります。普段の食事では、これらの不足しやすい栄養素を意識して摂れるように工夫しましょう。鉄を多く含むレバーや赤身肉、小松菜、しらすなどを積極的に献立に取り入れ、カルシウムは牛乳や乳製品、小魚、緑黄色野菜などを活用して補給することが大切です。
「普段の食事だけでは栄養が足りているか心配」と感じるママ・パパにとって、フォローアップミルクは心強いサポーターです。
フォローアップミルクは、不足しやすい鉄やカルシウムといった重要な栄養素を補うために設計されています。例えば、以下のような場合に活用がおすすめです。
- 離乳食の量が少ない、または食事のムラが大きい
- 肉や魚など鉄を含む食材をあまり食べない
- 身長や体重の増え方が緩やかで、成長が気になる
- 食後も満足感がなく、ミルクを欲しがることが多い
また、バタバタしがちな朝食など、忙しい中で提供する食事の栄養バランスに自信がないときにも、手軽に不足をカバーできる心強い味方となります。
(※「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の推奨量(12~36ヵ月)と「国民健康・栄養調査(平成28年)」の摂取量中央値(12~36ヵ月)の比較)
フォローアップミルクの上手な使い方
フォローアップミルクは、普段の食事だけでは補いにくい栄養素をサポートする役割がありますが、与え方や使うタイミングにはポイントがあります。
ここでは、フォローアップミルクを上手に取り入れるための具体的な使い方や注意点についてご紹介します。
飲ませるタイミングと量
フォローアップミルクを取り入れる場合は、1回量200mlを目安に、1日1〜3回程度を基本にするとよいでしょう。
摂取量の目安
- ・1歳~1歳6ヵ月:1日あたり400〜600ml
- ・1歳6ヵ月〜3歳:1日あたり400ml
ただし、これらはあくまでも目安であり、量や回数を柔軟に調整してください。フォローアップミルクは、赤ちゃんの栄養をサポートする手段の一つであり、「きちんと決められた量を必ず飲ませなければいけない」というものではないため、その都度お料理に混ぜてアレンジして使うなど、様々な使い方が可能です。生活リズムや食欲の波に合わせて、食後やおやつの時間など、上手に取り入れやすいタイミングで活用しましょう。毎日の育児のなかで無理なく続けられる方法を選ぶことで、栄養バランスの補完にもつながります。
牛乳との使い分け
フォローアップミルクは、普段の食事や牛乳だけでは十分な量を摂ることが難しい栄養素を効率よく摂取できるように設計されています。特に、不足しやすい鉄やカルシウムなどのミネラルやビタミン、DHAなどの栄養素が配合されており、食事だけでは補いにくい栄養をサポートします。
一方、牛乳はカルシウムの補給には優れていますが、鉄やDHA、その他のビタミンといった、この時期の幼児に不足しがちな栄養素はほとんど摂ることができません。
したがって、食事で不足しがちな栄養素を補うことを目的として飲料を選ぶ場合には、フォローアップミルクの活用がおすすめです。
フォローアップミルクのよくある疑問
フォローアップミルクを使い始めようとするとき、「そもそも必要?」「アレルギーが心配だけど大丈夫?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
最後にフォローアップミルクに関してよく寄せられる質問に、できるだけわかりやすく、安心して判断できる情報としてお答えしていきます。
フォローアップミルクを飲まないときはどうする?
鉄やカルシウム、DHAなどの栄養素が不足していると感じる場合や、食が細く栄養バランスに不安がある場合には、フォローアップミルクの活用が一つの方法となります。
そのまま飲むことが難しい場合は、食事に加える、牛乳の代わりに料理に使用するなど、日々の食事で手軽に取り入れてみましょう。
以下の記事でフォローアップミルクの活用レシピについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アレルギーが心配だけど大丈夫?
フォローアップミルクには、牛乳アレルギーの原因となる乳清たんぱく質が含まれています。この乳清たんぱく質は、体質によっては湿疹・かゆみ・下痢・嘔吐などのアレルギー症状を引き起こすことがあり、少量の摂取でも反応する場合があります。
そのため、アレルギーが心配なときや、過去にアレルギー症状が見られたお子さまに使用する際は、必ずかかりつけ医などに相談し、指導を受けながら慎重に検討してください。
自己判断での使用は避け、お子さまの体質やこれまでの症状の様子をふまえて、安全に取り入れていきましょう。
フォローアップミルクは必ず必要なの?
フォローアップミルクは、1~3歳頃の不足しがちな栄養をサポートしてくれる心強い選択肢の一つです。特にこの時期は、食事の幅が広がる一方で、食べムラで食事量が少ない日があったり、好き嫌いで栄養が偏りがちな日があったり、と悩みはつきません。さらに、たとえバランスの良い食事を心がけていても、鉄やカルシウムといった重要な栄養素は、日々の食事だけで必要量を満たすのが難しいと言われています。そんなときに、悩めるパパ・ママの心強い味方となるのがフォローアップミルクです。上手に取り入れ、健やかなお子さんの成長をサポートしていきましょう。
離乳が順調に進まず鉄不足のリスクが高い場合や、身長・体重の増加がゆるやかで成長に不安があるときは、かかりつけ医などに相談したうえで、上手に取り入れるのがおすすめです。
明治のフォローアップミルク「明治ステップ」は、不足しやすい鉄やカルシウムなどのミネラルやビタミン、DHAなど、成長に欠かせない栄養素をバランスよく配合しています。
特に、成長が著しい1~3歳頃は鉄が不足しやすく、意識的に補っていきたい成分です。育児や家事で忙しい毎日のなかでも、手軽に栄養を補えるのは、大きな安心材料となることでしょう。
また、食事のムラや好き嫌いがある時期でも、続けやすいキューブタイプ・液体タイプがあることも魅力です。調乳してそのまま飲むだけでなく、料理に混ぜて使うなど多様な使い方ができるため、ぜひご活用ください。
