便が出ません…
赤ちゃんの便がでないと、親としてはとても気になりますよね。ここでは毎日便が出ない場合や便秘ぎみの時の対処法についてお教えします。
便が毎日出ない
赤ちゃんの便は、毎日出なくても心配ありません。また同じ赤ちゃんでも便の様子は授乳や離乳食の進み方、月齢によって変わってきます。機嫌がよく、体重の増え方、お乳の飲み方が順調で、それなりに便の出るリズムがあれば心配はありません。しかし4日以上出ない場合や、苦しそうな場合は医師に相談しましょう。
赤ちゃんが便秘ぎみ
母乳の赤ちゃんはしばしば便秘することもあります。それは母乳の消化吸収がよく、便となる量が少なくなるためと言われます。母乳やミルクの1日総量が少ないための便秘も考えられます。検診時、体重の増えはどうでしたでしょうか。また、水分もたっぷり与えましょう。
- 3~5%位の砂糖湯を与える。<湯ざまし50ml+砂糖2g(小さじ2/3)>
- オレンジプルーン果汁を与えてみる。
(りんご果汁は逆に便をかたくすると言われます。) - おなかに手のひらでひらがなの「の」の字を押さえ気味に書いて腹部のマッサージをする。
- 濡らした綿棒で肛門を刺激する。
- 離乳食が始まっている場合は、離乳食の内容を考えてみましょう。
- 卵魚肉などが多くなっていませんか。
- 今よりも野菜類(人参やほうれん草など)を3〜4さじ多くしてみましょう。
- さつまいも、ヨーグルトもメニューに加えます。
- 油料理を多くします。ただし、新鮮なものを使用しましょう。
(バター焼き、ソテーなど)
食べたものが便にそのまま出る
離乳食がはじまると、食品の消化吸収された残りが便の中に出ます。食べ物がそのまま出ているように見えますが、ある程度の栄養は吸収されています。便の固さや回数がいつもと変わらないようならば、消化不良ではありませんので心配ありません。
監修
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- 恩賜財団母子愛育会
総合母子保健センター愛育病院・新生児科部長
加部一彦先生
- 恩賜財団母子愛育会
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