分娩後1~2日で乳汁が出るようになりますが、この時期はまだ分泌量は少なく、3~5日ごろから少しずつ増えてきます。
分娩後約1週間の間に出る母乳を特に「初乳」と呼びます。栄養が多く、赤ちゃんを病気から守る免疫物質がたくさん含まれているので、ぜひ飲ませてあげましょう。
産後1~2週間の母乳は「移行乳」と呼びます。そのあとに出てくるのが「成乳」(または成熟乳)です。
色はかなり黄色く、粘着性があります。移行乳や成乳にくらべてたんぱく質やミネラル、ナトリウムなど、生まれてすぐの赤ちゃんに必要な栄養がたくさん含まれています。また、免疫物質も高濃度に含まれています。免疫物質は感染症から赤ちゃんを守るだけでなく、食物アレルギーを起こしにくくするとも言われています。
移行乳から成乳になるにつれ、青白色で半透明の母乳になっていきます。
ご指導いただいた先生
恩賜財団母子愛育会