赤ちゃんのミルクの飲みが悪くなったと感じたら
タイミングによっては思うようにミルクを飲んでくれないこともあるのではないでしょうか。今回はミルクの飲みが悪いときにミルクを飲んでもらう工夫についてご紹介します。
寄せられたご質問(一部抜粋)
赤ちゃんの母乳やミルクを飲む量が減ったり、飲むことを嫌がったりすることについて、赤ちゃん相談室では以下のようなお電話をいただきます。
- 「3時間経っても母乳を飲んでくれません。どうしてでしょうか。(2ヵ月)」
- 「混合でしたが、ミルクを嫌がるようになってしまいました。どうしたらよいですか。(2ヵ月)」
- 「ミルクを飲む量が減ってしまいました。心配ないでしょうか。(4ヵ月)」
- 「混合でしたが、母乳を嫌がるようになってしまいました。母乳が出なくなってきたのでしょうか。(5ヵ月)」
赤ちゃんに母乳やミルクを飲んでもらうための工夫
生まれてすぐの頃は反射的にミルクを飲んでいる赤ちゃんも、2~3ヵ月を過ぎると自分で飲む量を調節できるようになってきます。飲む量が減ったり、嫌がったりするのは赤ちゃんが成長してきた様子のひとつです。まずは赤ちゃんの機嫌がよいか、便や尿はよく出ているか、体調不良がないかを確認しましょう。赤ちゃんが元気で体重がよく増えている場合は無理強いせず、赤ちゃんのペースに合わせて様子を見ます。 母乳育児の場合は、分泌の様子を確認してみましょう。母乳が出ないだけでなく、出すぎて飲みにくい場合もあります。ミルク育児の場合は乳首のサイズが合っているかを確認してみてください。 授乳のポイントは母乳・ミルクにかかわらず、授乳リズムを3~4時間おきに整え、お腹をしっかり空かせた状態で授乳をすることです。家で過ごすことが多い場合は、お散歩を増やすなどして運動を促してみましょう。
特に夏の暑い時期などは、気温が高いことに不快感を感じて母乳やミルクを飲むのを嫌がる赤ちゃんも少なくありません。授乳時間は普段より衣服を1枚薄着にしたり、エアコンの設定温度を下げたりすることもおすすめです。冬の場合でも、高すぎるエアコンの温度設定や衣服の着せすぎによって体温が上がりすぎると、ミルクを飲むのを嫌がることがあります。 お母様の腕や、赤ちゃんの背中や襟足が汗ばんでいる時は、柔らかいタオルなどを間にはさんで授乳するのもよいでしょう。
赤ちゃんの様子を確認し元気で発育が良好であれば、無理に飲ませようとせずに様子を見ましょう。何か気になることや心配なことがありましたら一緒に考えさせていただきます。
おひとりで悩まず、お気軽にお電話ください。
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