【助産師監修】出産時の入院準備リスト

【助産師監修】出産時の入院準備リスト

赤ちゃんを出産するための入院準備には何が必要かわからないママ・パパも多いかと思います。今回は出産時の入院に必要なものやあれば便利なグッズについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

  • 氏名:古市 菜緒
    経歴:保有資格 助産師・看護師・保健師
    助産師として1万件以上の出産に携わり、講座の受講者は年間3万人を超える。企業の開発支援、産院のコンサルタント、国・自治体の母子保健関連施策などにも従事。株式会社バースリンク代表取締役、2児の母。

出産の入院準備をする時期と入院期間は?

出産の準備は、ママと赤ちゃんの安心のために、妊娠8ヵ月頃から余裕を持って始め、出産予定日の1ヵ月前(妊娠9ヵ月)頃には入院に必要なものを揃えておくことが大切です。妊娠後期(妊娠8ヵ月以降)に入ると、これまで以上にトラブルが起こりやすくなります。早めに入院の準備をしておけば、急な破水や陣痛が起きた際にも落ち着いて対応しやすくなります。

入院期間の目安としては、通常は初めて出産される方が産後6日目頃に、二度目以降の方は産後5日目頃の退院が一般的です。また帝王切開の場合は、術後の経過を見て、産後約7日目頃の退院になります。ただし、実際の入院期間は出産施設によって異なるため、あらかじめ出産を希望するところで入院日数を確認しておきましょう。

また以下の記事で妊娠中のママとおなかの赤ちゃんの様子を月ごとにわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:ほほえみクラブ 「妊娠中のママとお腹の赤ちゃんの様子」

参照元:日本医科大学付属病院「出産時の入院について」

出産の入院準備をする際のポイント

出産の入院準備には、いくつか気をつけておきたいことがあります。安心して出産の日を迎えるために、以下のポイントを押さえて無理なく準備を進めていきましょう。

入院する病院からもらえるもの・設備を確認する

入院生活を快適に過ごすためには、出産予定の病院や助産院で提供される物品や設備について、事前に確認しておくことが大切です。病院によっては、産褥(さんじょく)ショーツやお産用パッド、バスタオルやパジャマなどの消耗品に加え、入院中に必要なアメニティセットを用意している場合もあります。

また、コインランドリーやお風呂、ドライヤーの設備についても把握しておくと、入院中の生活がより円滑になるでしょう。こうした環境が整っているかどうかを事前に確認することは、安心して入院生活を送るためだけでなく、準備の負担を軽減し、持参する荷物を最小限に抑えることにも役立ちます。

実際に準備する際は、気になる点などもでてくると思います。その場合は、遠慮なく出産施設のスタッフに問い合わせてみましょう。

荷物を「陣痛用」「入院用」「貴重品用」の3つのバッグに分ける

入院時の荷物は、用途に応じて「陣痛用」「入院用」「貴重品用」の3つに分けて準備することがおすすめです。なぜなら、それぞれのバッグに必要な物を分けておくことで、緊急時にも慌てず必要なものをすぐに持ち出せて、入院中の荷物管理もスムーズになるからです。

●陣痛用バッグ
陣痛が始まった際にすぐ持ち出せるよう、携帯電話や充電器、タオル、軽食など、急いでいるときでもすぐに使いたい最低限のものをまとめます。

●入院用バッグ
入院生活を快適に過ごすための下着類や洗面用具などを入れておきます。こちらは比較的大きめのバッグにまとめるとよいでしょう。

●貴重品用バッグ
健康保険証、母子手帳、診察券、印鑑、筆記用具、財布など、大切なものをひとまとめにし、管理しやすいように準備します。

このように分けて準備しておくことで、いざというときに必要なものがすぐに見つかり、入院中の生活もより快適になります。特に陣痛時は身動きが取りにくいこともあるため、荷物をコンパクトにしておくことが負担軽減につながります。

さらに、これらのバッグの場所を家族とあらかじめ確認しておくことで、ママが外出先で何かあった場合でも、周りの家族が速やかに対処できます。入院準備は無理なく、家族とも協力してすすめていくことが大切です。

出産の入院手続きをする際に必要なもの

入院手続きの際には以下の書類や物品が必要になることが多くなります。事前に準備し、ひとまとめにしておくと安心でしょう。出産施設によって、入院時の書類が多少異なるため、あらかじめ確認してください。入院までに準備しておかないといけない書類もあるため、早めに書類を仕上げておきましょう。

  • 入院手続きの書類
  • 健康保険証
  • 母子手帳
  • 診察券
  • 印鑑
  • 筆記用具

入院生活で必要なもの

入院生活を快適に過ごすためには、基本的な日用品からパジャマ、洗面道具など幅広く準備が必要です。出産施設によっては、貸与されるものもあるため、以下の表を参考にしながら、より必要性が高いものから早めに揃えていきましょう。

アイテム
マタニティパジャマ 3セット程度
靴下 3足程度
下着 3セット程度
羽織物 -
スリッパ -
眼鏡・コンタクト用品 -
洗面用具 1式
タオル類 3枚程度
ガーゼハンカチ 3枚程度
授乳用ブラジャー 4枚程度
スキンケアセット -
化粧品・鏡 -
リップクリーム 1個
ストロー 1~2個
携帯の充電器 -

出産後に必要なもの

出産後のママは、からだの回復とともに赤ちゃんのお世話が始まり、特に大切で慌ただしい時期です。以下の表を参考にしながら、ママの体のケアと赤ちゃんのお世話に必要なものをしっかりと準備しておくことで、安心して産後の生活をスタートできます。

アイテム
産褥ショーツ 3枚程度
産褥パッド・悪露ライナー 1パック
おむつ・おしりふき 適量
母乳パッド 1枚
産後リフォームインナー 1枚
おむつ替え用マット 2枚程度
おくるみ・アフガン 1枚
帝王切開関連用品
(帝王切開分娩を予定しているママ向け)
3枚程度

退院時に必要なもの

退院の日は、ママと赤ちゃんにとって新しい生活のスタートとなる大切な日です。心身の疲れが残る中でも、安心して自宅に帰れるよう、赤ちゃんの衣類やおむつはもちろん、ママ自身の服装や必要な準備をしっかり整えておくことが大切です。これまでの入院生活を支えてくれた環境から、自宅での育児へと切り替わる一歩を、以下の表を参考にしながら、焦らず落ち着いて迎えられるよう準備しましょう。

アイテム
ママの退院時の服と靴 1セット
赤ちゃん用の肌着 1セット
ベビーソックス 1足
ベビードレス 1着
チャイルドシート 1台
入院・分娩費用 -

あると便利なグッズ

入院中や産後の生活は、慣れない環境や体調の変化でママにとって負担が大きくなりがちです。そんなとき、以下のようなアイテムがあると、日々の過ごしやすさが増すかもしれません。ご自身の体調や生活スタイルに合わせて、無理なく取り入れられるグッズを準備し、快適で穏やかな時間を過ごしましょう。

アイテム
ミニバッグ 1つ
圧着ソックス 1足
延長コード 1つ
イヤホン 1つ
円座クッション 1個
授乳用クッション 1個
S字フック 適宜

余裕のある出産準備を心がけましょう

出産は、予想とは違う展開が起こることも少なくありません。そのため、あらかじめ余裕をもって準備を進めておくことが、ママと赤ちゃんの安心につながります。今回ご紹介したリストを参考に、必要なものを早めに揃え、心と身体にゆとりを持つことで、急な変化があっても落ち着いて対応できるでしょう。

また、準備をする中で不安や疑問が生まれたときは、抱え込まずに出産施設のスタッフなどに相談することも大切です。安心できる環境作りは、ママの心の安定にもつながります。

出産後は、毎日頻繁に赤ちゃんの授乳をおこないます。入院中から退院後の育児まで、母乳の出具合や体調に不安を感じるママも多いでしょう。
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