赤ちゃんも食中毒に気を付けましょう
赤ちゃんは大人と比べて細菌に対する抵抗力が弱いため食中毒になりやすく、症状(嘔吐、下痢、腹痛、発熱など)が出ると治りにくい傾向があります。離乳食は水分が多く薄味で、つぶしたり刻んだりすることから、細菌に汚染されやすく傷みやすいため衛生的に取り扱うことが重要です。食品の取り扱いや調理の際には「食中毒予防の3原則」を心がけ、赤ちゃんを食中毒から守りましょう。
「食中毒予防の3原則」
1)食物に細菌をつけない
- 調理前はもちろん、生ものに触れた後も石鹸で丁寧に手を洗いましょう。
- 水洗いできる食品はよく洗いましょう。
- 調理器具は丁寧に洗い清潔に扱いましょう。生ものを調理するとき、まな板などの調理器具は生もの以外の食品と別にすると安心です。
2)細菌を増やさない
- 手際よく調理します。作ったらなるべく早く食べさせて、食べ残しはあげないようにしましょう。
- ほとんどの食中毒菌は10℃以下では増殖できないため、冷蔵庫に食材を詰め込みすぎないようにして庫内の温度管理に注意しましょう。家庭の冷蔵庫は開閉が頻繁になるため、庫内の温度が上昇して菌が繁殖してしまうことがあります。過信しないようにしましょう。
3)細菌をやっつける
食品の中心温度が85℃以上になるように、十分加熱しましょう。
離乳食のフリージング
赤ちゃん相談室には
- 「離乳食を冷凍したいのですが、どのようにしたらよいですか」
- 「冷凍したら何日位保存できますか」
- 「冷凍した離乳食はどのように解凍したらよいですか」
など離乳食のフリージングについてのご相談もいただきます。 まとめて作ってフリージングするときや、解凍するときも、下記のポイントを抑えて衛生面に注意しましょう。
「フリージングのポイント」
- ◦小さく、薄い形が凍りやすい
- ◦空気に触れないように密閉する
- ◦よく冷まして冷凍する
※熱が伝わりやすい金属製のトレイやアルミカップに入れると、より早く冷凍できます。
保存は風味が落ちないように1週間以内でなるべく使い切ります。ミルクや牛乳を入れた離乳食を冷凍することはお勧めしません。解凍方法には電子レンジや小鍋で温める方法がありますが、いずれの方法でも必ず沸騰させて十分に火を通しましょう。電子レンジは均一に熱が入らない場合があるので、何回かよく混ぜながら温めるか最終的には小鍋で火を通すことをお勧めします。
毎日赤ちゃんに接しているお母様は、ちょっとしたことで心配になることもあると思います。そのようなときはお気軽に赤ちゃん相談室までお電話ください。相談員一同お待ちしています。
関連リンク:
関連記事
-
- 赤ちゃんのミルクの飲みが悪くなったと感じたら
- タイミングによっては思うようにミルクを飲んでくれないこともあるのではないでしょうか。今回はミルクの飲みが悪いときにミルクを飲んでもらう工夫についてご紹介します。
-
- 赤ちゃんも食中毒に気を付けましょう
- 赤ちゃんは大人と比べて細菌に対する抵抗力が弱いため食中毒になりやすく、症状(嘔吐、下痢、腹痛、発熱など)が出ると治りにくい傾向があります。離乳食は水分が多く薄味で、つぶしたり刻んだりすることから、細菌に汚染されやすく傷みやすいため衛生的に取り扱うことが重要です。食品の取り扱いや調理の際には「食中毒予防の3原則」を心がけ、赤ちゃんを食中毒から守りましょう。
-
- 0ヵ月の赤ちゃんの発育と発達
- 生まれてから生後1ヵ月までの間を「新生児期」といいます。子宮での“水中生活”から大気中へ…。赤ちゃんは、一生懸命新しい環境に自分を適応させていこうとしています。