がんばって離乳食を作ったのに食べてくれないとショックですよね。しかも、食べないと発育に影響するんじゃないかと心配しがち。けれども、そんなに気にしないで。食べない理由とどうすれば食べてもらえるかを知っておけば気持ちがらくになります。
赤ちゃん相談室では、赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくなってしまうことに関して、以下のようなお電話をいただきます。
朝は早く起こし、日中は公園や地域の親子の集まりなどに出かけるなど、活動的に過ごしてみましょう。3回食の頃になっても母乳や乳児用ミルクを頻繁にほしがり食事が進まない場合は、授乳間隔が短すぎて空腹と満腹のリズムができていない事が多いようです。
食事を無理強いされたり急がされたりすると嫌がって食べなくなることがあります。一緒に食事を楽しむ雰囲気の中で励まし、少しでも食べられたらたくさんほめて、お子様の食べる意欲を引き出しましょう。また、大人が量に神経質になると、その雰囲気が子どもに伝わり食事を楽しめなくなることもありますので、おおらかにかまえることも大切です。手づかみ食べも興味があれば大いに体験させてあげましょう。
離乳期の好き嫌いは、年齢が進んだ時の「偏食」とは別のものです。急に食べなくなったり、別のものばかりほしがったりすることなどを繰り返す場合もあります。食べものの好き嫌いはまだ固定化していなく、その時の体調や気分によっても変わります。
「嫌いなもの」と決めつけず、日を変えたり、調理法、切り方、盛りつけなどを変えて出してみましょう。
一般的に生後5ヵ月〜6ヵ月が離乳初期と言われていますが、赤ちゃんによって差があります。首がしっかりすわる、寝返りができる、お座りができる、また食べ物を見せると食べたそうにする、手にしたものを口へ持っていく動作をするといったサインが見られたら離乳食をスタートします。
この頃は、歯が揃っていなく消化機能が未発達のため、食材は粒が残らないくらい丁寧に擦りつぶして、温度は人肌にするのがポイントです。食べてくれないときは、おかゆの上ずみをそっとスプーンであげるだけでも良いでしょう。それでも食べないときは、ムリに食べさせなくて大丈夫です。翌日にまたトライします。
ミルク育児の場合は、飲み慣れたミルクを使って離乳食を作ったり、大きさや素材の違うスプーンで試してみると、食べてくれることもあります。
赤ちゃんによっては、まだ固形物を舌で押し戻す本能が残っていて、スプーンを舌で押してくることがあります。そういうときは離乳食を一旦やめて、お子さまの様子により1〜2週間後に再開してみましょう。
この頃になると、舌でつぶせる程度の小さなかたまり状のものが食べられるようになります。けれども、食材が固かったり大きかったり、さらに野菜の繊維が残っていたりすると嫌がります。小さめに切る、柔らかくするなど工夫をしてみましょう。食べ慣れた食材で作り、とろみをつけると食べてくれることも。どうしても食べたがらないときは、食事の時間をずらしてみても良いでしょう。
またこの時期には、昨日はよく食べたのに、今日はまったく食べなかったといった食べムラもよくみられます。あせらず無理強いせず、食事の時間帯はなるべく一定にし、リズムを乱さないように心がけましょう。
奥歯の歯ぐきで食材をつぶすことを覚えるのが離乳後期です。1日3回食になり、赤ちゃんによっては大人と同じテーブルで食べることもできます。食べられるものが増えますが、食べないものは無理矢理あげないようにしましょう。数日おいて出したり、味付けを変えて出したりすれば徐々に食べるようになります。一方で、いっぱい遊んだ日はお腹がすきますので、食欲旺盛になります。
離乳完了期の少し前から、手づかみでむしゃむしゃ食べ始めます。「汚れる」「お行儀悪い」という風に見えるかもしれませんが、実はこれは、自分の口と手の距離を覚えたり、食べるものの適量を知るための練習になっています。汚れてもいいよう床やテーブルに新聞やビニールシートなどを敷き、存分に食べさせましょう。
そして、1歳を過ぎると好きなモノばかり食べたり、遊び食べを始めて、栄養が偏りがちになりますので、「明治ステップ」で不足しがちな鉄分とカルシウムなどを補給してあげてくださいね。
母乳の代わりになる「明治ほほえみ」は1歳まで。保育園に預ける時などに便利です。また、母乳や離乳食で摂りにくい栄養素を補う「明治ステップ」は1歳から3歳頃まで。お子さまの鉄・カルシウムを100%サポートできますので、ぜひ普段の生活に取り入れてみてください。離乳食に入れて調理することもできますし、「明治ステップ らくらくミルク」は液体タイプで溶かす手間がないので、必要なときにすぐに飲ませることができますのでおすすめです。
離乳食の進め方や与え方、赤ちゃんの栄養などに関してお悩みや不安をお持ちの方は、ぜひ赤ちゃん相談室にご相談ください。相談員一同、お電話をお待ちしております。
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