1ヵ月の赤ちゃんの発育と発達
1ヵ月健診は、もう済みましたか?乳幼児健診は赤ちゃんの発育や発達を見るだけでなく、育児相談としても大事な場です。隠れた病気などを早く発見するためにも大切ですから、必ず行くようにしてください。
体重
体重は、生まれたときより1kgくらい増えていることでしょう。最初はきゃしゃに見えた赤ちゃんも、このころになると皮下脂肪がついてきて、いくらかふっくらしてきます。少し小さいようでも、母子健康手帳『身体発育曲線』の帯の中で線に沿って増えているなら心配はありません。
母乳の出が安定しない
この時期も、まだ母乳の出が安定しないことはよくあります。赤ちゃんのおっぱいの吸いがよく、飲んだあと満足しているようなら、問題はありません。「泣いたりぐずったりで、欲しがっているようならおっぱいをあげる」を続けましょう。
母乳または「明治ほほえみ らくらくキューブ」は1回につき120〜160mlを1日6回
体の機能
運動機能も徐々に発達してきて、多くの赤ちゃんが活発な動作を見せるようになります。中にはふとんを蹴飛ばすほど、元気に動く赤ちゃんもいます。また、首にもほんの少し力がついてきて、自分で少しだけ首を持ち上げたり動かしたりします。
聴覚は生まれたときからよく発達している機能です。オルゴールなどの優しい音も好きですが、この時期の赤ちゃんが一番うれしいのはママやパパの語りかけ。ぐずぐずいっているときは「どうしたの?」と声をかけてあげましょう。こうしたやりとりが親子の絆や赤ちゃんの心を育んでいきます。
赤ちゃんのお世話
少しずつ赤ちゃんも起きている時間が長くなってきますが、昼夜の区別がつくのはまだ先のこと。むしろこの時期「昼夜逆転」になってしまう赤ちゃんが少なくありません。じきにおさまりますから、もうしばらく赤ちゃんのペースにつきあってあげてください。
「寝る前にぐずってしかたない」「抱くと寝るのに、ベッドに降ろしたとたん目覚める」という赤ちゃんも、たくさんいます。「抱き癖」は気にせず、どんどん抱いてあやしてあげてかまいません。
スキンケア
生後3週間~2ヵ月ごろから、おでこやほっぺにポツポツの出てくる赤ちゃんがいます。これは胎児期にママからもらったホルモンが、皮脂分泌を活発にさせるために起こる、生理的な現象です。顔も石けんで洗ってかまいません。石けんは香りや色のついてないものを選びましょう。赤ちゃん向けに作られた低刺激性の全身シャンプー、髪用シャンプーもおすすめです。洗った後は、ベビーローションなどで保湿してあげてください。こうした「清潔」ケアをすることで、ほどなくポツポツも消えていきます。
ママの体も大切に
産後、力を入れたりくしゃみをした拍子に尿がもれてしまうこともあります。これはお産で少々筋肉がゆるんでしまったため。骨盤低筋を引き締める体操<すべり台のポーズ>が効果的です。
ご指導いただいた先生
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- 東京女子医科大学 附属遺伝子医療センター教授
(小児科教授兼任)
齋藤加代子先生
- 東京女子医科大学 附属遺伝子医療センター教授
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