離乳食完了期(1歳〜1歳6ヵ月頃)の進め方|スケジュールの目安と基本のルール
生後12ヵ月(1歳)を過ぎると、いよいよ離乳食のゴールである「完了期(パクパク期)」に入ります。形のあるものを前歯で噛み切り、奥歯の歯ぐきでつぶして食べる練習をする大切な時期です。
この記事の監修者
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- 氏名:野田慶太
- 経歴:保有資格 看護師・予防医学士
- 小児科医として子どもの病気の診療に当たるだけでなく、救急医として子どものケガの診療にも当たっている。また、5人の子どもの父でもあり、現在も育児に当たっている。
離乳食完了期の進め方と目安
完了期は、離乳食の総仕上げとなる時期です。まずは、完了期がどのような時期なのか、食べられる固さ・大きさの目安や、1日3回食への移行スケジュールなど、離乳食の進め方の基本を確認していきましょう。
完了期の時期(1歳〜1歳6ヵ月頃)
離乳食完了期(パクパク期)とは、一般的に1歳〜1歳6ヵ月(12〜18ヵ月)頃を指します。この時期になると、形のある食べものを噛みつぶせるようになり、1日に必要なエネルギーや栄養素の大部分を、母乳やミルク以外の食事からとれるようになります。これが「離乳の完了」です。
1日のリズムも、朝・昼・夕の3回の食事が生活の中心となり、大人と同じような食事のサイクルへと移行していきます。
ただし、「離乳の完了」は「卒乳」を意味するものではありません。母乳やミルクをやめるタイミングは、お子さまとママの状況によってさまざまです。食後や寝る前の授乳を少しずつ減らしていきながら、お子さまのペースに合わせて卒乳の時期を考えていきましょう。
参照元: 厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
食べられる固さと大きさの目安
完了期に食べられる固さの目安は、「肉だんご」や、歯ぐきで簡単につぶせる「よく熟したバナナ」程度のやわらかさです。奥の歯ぐきで噛みつぶす練習をしていく時期なので、これより極端に固いものは避けましょう。
大きさは、前歯でかじり取る練習ができるよう、スティック状や、1cm程度の少し大きめの乱切り・角切りにするのがおすすめです。手づかみしやすい大きさに切ったものと、スプーンの練習用に小さくカットしたものの両方を用意すると、お子さまも食べやすくなります。前歯で噛み切ることで、自分の一口量を覚えていく大切なプロセスでもあるので、汚れてもよいようにシートを敷くなど環境を整えたうえで、積極的に手づかみ食べをさせてあげましょう。
参照元: 厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
1日3回食への移行と食事スケジュール
完了期になったら、朝・昼・夕の1日3回、できるだけ大人に近い時間帯(例:朝7時、昼12時、夜18時など)で食事のリズムを固定していきましょう。生活リズムが整うことで、空腹を感じるタイミングが安定し、毎回の食事をしっかり食べられるようになります。1回あたりの食事時間は30分程度を目安にするとよいでしょう。
可能であれば、家族と一緒に食卓を囲む時間を作ってあげてください。「どれから食べる?」「おいしいね」など、食事中に話しかけることで、お子さまが食べることに興味を持ちやすくなります。家族で食事を楽しむ経験は、お子さまの「食べる意欲」を育てる大切な機会になります。
参照元:
厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
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栄養バランスと1回あたりの食事量
完了期は、母乳やミルクに代わって食事から栄養をとる割合がぐっと増える時期です。ここでは、1回あたりに食べさせる量の目安と、この時期に意識したい栄養バランスのポイント、そしておやつ(補食)の与え方について解説します。
主食・主菜・副菜の量の目安
完了期は、主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質)・副菜(ビタミン・ミネラル)をそろえ、大人の食事の約⅓~½程度の量を目安にバランスよく食べさせてあげましょう。1回あたりの目安量は、次の通りです。
- 主食(軟飯またはご飯):80g程度
- 野菜・果物:40〜50g程度
- 魚:15〜20g程度
- 肉:15〜20g程度
- 豆腐:50〜55g程度
- 卵:1/2〜2/3個程度
- 乳製品:100g程度
※魚・肉・豆腐・卵は、いずれか1種類を選んで組み合わせるのが目安です。あくまで目安量なので、お子さまの食欲や成長に合わせて調整してあげてください。
参照元: 厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
とても大切な鉄やカルシウムの補給
完了期になると母乳やミルクの回数が減ってくるため、特にこの時期に不足しやすい栄養素として「鉄」と「カルシウム」があげられます。
鉄は、血液中で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」をつくるために欠かせないミネラルです。お子さまは生まれる前にママから鉄をもらい受けて体に貯蔵していますが、生後6ヵ月頃を境に貯蔵していた鉄が少なくなり、母乳に含まれる鉄も少ないため、食事からの補給が重要になります。カルシウムは骨や歯をつくるのに欠かせない栄養素で、お子さまは体の発育が著しい分、多くの量を必要とします。
鉄は赤身の魚・肉、大豆製品などから、カルシウムは乳製品や小魚、緑黄色野菜などから補うことができます。
これらの大切な栄養を効率よくとるためには、フォローアップミルクの活用も検討するのもおすすめです。
参照元:
厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
明治|明治ステップ・明治ミラフル|知っていますか?お子さまの2人に1人は「鉄」不足!
「おやつ(補食)」の役割と与え方
1歳を過ぎると歩き回るなど運動量が増える一方、お子さまの胃はまだ小さく、1日3回の食事だけでは必要なエネルギーをまかないきれないことがあります。そこでおやつは、3回の食事で不足しがちな栄養やエネルギーを補う「第4の食事(補食)」として大切な役割を持ちます。
「おやつ」と聞くとお菓子をイメージするかもしれませんが、完了期のおやつはお菓子や嗜好品ではなく、食事の一部と考えましょう。おにぎり、ふかし芋などのいも類、果物、ヨーグルトなどの乳製品を中心に選んであげてください。
与え方の目安は、1日1〜2回、時間を決めて与えることです。量は次の食事に影響しない程度にとどめ、1日あたり合計100kcal前後、あるいは1回の食事量の3分の1〜4分の1程度を目安にするとよいでしょう。市販のお菓子やスナック菓子、ジュース類を日常的に与えるのは避け、あくまで「足りない栄養を補う」のが「補食」の役割です。
完了期におすすめの簡単レシピ例
ここからは、完了期の栄養バランスや食べやすさを意識した、手軽に作れるおすすめレシピを4品ご紹介します。忙しい日の食事づくりや、おやつ(補食)の時間にぜひ活用してみてください。
具だくさんで栄養がとれる「鮭と野菜のドリア」
「手づかみ食べが上手になってきたけれど、彩りや栄養バランスも整えたい」。そんな時期にぴったりなのが、鮭とニンジンやブロッコリーなどの野菜を粉ミルクで作ったとろみのあるホワイトソースでまとめ、軟飯にのせてチーズで焼き上げる「鮭と野菜のドリア」です。たんぱく質とビタミンが一皿でとれ、彩りも豊かになるので、忙しい夕食にも活躍します。詳しい材料と作り方はこちらから。
鮭と野菜のドリア<1歳〜3歳のステップごはん>|明治ほほえみクラブ
一皿で栄養がとれる「夏野菜のミルクカレー」
「1歳を過ぎて離乳食のレパートリーが少なくなり、子どもが飽きてきた気がする」。そんなときにおすすめなのが、ナスやトマトなどの夏野菜とお肉を炒め、粉ミルクとこども用カレールーでまろやかに仕上げる「夏野菜のミルクカレー」です。野菜の旨みと優しいコクで食欲をそそり、1食でしっかり栄養を補給できます。詳しい材料と作り方はこちらから。
夏野菜のミルクカレー<1歳〜3歳のステップごはん>|明治ほほえみクラブ
手軽にビタミンを補給できる「バナナとブルーベリーのスムージー」
「暑さや体調不良で食欲が落ちているときでも、手軽に栄養や水分を摂らせたい」。そんな悩みには、バナナと冷凍ブルーベリーに粉ミルクを合わせ、ミキサーでなめらかなドリンクに仕立てる「バナナとブルーベリーのスムージー」がおすすめです。のどごしが良くビタミンも効率よく摂れるため、毎日のおやつ(補食)や食欲のないときにも最適です。詳しい材料と作り方はこちらから。
バナナとブルーベリーのスムージー(1人分)<1歳〜3歳のステップごはん>|明治ほほえみクラブ
ひんやり口当たりの良い「いちごミルクゼリー」
「おやつタイムに、お子さまが喜ぶ可愛くて食べやすい手作りスイーツをあげたい」。そんな願いを叶えるのが、つぶしたいちごと粉ミルクを、寒天でやさしく固めた「いちごミルクゼリー」です。見た目も華やかで口当たりが良いため、噛むのが苦手な時期でも安心して食べられます。詳しい材料と作り方はこちらから。
この時期によくある悩みと対策
完了期は成長のうれしい変化がある一方で、食事の面で新たな悩みが出てくる時期でもあります。ここでは、多くのママ・パパが直面しやすい「食べムラ・遊び食べ」と「味付け」の2つの悩みについて、対策とあわせて解説します。
食べムラや遊び食べへの対応
1歳を過ぎると自我が発達し、「自分で食べたい」「スプーンを奪う」「気に入らないと投げ出す」「食事に集中せず遊んでしまう」といった行動が増えてきます。せっかく作ったご飯を食べてくれないと、つい不安になったりイライラしたりしてしまいますよね。
そんなときは、食事の時間を20〜30分程度で区切るのがおすすめです。テレビや動画を消し、おもちゃを片付けるなどして、食事に集中しやすい環境を整えましょう。遊び始めてしまったら、怒らずに「ごちそうさま」と声をかけて食事を切り上げ、次の食事までにお腹を空かせる、というサイクルを作ってあげると、少しずつ集中して食べる習慣が身についていきます。テーブルを離れてしまったお子さまを追いかけて食べさせようとすると、かえって「遊んでもらえた」と勘違いしてしまうこともあるため、冷静な態度で対応するのがポイントです。
味付けの濃さと使える調味料の目安
完了期になると、醤油・味噌・砂糖・ケチャップ・マヨネーズ・バターなど、使える調味料の種類が少しずつ増えていきます。ただし、基本はあくまで「大人の3分の1以下の薄味」を徹底することが大切です。お子さまの内臓機能はまだ発達の途中で、濃い味付けは体に負担をかけてしまいます。また、この時期の味覚は将来の食習慣の土台にもなるため、素材そのものの味やだしの旨み、ミルクのコクを活かした薄味を意識してあげましょう。
参照元:
厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
函南町|健康づくり| 医療・健康|母と子どもの健康|離乳食の進め方(後期・完了期)
離乳食のゴールを笑顔で迎えるために
離乳食完了期は、幼児食へとつながる大切な最終ステップです。前歯でかじり取る経験や、手づかみ食べを通して自分のひと口量を覚えていく経験は、これから先の食生活の土台になっていきます。
食べムラや遊び食べにイライラしてしまう日もあると思いますが、大切なのは毎回きれいに完食することではありません。1回の食事の出来不出来に一喜一憂せず、まずは「楽しく食べる習慣」を身につけていれば、神経質にならなくても大丈夫です。
使える食材やメニューがどんどん増えていくのも、この時期ならではの楽しさです。今回ご紹介したような簡単アレンジレシピも上手に活用しながら、親の負担を減らしつつ、親子で楽しい食卓の時間を過ごしていってくださいね。
参照元: 厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド
毎日の食事づくりをサポートする「明治ステップ」を活用しよう
離乳食完了期は、1日3回の食事から栄養の大部分をとれるようになる、離乳の仕上げの時期です。一方で、食べムラや薄味の影響で食事が思うように進まず、栄養が偏りがちな時期でもあります。
そんなときにおすすめなのが、フォローアップミルク「明治ステップ」です。
フォローアップミルクとは離乳期ごろに開始し、3歳頃まで続けることができるミルクです。この時期のお子さまは食事からの栄養摂取が中心となりますが、普段の食事だけでは不足しがちな栄養素を効率的に補うことができます。
離乳食だけでは摂りきれない鉄やカルシウムに加え、それぞれの吸収を助けるビタミンC・ビタミンDも、コップ2杯(400ml)で1日に必要な量を補うことができるので、バタバタしがちな朝食など、ママ、パパが忙しく、提供する食事のバランスに自信がないときにも頼もしい味方となります。
また、キューブタイプは個包装のため、使い切りを気にせず、必要なときに必要な分だけ使うことができます。
計量の必要がないので誰でも使いやすく、いつもの離乳食にポンと入れるだけで手軽に栄養をプラスできます。
このように、フォローアップミルク「明治ステップ」なども上手に活用しながら、焦らず一歩ずつ、幼児食へのステップを進めていきましょう。
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