離乳食の豆腐はいつから?時期別の進め方とおすすめの選び方
柔らかくてのど越しが良く、良質なタンパク質が含まれる豆腐は、離乳食初期から使える定番の食材です。しかし、「どの種類の豆腐を選べばいい?」「毎回加熱は必要なの?」と疑問に思うママ・パパも多いのではないでしょうか。
この記事では、離乳食で豆腐を使い始める時期の目安、種類別の選び方、時期ごとの進め方やおすすめの簡単レシピを分かりやすく解説します。
この記事の監修者
-
- 氏名:井上信明
- 経歴:日米小児科専門医
- 日本、アメリカ、オーストラリアにて救急を専門とする小児科医として仕事をした経験を活かし、子どもたちとその家族に適切な医療を届けるべく日々診療に取り組んでいる。
離乳食の豆腐はいつから?時期別の目安と進め方
豆腐は、離乳食初期から取り入れることができる代表的なたんぱく質源です。なめらかで消化しやすく、味にクセがあまりないため、赤ちゃんでも食べやすい食材です。赤ちゃんの月齢や発達段階に合わせて、形状や固さを変えながら進めていきましょう。
生後5ヵ月〜6ヵ月頃(離乳食初期・ゴックン期)の与え方
生後5〜6ヵ月頃の離乳食初期では、つぶしがゆなどに慣れてきた離乳食開始2週目以降を目安に、初めてのたんぱく質として豆腐を取り入れるとよいでしょう。特に絹ごし豆腐は口当たりがなめらかで、この時期の赤ちゃんでも飲み込みやすいのが特徴です。
与える際は、豆腐を一度加熱して裏ごしするか、すり鉢やスプーンの背でしっかりとすりつぶし、ポタージュ状のなめらかなペーストにします。必要に応じて湯やだしを加えてのばし、飲み込みやすい状態に調整しましょう。赤ちゃんに初めて与えるときは小さじ1杯程度の少量から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やします。
生後7ヵ月〜8ヵ月頃(離乳食中期・モグモグ期)の与え方
離乳食が2回食になるこの時期は、舌を使って食べ物をつぶす練習をする段階です。豆腐の固さは「絹ごし豆腐くらい」が目安で、舌で無理なくつぶせる状態に調理します。角切りにする場合は5cm角程度が目安です。
加熱した豆腐を細かく刻んだり、粒感が少し残る程度に粗くつぶしたりして与えましょう。なめらかなペーストから少しずつ食感を増やすことで、赤ちゃんが口をモグモグと動かして食べる練習になります。同じくらいの固さの野菜やだしと組み合わせると、食感や味の変化も楽しめます。
生後9ヵ月〜11ヵ月頃(離乳食後期・カミカミ期)の与え方
離乳食後期は1日3回食になり、この時期は歯茎でつぶせる固さ(熟したバナナくらい)のものを食べることを目指す時期です。豆腐は7mm~1cm程度の角切りにし、噛む練習ができる大きさに調理しましょう。
またこの頃になると、手づかみで食べることへの興味が高まり、自分で食べようとする意欲も育ってきます。スプーンですくいやすく調理したり、手づかみしやすい大きさにしたりすることで、「自分で食べる力」をサポートできます。豆腐はやわらかく口どけが良いため、噛む練習に適した食材のひとつです。
離乳食用にする豆腐の選び方
離乳食に使う豆腐は、赤ちゃんの月齢や食べる力に合わせて選ぶことが大切です。豆腐には絹ごし豆腐、木綿豆腐、充填豆腐、高野豆腐などさまざまな種類があり、それぞれ食感や特徴が異なります。発達段階に応じて使い分けることで、無理なく離乳食を進めることができるでしょう。
初期におすすめの「絹ごし豆腐」
絹ごし豆腐は水分を多く含み、やわらかくなめらかな食感が特徴です。そのため、水分を足さなくても加熱後にすりつぶすだけでトロトロのペースト状になりやすく、飲み込むことが中心の離乳食初期や、舌で食べ物をつぶす練習をする離乳食中期に適しています。
また、口当たりがよく消化もしやすいため、離乳食で初めてたんぱく質を取り入れる際の食材としても利用しやすいのが魅力です。初期は加熱した絹ごし豆腐を裏ごしし、なめらかなペースト状にして与えるとよいでしょう。
崩れにくく後期以降に便利な「木綿豆腐」
木綿豆腐は絹ごし豆腐と比べて水分が少なく、しっかりとした固さがあります。そのため、角切りにしても形が崩れにくく、赤ちゃんが手づかみしやすい状態を保ちやすいというメリットがあります。
歯茎でつぶす力が育ってくる離乳食後期以降は、7mm~1cm程度程度の角切りにして与えることで、噛む練習や手づかみ食べの練習につながります。食感に慣れてくる時期のメニューにも取り入れやすく、自分で食べる意欲をサポートする食材として活用できます。
充填豆腐や高野豆腐(こうやどうふ)の活用と注意点
充填豆腐は、パックに密閉したあとで加熱凝固させるタイプの豆腐です。衛生的で長期保存しやすく、小分けパックの商品も多いため、少量しか使用しない離乳食作りに便利です。開封ごとに新鮮な状態で使いやすい点もメリットといえるでしょう。
高野豆腐は大豆の栄養が凝縮された保存食です。離乳食には粉末状のものを利用したり、乾燥高野豆腐をすりおろしたり、細かく刻んでやわらかく煮たりして使用するとよいでしょう。高野豆腐にはたんぱく質に加え、鉄やカルシウムも豊富に含まれているため、離乳食の栄養補給に役立ちます。
原材料のチェックポイント
離乳食用の豆腐を選ぶ際は、赤ちゃんの未発達な内臓への負担を考慮し、できるだけ余計な添加物が入っていないシンプルな商品を選ぶことが大切です。
パッケージの原材料表示を確認し、「大豆」と「にがり(粗製海水塩化マグネシウム)」などの凝固剤のみで作られているものにするとよいでしょう。特に国産大豆を使用したシンプルな豆腐は、安心して離乳食にも取り入れることができる食材のひとつです。添加物の少ない豆腐を選ぶことで、赤ちゃんが素材本来の味を楽しむことができます。
離乳食で豆腐を調理する際の手間と注意点
豆腐は離乳食で使いやすい食材ですが、アレルギーへの配慮や衛生管理など、いくつか押さえておきたいポイントがあります。特に離乳食初期から中期は、適切な加熱や保存方法を意識しながら安全に取り入れましょう。
初めて与えるときのアレルギー対策と量
豆腐の原料である大豆は、アレルギー症状を引き起こす可能性がある食材として知られています。そのため、初めて与える際は必ず加熱した豆腐を使用し、「1日1回・小さじ1」から始めることが大切です。赤ちゃんの体調がよい日に少量から試し、問題がなければ徐々に量を増やしていきます。
また、万が一アレルギー症状が現れた場合にすぐ受診できるよう、初めて与える日は平日の午前中など医療機関を受診しやすい時間帯を選びましょう。発疹やじんましん、嘔吐、下痢など普段と異なる様子が見られた場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
いつまで必要?豆腐の「加熱消毒」と湯通しの目安
豆腐は水分を多く含む食品であり、開封後は菌が繁殖しやすくなります。そのため、離乳食を食べている時期、とくに初期から中期はそのまま与えず、必ず加熱してから使用することが推奨されています。
加熱方法としては、小さめの耐熱容器に豆腐を入れて電子レンジで温める方法や、小鍋にお湯を沸かして茹でる方法があります。いずれの場合も、中心までしっかり火が通ることを確認しましょう。加熱後は、月齢に合わせて裏ごしやすりつぶし、角切りなど、適切な大きさに調理して与えます。
離乳食後期以降になると食べられる食材の幅は広がりますが、衛生面を考慮し、1歳頃までは豆腐は加熱してから使用してもよいでしょう。
豆腐を冷凍保存するときの注意点と食感の変化
豆腐は冷凍保存できる食品ですが、生のまま冷凍すると解凍時に水分が抜けてしまい、高野豆腐のような「ボソボソ・スカスカとしたスポンジ状」の食感へ変化します。このような状態になると口当たりやのど越しが悪くなり、赤ちゃんが食べにくさを感じたり、吐き出したりする原因になる場合があります。そのため、生の豆腐をそのまま離乳食用ストックとして冷凍するのは避けたほうがよいでしょう。
どうしても冷凍保存したい場合は、加熱した豆腐をペースト状にしてから保存するのがおすすめです。さらに、ホワイトソースや和風あん、かぼちゃペーストなどを混ぜてとろみをつけた状態で冷凍すると、解凍後も比較的なめらかな食感を維持しやすくなります。離乳食の食べやすさを損なわないよう、解凍後は再加熱してから使用しましょう。
中期におすすめの簡単レシピ例
「白身魚がパサついて食べにくそう」「たんぱく質も野菜も一緒に食べてほしい」。そんなときにおすすめなのが、豆腐と白身魚をだし汁と粉ミルクでやさしく煮込み、とろみをつけて仕上げた「豆腐と白身魚のトロトロミルクあんかけ」です。豆腐と白身魚に加え、にんじんも一緒に摂ることができ、とろみがあることで飲み込みやすく、離乳食中期のもぐもぐの練習にも役立ちます。詳しい材料と作り方はこちらから。
離乳食の豆腐は焦らず赤ちゃんの食べる力を一歩ずつ育もう
豆腐は、離乳食初期から取り入れることができる、良質なたんぱく質源です。なめらかなペースト状から始めて、粗くつぶす、角切りにするなど、赤ちゃんの成長や食べる力に合わせて少しずつ形状を変えていくことで、飲み込む力や噛む力を無理なく育てられます。
ただし、豆腐は大豆を原料とするため、アレルギーのリスクがあります。そのため初めて与える際は加熱したものを少量から始め、体調の変化がないか様子を見ながら進めることが大切です。また、衛生面にも配慮し、とくに離乳食を食べ始めた初期から中期は、十分に加熱して与えるようにしましょう。
赤ちゃんによって食べられる量や固さへの慣れ方はさまざまです。月齢だけにとらわれず、その子のペースに合わせながら豆腐を上手に活用し、毎日の離乳食を楽しく進めていきましょう。
離乳食と合わせて賢く活用したい「フォローアップミルク」
離乳食が始まると、「これで足りているのかな?」「しっかり栄養が届いているかな?」と、不安や悩みを感じることも多くなるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、フォローアップミルク「明治ステップ」です。
フォローアップミルクとは離乳期ごろに開始し、3歳頃まで続けることができるミルクです。この時期のお子さまは食事からの栄養摂取が中心となりますが、普段の食事だけでは不足しがちな栄養素を効率的に補うことができます。
離乳食だけでは摂りきれない鉄やカルシウムに加え、それぞれの吸収を助けるビタミンC・ビタミンDも、コップ2杯(400ml)で1日に必要な量を補えうことができるので、バタバタしがちな朝食など、ママ、パパが忙しく、提供する食事のバランスに自信がないときにも頼もしい味方となります。
また、キューブタイプは個包装のため、使い切りを気にせず、必要なときに必要な分だけ使うことができます。
計量の必要がないので誰でも使いやすく、いつもの離乳食にポンと入れるだけで手軽に栄養をプラスできます。
このように、フォローアップミルク「明治ステップ」なども上手に活用しながら、心身ともに大きく成長する大切な時期の赤ちゃんを、栄養面からもしっかりと支えていきましょう。
関連記事
-
- 離乳食の豆腐はいつから?時期別の進め方とおすすめの選び方
- 離乳食で使う豆腐はいつから与えられる?生後5ヵ月〜6ヵ月頃(離乳食初期)からの進め方や、絹ごし・木綿などの種類別の選び方を解説。初めて与える際のアレルギーへの注意点や加熱の手間、中期におすすめの簡単アレンジレシピも紹介します。
-
- 【医師監修】赤ちゃん(新生児)の母乳のあげ方とは?授乳方法やポイントについて
- 赤ちゃん(新生児)への母乳の授乳方法とポイントについて紹介します。
-
- 【看護師監修】赤ちゃんの粉ミルクを作る際の注意点について
- 赤ちゃんのミルクは1日に何回も作るため、作り置きをしたいと思うママもいるでしょう。この記事では粉ミルクを作る際の注意点についてわかりやすく説明します。
