5ヵ月目になったら、そろそろ離乳食を始めてみましょう。味付けはせず、なめらかにすりつぶしたものを1日1回、1さじから。赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。また成長としては赤ちゃんの足の力も強くなり寝返りもできるようになり活発的になります。
1日の体重増加は15g前後で、ますますスローペースです。同時に大きい、小さいなどの個人差も目立ってきます。でも元気で機嫌もよく、発育曲線に沿って成長しているなら大きくても小さくても心配はありません。
首だけでなく上半身もしっかりしてきて、支えてあげればおすわりの姿勢もとれるようになる子もいます。でも自分ですわれるようになるのはもう少し先です。ソファなどにひとりで座らせるとコロンと倒れてしまいますから、気をつけましょう。
こぶしを丸ごと口に入れたり、あおむけの姿勢で足を持ち上げ、なめる赤ちゃんもいます。これは「自分の体」、ひいては「自己」の発見の第1歩でもありますから、ぞんぶんにやらせてあげてください。
そろそろ離乳食を始める時期です。離乳とは、液体しか飲めなかった赤ちゃんが形のある食べ物を自分でかんで飲みこみ、食べられるようになる過程を指します。そしゃくの発達のほか、食べ物の種類や量、回数などは母子健康手帳などに掲載されている「離乳食の進め方の目安」を参考にしますが、大切なのは、赤ちゃん自身のペースに合わせて進めていくことです。
なめらかにすりつぶした状態、ヨーグルトくらいのやわらかさが目安です。塩分は赤ちゃんの腎臓に負担をかけるので、最初は味をつけず、材料の味だけで十分。食材はなめらかにすりつぶすので、スピードカッターなどの調理器具があると便利でしょう。
最初は1日1回、1さじから。喜んで、むせずにゴックンと飲めたら翌日は2さじと、毎日少しずつゆっくり進めます。むせたり舌でベエッと押し出すようなら1週間くらい様子を見て、またトライします。
母乳または「明治ほほえみ」は1回につき200mlを1日5回
赤ちゃんの表情はますます豊かになります。ママやパパの顔が見えると喜びます。ママもパパも、赤ちゃんの相手をするのが楽しくなることでしょう。
ただ、赤ちゃんはそれぞれに個性的。中にはいわゆる「カンの強い」子もいます。感情表現が豊かな一方、いやがると背中を反り返らせたり、気に入らないことがあるとキーキー。赤ちゃんには持って生まれた気質(個性)があり、気難しい子、そうでない子が現実にいるのです。
ママ自身がデリケートなタイプだと、赤ちゃんの泣いたり怒ったりといった表現が、ときにはつらく感じられることもあるかもしれません。そうした自分自身の気質も考えながら、じょうずに「うちの子」とつきあう方法を探していきましょう。
ご指導いただいた先生