酪農家を応援しよう!牛乳を飲もう!

長期休み前などに、牛乳ぎゅうにゅうがたくさんあまってしまうというニュースをよく見ます。どうしてあまってしまうのでしょうか?理由を酪農らくのう家さんに聞いてみました。

生乳の余剰問題

冬休みなどに、牛乳ぎゅうにゅうあまってしまうからたくさん飲んでほしいというお願いを最近よく見かけるようになりました。
あまった牛乳ぎゅうにゅうは生クリームやバターに加工すれば良いのではないですか?

乳牛にゅうぎゅうから搾乳さくにゅうした生乳せいにゅうは長く保存ほぞんすることができないので、すぐに加工しなければならないんだ。

生乳の加工の順番

賞味期限の短い牛乳やヨーグルト等→生クリームやチーズ→残った生乳は保存の利くバターか脱脂粉乳※へ
脱脂粉乳だっしふんにゅう牛乳ぎゅうにゅう脂肪しぼう分を分させてから、水分を除去して粉末じょうにしたもの)

バターと脱脂粉乳だっしふんにゅうは、生乳せいにゅうあまらないように調整をする役割やくわりをしていて、牛乳ぎゅうにゅうがたくさん必要なときは製造せいぞう量が少なくなり、そうでないときはえるんだ。

なるほど、そうやってバランスをとっているんですね。

そう。だけど長期休み前などの牛乳ぎゅうにゅうが必要とされない時期には、バターや脱脂粉乳だっしふんにゅうにしても追いつかなくて、結果生乳せいにゅうあまってしまうことにつながるんだよ。

もともとの牛からしぼる量を調整することは出来ないんですか?

酪農らくのう家ってどんなお仕事?」のページでも言った通り、搾乳さくにゅうは毎日行わないと、牛は病気になってしまうんだ。
生産量をコントロールすることができないから、生乳せいにゅうあまってしまっても生産を止めることが出来ないんだ。

じゃあやっぱり、牛乳ぎゅうにゅうをたくさん飲むのが一番の解決かいけつ方法なんですね。

給食があれば毎日牛乳ぎゅうにゅうを飲んでいますが、お休みは飲む機会が減ります。

だからお休みに入っても牛乳ぎゅうにゅうはたくさん飲んでほしいな。


牛乳にはカルシウムがたっぷり!

わたしたちの体に必要なものをとる=牛乳ぎゅうにゅうをのむ事が、酪農らくのう家さんの応援になるんですね。

わたしたちの応援にもなってそれは嬉しいけれど、牛乳ぎゅうにゅうは栄養がたっぷりだから、自分のためにもなるんだよ。

日本人のカルシウム摂取量はほとんどの世代が不足していると「国民健康・栄養調査ちょうさ」(厚生労働省)でわれているよ。

〈図表〉日本人の各年代におけるカルシウム摂取量の充足率
*食事摂取基準との比較は、50-69歳は50-64歳の数値、70歳以上は65-74歳の数値で算出した。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」、厚生労働省「平成28年 国民健康・栄養調査報告」

牛乳ぎゅうにゅうにはカルシウムの吸収きゅうしゅうを助けるカゼインや乳糖にゅうとうふくまれているから消化吸収きゅうしゅうりつも高いので、手軽にカルシウムを摂るのに最適さいてきなんだよ。

それだったら、なおさらたくさん飲まないとですね!

とはいったものの、ずっと牛乳ぎゅうにゅうばかり飲んでいると少し飽きちゃうかも・・。
何か良い摂り方はないかな。

「明治の食育 おすすめレシピ」では牛乳ぎゅうにゅうをたくさん使ったレシピを紹介しているよ。ぜひ試してみてね。