冬休みなどに、牛乳が余ってしまうからたくさん飲んでほしいというお願いを最近よく見かけるようになりました。
余った牛乳は生クリームやバターに加工すれば良いのではないですか?
乳牛から搾乳した生乳は長く保存することができないので、すぐに加工しなければならないんだ。
バターと脱脂粉乳は、生乳が余らないように調整をする役割をしていて、牛乳がたくさん必要なときは製造量が少なくなり、そうでないときは増えるんだ。
なるほど、そうやってバランスをとっているんですね。
そう。だけど長期休み前などの牛乳が必要とされない時期には、バターや脱脂粉乳にしても追いつかなくて、結果生乳が余ってしまうことにつながるんだよ。
もともとの牛からしぼる量を調整することは出来ないんですか?
「酪農家ってどんなお仕事?」のページでも言った通り、搾乳は毎日行わないと、牛は病気になってしまうんだ。
生産量をコントロールすることができないから、生乳が余ってしまっても生産を止めることが出来ないんだ。
じゃあやっぱり、牛乳をたくさん飲むのが一番の解決方法なんですね。
給食があれば毎日牛乳を飲んでいますが、お休みは飲む機会が減ります。
だからお休みに入っても牛乳はたくさん飲んでほしいな。
わたしたちの体に必要なものをとる=牛乳をのむ事が、酪農家さんの応援になるんですね。
わたしたちの応援にもなってそれは嬉しいけれど、牛乳は栄養がたっぷりだから、自分のためにもなるんだよ。
日本人のカルシウム摂取量はほとんどの世代が不足していると「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)で言われているよ。
牛乳にはカルシウムの吸収を助けるカゼインや乳糖が含まれているから消化吸収率も高いので、手軽にカルシウムを摂るのに最適なんだよ。
それだったら、なおさらたくさん飲まないとですね!
とはいったものの、ずっと牛乳ばかり飲んでいると少し飽きちゃうかも・・。
何か良い摂り方はないかな。
「明治の食育 おすすめレシピ」では牛乳をたくさん使ったレシピを紹介しているよ。ぜひ試してみてね。