災害食は何を用意すればいい?

何がどれくらいあればいいの?

私たちは常に災害の危険にさらされています。思いがけずにやってきます。
あの時、準備しておけばよかったと後悔しないためにも、日常から備えていきたいですね。
でも一体何をどれくらい備えればいいのでしょうか?

災害の時に必要なものは?

災害時はまともに食糧を調達できないので、備えておくことが必要ね。
でも一体、何をどれくらい準備すればいいのかしら?

こちらでは「在宅避難 防災食の備え3か条」をお伝えします。
まずは水。
水は命の維持にかかせません!はじめに飲むお水を備えましょう。


在宅避難 防災食の備え3か条 その1「水」

水はどれくらいの量が必要?
ひとり1日3リットル×最低3日分のそなえが必要!1日3リットル×3日分=ひとりあたり9リットル

そんなにたくさん必要なんですか・・?
4人家族の場合だったら、36リットルも必要になることになりますね。

水の備えが心もとないと、少しずつ飲もうとして脱水症状になり危険です。
飲料用に1人1日あたり3リットル×3日分、できれば7日分備えましょう。

生活用水もそなえよう!

飲み水も必要ですが、生活用水も同じくらい必要なお水です。

  • トイレを流す
  • 顔を洗う
  • 皿を洗う
  • 洗濯をする など

生活のあらゆる場面でお水は必要になるので、飲み水以外にも生活用水もそなえましょう。水道水を空のペットボトルに詰める、お風呂の湯船に常にお水を溜めておく、水の代替品(ウエットティッシュ、ドライシャンプー、歯磨きシートなど)を用意するなど普段から心がけ、給水容器の用意も忘れずにしましょう。


在宅避難 防災食の備え3か条 その2「カセットコンロとカセットガスボンベの備え」

カセットコンロとカセットガスボンベ

カセットコンロとカセットガスボンベは電気、ガスの復旧までの必需品。
調理はもちろん、お湯がわかせると蒸しタオルを作ったり、暖をとることができます。


在宅避難 防災食の備え3か条 その3「食べ物の備え」

お水とカセットコンロの次は食べ物ですね。
どういうものがいいのかしら。

在宅避難で必要な食べ物は、家族が3日間、できれば1~2週間過ごせる量が目安です。
高齢者、乳幼児、アレルギーなど疾患を持っている方への配慮も忘れずに。
健康を守るためには、栄養が偏らないように下記の3つの食材を意識して備え、災害時もバランスよく食べることが大切です。

  • 体を動かすエネルギー源になる食材(炭水化物・脂質)

    米、パン、シリアル、餅、乾麺、ビスケットなど

  • 体をつくるもとになる食材(たんぱく質)

    肉(焼き鳥、コンビーフ)、魚(ツナ、鯖)などの缶詰めやパウチ、カレーや中華丼などのレトルト、常温保存可能な豆腐や牛乳など

  • 体の調子を整えてくれる食材(ビタミン・ミネラル・食物繊維)

    野菜ジュース、乾燥野菜、野菜や果物の缶詰やパウチ、ドライフルーツなど

ふだん食べているものを備えよう!

防災用の非常食など、特別なものを買い揃えなくてもOK!
ふだんよく食べるもので、保存のきくものを少し多めに買い揃えましょう。
自然災害に限らず、急な体調不良や怪我などで家から出られない時にも重宝します。
できれば1週間分以上の食べ物を備えましょう。

量はひとり1週間分を!

「フェーズフリー」という考え方

Phase Free(フェーズフリー)とは、日常時(平常時)と 非常時(災害時)のフェーズ(社会の状態)をフリーにして、生活の質(QOL/クオリティ・オブ・ライフ)を向上させようとする、防災に関わる新しい概念をさします。
防災時に特別なものを用意するのではなく、いつも使っているモノやサービスを、もしものときにも役立てることができるという考え方です。

ローリングストック(日常備蓄)がおすすめ!

ローリングストック(日常備蓄)

普段食べているものを少し多めに購入し、普段の食事で食べながら再度また買い足す考え方を「ローリングストック」「日常備蓄」と呼びます。

日常=防災に。
上手に食べる、消費すること
がとても大事です!
どれだけ備蓄に適した食材であっても、好みの味でなかったり、上手に調理できなかったりすれば、そのご家庭におすすめの備蓄食材とはいえません。
自分や家族が食べ慣れているものや、好きなものを備えましょう。

備蓄食品の一例

家族が最低3日間、できれば1~2週間すごせる量が目安です。


主食になるもの

米、パックごはん、乾麺(パスタなど)、餅、シリアル、レトルトおかゆ、フリーズドライ(リゾットなど)、アルファ化米、粉もの(ホットケーキミックスなど)、パンの缶詰

災害時はエネルギーになる主食がまず大切です。


おかずになるもの

●そのまま食べられるもの
缶詰(ツナ缶、焼き鳥缶、サバ缶、コンビーフ、コーン、大豆など)
レトルト食品(カレー、スープ、中華丼の具など)
瓶詰(らっきょう、鮭フレーク、佃煮など)
●水や湯を使うもの
フリーズドライ(スープ、味噌汁など)
乾物(高野豆腐、麩、切り干し大根、乾物野菜、乾燥わかめなど)
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たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維がとれるおかずも忘れずに!


おやつになるもの

個包装になっているお菓子は、手を汚さずに食べられるので便利です。手軽にエネルギー補給をすることができます。
また災害時は不安な気持ちになりがちなので、甘いものを食べてリフレッシュすることをおすすめします。

チョコレート、キャンディー、グミ、ゆであずき缶、フルーツ缶、ドライフルーツ、ナッツ類、羊羹など

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心の栄養になる甘いものも大切です。


飲み物(水分)になるもの

常温保存ができるもの、水、ジュース、スポーツ飲料、経口補水液、お茶、コーヒーなど

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調味料(味噌、塩、砂糖、しょうゆ、めんつゆなど)も必要です。
好みの物を揃えておくと良いでしょう。

災害時に気をつけたい栄養不足

過去の大規模災害では、野菜不足から便秘や体調不良をうったえる人が多かったそうです。衛生的に救援物資には生野菜は入れにくく、物流が止まると生野菜は手に入らなくなります。根菜や葉物野菜があってもライフラインが止まった時には調理がしにくいです。普段の食事にも、災害時にも、野菜や果物の備蓄食材を上手に取り入れられるように工夫しましょう。

野菜ジュース、乾燥野菜、野菜入りレトルトスープ、ドライフルーツ、果物缶詰

野菜からとれるビタミン・ミネラル・食物繊維の他に、体をつくるもとになるたんぱく質も意識しましょう。成長期のお子さんにはもちろん、低栄養を防ぐためにご高齢の方に特に必要です。魚介類、肉類、大豆などの缶詰やパウチ、レトルト食品など色々な種類があり、常温保存可能な豆腐や牛乳もあります。自分のお気に入りを見つけて備えておきましょう。

とりささみ・やきとり缶詰、コンビーフ、さば缶詰、プロテインバー、レトルトカレー

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明治ではスープのレトルト食品やたんぱく質が手軽に摂れるプロテインバー、すぐに栄養がとれるゼリーや栄養食品を多数用意しています。

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乳幼児や高齢者への配慮

災害時の赤ちゃんのミルクについて

災害時は、ストレスフルな毎日の連続。それは赤ちゃんも同じだということを忘れないでください。
「非常時」だからと普段使い慣れないものや飲み慣れないものを与えても赤ちゃんは受け付けないこともあります。日常から飲み慣れているミルクを用意しておけば、赤ちゃんのストレスを減らすことはできるでしょう。

『明治ほほえみ らくらくミルク』がおすすめ!

「明治ほほえみ らくらくミルク」は、哺乳瓶用乳首を缶に取り付けられる専用アタッチメントとともに、2020年に乳幼児向け商品で初となるフェーズフリー認証を取得しました。

フェーズフリー品 イメージ

液体ミルクは・・・

日常時
調乳の負担を減らし、夜間の授乳時やお出かけの時に活躍します。
災害時
水やお湯が不足する時にも赤ちゃんに必要な栄養を届けることができます。

高齢者の栄養補給について

●高齢者が災害時になりやすい状況

高齢者は、嚥下(えんげ)がしにくくなったり、食事の量が少なくなったり、偏った栄養などで低栄養になることがあります。

●特に必要な栄養素、一般的にどのようなものが好ましいか

エネルギー・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をしっかりバランスよく摂るのが理想ですが、食事の量が少なくなると、1回の食事で必要量を摂るのが難しくなります。また高齢になるとのどの渇きを感じにくくなるため、こまめな水分補給が欠かせません。嚥下(えんげ)がしやすく水分補給にもなる栄養食品がおすすめです。

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何か特別備えるのではなくて、日常と変わらない食事をとるのが必要ということがよくわかりました。先生、ありがとうございます!

災害が起きた後は、非日常が続くことがストレスになります。そのような時に普段と同じ食事をすることで、日常を取り戻せることがあります。”いつもの味”は、心をほっとさせてくれるでしょう。災害が起きた時にその時食べたい味を選べるように、色々な味のバリエーションを置いておくことをおすすめします。どんな時でもいつも通りの食事ができるように備えておきましょう。