野菜辞典

原産国や歴史、名前の由来をご紹介します。また、旬の時期や選び方、保存方法などをご紹介していますので、野菜とうまくつきあってくださいね。


サツマイモ

サツマイモ

ヒルガオ科サツマイモ属 多年生草本

他のイモ類に比べてビタミンCや繊維が多く、美容食と言わるほどです。
主成分のデンプンは、ゆっくり加熱することでブドウ糖に変わり甘くなります。お惣菜からお菓子、アイスクリーム、アルコール類の原料など、さまざまなものに使われています。

原産地:中央アメリカ
選び方
皮の色つやがよく、表皮に傷や凹凸がない、ひげ根の跡が小さなものが良品です。表皮の一部が黒く変色しているものは古いもので、苦く、有害でもあるので、料理する時に取り除きましょう。また、あまりにも細いものは食味が悪いです。品種によって味や食感が異なるので、料理に合わせて使い分けることも大切です。
保存方法
寒さに弱いので、表面をよく乾かし常温で保存します。
名に関すること
「薩摩芋」の名は、薩摩の特産だったことに由来しています。ちなみに明治以前の統一名称は「蕃藷」。
また、野菜の中で最も甘みが多いことから、「甘藷」という別名も生まれました。
歴史・経緯
紀元前3000年以上前にはすでに栽培され、同2000年頃に南アメリカに伝わったと言われています。
その後、コロンブスのアメリカ大陸到着と同時にヨーロッパへ渡り世界へ広まりました。
日本へ渡来したのは、記録上は1615年三浦按針が平戸にもち込んだとありますが、それより数年前に、琉球から薩摩経由で入ったと言われています。その後、味や収穫も多いことから薩摩で栽培され、青木昆陽の手で全国に広められました。

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