野菜辞典

原産国や歴史、名前の由来をご紹介します。また、旬の時期や選び方、保存方法などをご紹介していますので、野菜とうまくつきあってくださいね。


ニンジン

ニンジン

セリ科ニンジン属 1・2年生草本

非常に品種の多い緑黄色野菜で、1年中楽しむことができます。
根にも葉にもカロチンをたっぷり含んでいて、表皮のすぐ下にカロチンが最も多く含まれているので、皮は薄くむくことが大切です。

原産地:アフガニスタン北部
選び方
色が鮮やかで表皮がすんなりなめらかなもの、茎の切り口が小さなものがおいしい。切り口の大きなものは芯の部分が大きく、味は落ちます。また茶色に変色しているものは古く、緑色に変色しているものは日に当たったためで堅くなっています。その他、ひげ根のあとの溝が深いもの、ひび割れているものは避けましょう。
保存方法
湿気に弱いので、水気をふき取ってから冷蔵庫にいれましょう。買ったままビニール袋に入れた状態で常温にして置くと、蒸れてとろけてしまいます。
名に関すること
ニンジンは渡来当初、菜ニンジンという中国名で呼ばれていましたが、朝鮮人参と外観が似ていることから、いつしかニンジンと呼ばれるようになりました。
歴史・経緯
ニンジンには、ヨーロッパ型とアジア型がありますが、ヨーロッパ型は西へ、アジア型はシルクロードを通じて東へ伝わりました。
日本へは、江戸時代初期に中国からアジア型が入り、しばらくはアジア型が主要野菜のひとつとして全国で栽培されていましたが、江戸時代後期にヨーロッパ型が入り、食生活の変化とともにアジア型からヨーロッパ型に移っていきました。今では、アジア型は金時ニンジンだけとなっています。

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