野菜辞典

原産国や歴史、名前の由来をご紹介します。また、旬の時期や選び方、保存方法などをご紹介していますので、野菜とうまくつきあってくださいね。


キャベツ

キャベツ

アブラナ科アブラナ属

ヨーロッパには、キャベツの葉の間から子供が生まれるという俗説もあります。
古代ギリシャ・ローマ人も食用した最古の野菜のひとつである、生のままでもおいしく、煮ることで甘みもでるのでいろいろな料理に使われます。

原産地:ヨーロッパ
選び方
葉の巻きがしっかりしていて、持ったときにずしりと重たいものを選びましょう。ただし新キャベツは、結球がゆるくふわりとしているので、見た目ほどは重くありません。半分に切って売られている場合は、芯が上まで伸びていないものを選びます。これはトウ立ちと言って、苦みが出ています。またキャベツは外側の葉から鮮度の低下が始まるので、外葉につやがあり、黄ばみや褐変がないことも大切です。
名に関すること
キャベツという名はラテン語のcaput(頭)に由来。
江戸時代に、オランダ人が長崎へ持ち込んだためにオランダ菜と呼ばれ、観賞用に栽培したものは葉ボタンと呼ばれました。
歴史・経緯
キャベツの原形といわれるケールのような野生種をケルト人がヨーロッパに広め、その過程でいまのような丸い形になりました。
16世紀にはカナダへ、17世紀にはアメリカへ伝わり、中国へは陸路を通じて17世紀頃に入ってきました。
日本へやってきたのは18世紀初頭の江戸時代。当時はオランダ人が長崎へ持ち込み、食用としてではなく葉ボタンとして観賞用に栽培されていました。食用として本格的に栽培が始まったのは幕末以降で、外国人居留地向けとして栽培が始まり、明治時代末期に一般にも広がりました。

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