遊んでばかりで思うように離乳食を食べてくれない…

はっきり意思表示をする時期になると、わがままになったという印象を持つお母さんもいますが、わがままは赤ちゃんの知的発達の一つの段階といわれています。食事中にお皿をひっくり返したり、食がすすまなかったりします。こんなお母さん泣かせの行動も自我が育ってきた証拠で、この時期には普通のことです。
食べないことについては、機嫌がよく元気であれば心配ありません。以前よく食べていた赤ちゃんほど急に食べなくなる傾向はみられます。お母さんも気を取り直して、顔で笑って心で泣いて・・・根気よく構えましょう。
このような時の対処法としては
- (1)3回食を大人と同じ朝昼夜にする。お皿も大人と同じにする(メニューは赤ちゃんに合わせます)。一緒に食べることで食べることの楽しさを教えてあげます。いつの間にかペロッと食べてしまうこともよくあります。
- (2)暖かい日は公園などにお弁当やレトルトベビーフードを持って行く。
- (3)けじめをつけることも大切。30分たったら「はい、ごちそうさまよ」と、食卓をすぐに片付ける。食事時はテレビを消し、おもちゃを片づけ、きちんと座らなければ食べさせないと、親がその姿勢をみせるようにしましょう。毎回その姿勢を崩さなければ、だんだん赤ちゃんもそういうものだとわかってくるでしょう。あまりイライラ怒らずに優しく見守ってあげてください。
監修
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- 恩賜財団母子愛育会
総合母子保健センター愛育病院・新生児科部長
加部一彦先生
- 恩賜財団母子愛育会
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