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2023/3/16

タブレットチョコレートとは?選び方、飲み物から食べ物になった歴史も紹介

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チョコレート専門店などで見かける「タブレット」とは、板チョコレートのこと。この記事ではタブレットチョコレートについて、言葉の意味や歴史的なトピックス、選び方などを解説します。おすすめのブランドも紹介しますので、タブレットチョコレートを選ぶ際の参考にしてみてください。

タブレットチョコレートとは

最初にタブレットチョコレートとは何かを見ていきましょう。ここでは、タブレットの意味について紹介します。

板チョコレートのこと

タブレットとは、フランス語で「石板、平板」を意味する "Tablette" から由来し、チョコレート業界では板チョコレートのことを指します。英語ではチョコレートバーと言います。液状のチョコレートを、成形用の型(モールド型)に流し込んで冷やし固めた板状のチョコレートで、「型抜きチョコレート」の一種です。チョコレート生地のみで作るほか、ナッツなどの固形物を加えたものや、クリームなどフィリングを入れたタブレットなど様々な種類があります。

正方形の一口サイズはキャレと呼ぶことも

"Carré(キャレ、もしくはカレ)は、フランス語で正方形や四角を意味します。そこから、正方形の薄型チョコレートのことをキャレもしくはカレと呼びます。一口でカカオの芳醇な味わいが広がるのが魅力。海外のカフェなどでは、コーヒーやエスプレッソに添えられて供されることもあります。

タブレットチョコレートができるまで!歴史的なトピックス

続いて、タブレットチョコレートができるまでの歴史を紹介します。時代の変遷のなかで四大発明と呼ばれる技術革新とともに、カカオは飲料から食べ物に変化し、私たちが楽しんでいる現代のチョコレートが完成しました。ここでは、チョコレートの四大発明を解説します。

1. ココアの発明

紀元前3300年ごろから食用として利用されていたカカオ。すりつぶしたカカオ豆に水を加えトウモロコシの粉や唐辛子を混ぜた飲み物でした。16~19世紀にヨーロッパ諸国に広まったのも飲料としてのカカオでした。しかし、カカオに含まれるココアバター(油脂分)の量が多く、水やミルクと混ざりにくいという難点がありました。また、カカオ豆の発酵過程で酢酸などの有機酸が残っており、酸味も強くて湯気とともに酸臭が立ち上るため、飲みやすいものではありませんでした。
この解決のために、1828年、オランダ人のC.J.バンホーテンが大きな発明をし、特許を取得しました。1つは、酸味の強いカカオの飲料をアルカリで中和し、刺激や渋味を減らしてより飲みやすくする方法です。これはダッチプロセスと呼ばれ、現代のココア製造に繋がる礎となりました。そしてもう1つは、油脂分を部分的に取り除く発明です。カカオ豆を搾ることで、約55%含まれるココアバターを、28%程度まで減らすことができるようになりました。圧搾機で油脂分を取り除いた後、残った固形分を細かく粉砕したものがココアパウダーで、油脂が少ない分、湯と混ざりやすくなりました。

2. イーティングチョコレートの発明

バンホーテンの発明により飲みやすいココアパウダーが誕生、その副産物であるココアバターを利用して、次の発明がなされました。1847年、イギリスの菓子職人ジョセフ・フライが、カカオマスにココアバターや砂糖を加え、冷まして成型、型抜きができる「食べるチョコレート」を作りました。湯や水に溶いて飲むのではない、そのまま食べる「イーティングチョコレート」が誕生。固形化により携帯しやすくて長期保存が可能になったことから、主流がイーティングチョコレートに変化していきました。
こうして、紀元前から飲料としての歴史が長く続いたカカオは、固形の食べるチョコレートとして姿を変え、現代のチョコレートの姿に近づいたのです。

3. ミルクチョコレートの発明

次に、3番目の発明となるのが、1876年 スイス人のダニエル・ペーターによるミルクチョコレートの発明です。(※)前述のイーティングチョコレートには、ミルクが入っておらず、現在のダークチョコレートに似ていたのではないかと考えられています。その理由は、当時はまだ粉ミルクが開発されておらず、水分の多いミルクはココアバターと非常になじみが悪く、チョコレートに加えることができませんでした。
そこで、ダニエル・ペーターが考案したのが、液状にしたスイートチョコレートと濃縮ミルク(加糖練乳)を混ぜたものを長時間かき混ぜ、冷やし固める製造法でした。この方法によりミルクチョコレートが誕生、マイルドな風味となり現代のチョコレートの基本形ができました。
(*)ミルクチョコレートの発明は1875年に練乳を添加、1876年にミルクチョコレートが完成したなど諸説あります。

4. コンチェの発明

そして四大発明の最後は、1879年、スイスのロドルフ・リンツによる「コンチェ」という機械の発明です。それまでのチョコレートはざらざらした舌触りでなめらかではありませんでしたが、ロドルフ・リンツが発明したコンチェで長時間練り混ぜることで、チョコレートの粒子が細かくなって舌にざらつきを感じない食感になりました。また、それと同時にチョコレート中の水分の蒸発が促進され、チョコレートの流動性も著しく改善しました。リンツによる「コンチェ」という機械の発明と、それを使った「コンチング」工程により、光沢があって口どけの良い、なめらかなチョコレートが作れるようになりました。以上の四大発明により、飲料だったカカオから固形のチョコレートへと変化、そして型に流して固めるチョコレートも作れるようになり、私たちが口にしている現代のチョコレートが確立したというわけです。

タブレットチョコレートの選び方

タブレットチョコレートの意味や歴史が分かったところで、いろいろな種類があるタブレットチョコレートの選び方を見ていきましょう。

産地にこだわった選び方ができるブランド

カカオの産地にこだわってタブレットを楽しみたいという方には、BEAN to BARブランドがおすすめです。

カカオ豆ときび砂糖のみというタブレット/ダンデライオン・チョコレート/台東区

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サンフランシスコ発のBEAN to BARチョコレートブランド。グアテマラやホンジュラス、ドミニカ共和国、ベトナムなど、特定の産地にこだわったシングルオリジンのカカオ豆とオーガニックのきび砂糖のみを使用したタブレットは、東京・蔵前にあるカフェ併設のチョコレートファクトリー「ファクトリー&カフェ蔵前」で製造されています。オープンな空間になっており、カカオ豆の選定から板チョコレートになるまでの工程を見渡すことができ、店内にはカカオの香りが広がっています。
パッケージにはインドの衣料工場でリサイクルされたコットン繊維の再生紙を使用していて、独特の質感が特徴です。ユニークなのは、「ROAST PROFILE BY ○○」とタブレットの開発を担当したスタッフの名前が入っていること。アメリカ発のフレンドリーなブランドだからこそのひと工夫です。
住所:東京都台東区蔵前4-14-6

ホワイトチョコレートのBEAN to BAR/ショコラティエ パレ ド オール ブラン/港区

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日本人ショコラティエとしてカカオの本質を探究し続けるシェフ三枝俊介氏が、ホワイトチョコレートのBEAN to BAR専門店を2019年に東京・青山にオープン。良質なカカオ豆をプレス機で搾った自家製ココアバターに砂糖や粉乳を加えて作るホワイトチョコレートは、カカオが香るこれまでにない味わい。ハイチやタンザニア、ガーナなどカカオ産地が異なるホワイトチョコレートを食べ比べできるのは珍しく、専門店ならではの品揃えです。ホワイトチョコレートをベースにカカオニブやコーヒー、スパイスを加えたタブレットもあり、ホワイトチョコレートの新しい世界観を提案しています。
ガラス張りの工房で、ココアバターを搾ったり、チョコレートを攪拌したりしている様子など全工程を見渡すことができます。
住所:東京都港区南青山1-1-1 ツイン東館B1F

種類豊富なタブレットが魅力/バニラビーンズ/横浜市

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2014年、みなとみらいに1号店が誕生した横浜発のチョコレートブランド。カカオ豆から手掛けるBEAN to BARもいろいろな産地を取り揃えていますが、種類豊富なフレーバー系のタブレットもこのブランドの特徴です。約20~30種類あり選ぶのに迷ってしまうほど。
カカオの産地により異なる魅力を最大限引き出せるように、産地に合わせてカカオのパーセンテージも調整しています。ほうじ茶、抹茶、チャイなどお茶を楽しむものや和三盆や柚子など和素材との組み合わせも。本格的なカカオの風味と素材との組み合わせのバランスを楽しむことができるタブレットの数々が並びます。
住所:神奈川県横浜市中区海岸通5-25-2 シャレール海岸通 1F

フルーツやナッツなどとの組み合わせ商品を扱うブランド

次に、フルーツやナッツなどの素材とチョコレートとの組み合わせ商品をご紹介します。
いろいろな風味のバリエーションを楽しみたい時におすすめのタブレットです。

チョコレートと他の素材の組み合わせで楽しめる/ラ・メゾン・デュ・ショコラ/千代田区

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ラ・メゾン・デュ・ショコラは、ロベール・ランクス氏によって1977年に創業されました。パリ、フォブール・サントレノ225番地に1号店をオープン、現在はM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を持つシェフ・パティシエ・ショコラティエ、ニコラ・クロワゾーにより、多くの芸術的なショコラが生み出されています。
鮮やかな黄色のパッケージに入ったタブレット「パッション ヴィブラント」は、片面は砕いたクレープダンテル入りのダークチョコレート、もう一面には甘酸っぱいパッションフルーツ風味という2層仕立ての板チョコレート。プレーンなタブレットとは異なる食感や風味を楽しめる、他にはないオリジナリティあるタブレットです。
現在はフランス各地の他、東京、横浜、大阪、ニューヨーク、香港に店舗を展開しています。
住所:東京都千代田区丸の内3丁目4-1

見た目に特徴のある商品/ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ/渋谷区

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シェフ土屋公二氏が1999年にオープンしたブランド。店名には「チョコレートの博物館と呼ばれるような店を作りたい」という深い思いが込められています。オーナーシェフ自らが世界中から厳選したカカオ豆を使用した板チョコレートのほかボンボンショコラやケーキ、焼菓子、ジェラートなど幅広い商品を手掛けています。中でも、画家の樋上公実子さんによるかわいい動物のイラストが描かれたパッケージが目を引きます。ドライフルーツやナッツなど、様々な素材がトッピングされたタブレットは、プレーンタイプとはひと味違う華やかさ。自分の好みや、渡す相手のイメージなど、見た目のかわいさでパッケージやタブレットを選ぶ"ジャケ買いも"いいですね。
姉妹店の「カカオストア」では、テオブロマの商品だけではなく、世界各地のBEAN to BARのタブレットを取り揃える専門店として、様々なチョコレートを扱っています。
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-14-9

タブレットチョコレートの個性的な魅力を味わおう

タブレットチョコレートはチョコレート本来の風味をしっかり楽しめるのが魅力です。カカオ産地にこだわったBEAN to BARブランドや、フルーツやナッツとの組み合わせを楽しむものなど、個性豊かな様々な商品がたくさん販売されています。自分の好みに合ったタブレットチョコレートを選んで味わってみませんか。いろいろと食べ比べてみるのも楽しいひとときになるはずです。

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