
オペラ(ケーキ)とは、アーモンドを使った生地「ビスキュイジョコンド」にコーヒー風味のシロップを染み込ませ、コーヒー風味のバタークリームやチョコレートガナッシュなどを幾層にも重ねたフランス生まれのケーキです。チョコレートの味わいとコーヒーの香りが特徴です。この記事では、オペラの特徴や構造、歴史、名前の由来、有名ブランドについてご紹介します。
オペラとは?ケーキの特徴や味は?
オペラは、ビターチョコレートとコーヒーの香り高い風味がマッチした、リッチな味わいのフランス生まれのチョコレートケーキです。フランス語で「opéra」と記すオペラ(ケーキ)は、フランス・パリのオペラ座を模したと言われており、金箔を飾ったシンプルで高級感のある見た目が特徴です。ここでは、まずはオペラがどのように作られているのか、基礎知識を解説します。
オペラはどんなケーキ?何でできている?基本の構造
一般的なオペラは、コーヒーシロップを染み込ませたビスキュイジョコンド、コーヒー風味のバタークリーム、チョコレートガナッシュ、グラサージュなどを重ねて作られます。生地とクリーム、チョコレートガナッシュの層の数は、作り手やブランドにより異なります。
オペラを知るには、まずはその構造を押さえておきましょう。
菓子の分類には様々なものがありますが、オペラは「アントルメ(entremets)」というカテゴリに属します。アントルメとは、切り分けて供する大型菓子、ホールケーキのことを言います。その中でオペラはチョコレートを使ったケーキの1つです。
ビスキュイジョコンドというアーモンドパウダーを使った長方形のスポンジ生地に、コーヒー風味のシロップを染み込ませて幾段にも重ねます。その間にはコーヒー風味のバタークリームとチョコレートガナッシュが挟まれています。表面にはチョコレートのグラサージュをかけ、固まったらサイドを切りそろえます。細長くカットされ、金箔を飾って仕上げるのが一般的です。
オペラ(ケーキ)の歴史
見た目はシンプルながらも深みのある味わいで知られるフランス菓子、オペラ。このケーキがどのように生まれたのか、オペラの歴史を解説します。
オペラはどこの国で生まれた?
オペラはフランスで生まれたケーキです。1955年にパリのダロワイヨで考案されたとされていますが、その原型となる菓子はそれ以前から存在していたという説もあります。
『フランス菓子図鑑』では、次のように紹介されています。
「パリの『ダロワイヨ』というパティスリーの代表的なお菓子であり、『ダロワイヨ』で1955 年に考案されたというのが定説であるが、実はこのお菓子のもとになるものが、ダロワイヨの親戚であったパティスリーですでに作られていたらしい。そのパティスリーは『マルセル・ビュガ』といって、この店のオーナーは、当時ダロワイヨのオーナーの義理の兄弟であった。マルセル・ビュガは、戦前戦後に活躍していたパティシエ、ルイ・クリシーから店を譲ってもらった際に、看板商品だったクリシーと呼ばれていたこのお菓子のレシピを取得。数年後、ビュガが家でディナーを催したとき、クリシーを作って出したところ、ダロワイヨのオーナーが気に入り、クリシーをオペラと改め、店に並べたのだという。」*1
*1引用:フランス菓子図鑑 大森由紀子著
オペラ(ケーキ)の名前の由来は?
オペラの名前は、パリ9区にある歌劇場「オペラ座(ガルニエ宮)」に由来するとされています。名付けたのは当時のダロワイヨのオーナーで、オペラ座のエトワールや練習生たちに捧げた名前だったという説もあります。

オペラ(ケーキ)の金箔の意味は?
オペラに飾られる金箔は、オペラ座の屋上にある金色のアポロン像をイメージしたものとされています。ダロワイヨのオーナーは、豪華なオペラ座のイメージにふさわしいアレンジとして、オペラの表面に金箔をあしらいました。金箔を飾るのが一般的ですが、店によっては表面にチョコレートでopéraと文字を入れることもあります。
オペラ(ケーキ)で有名なブランドは?
オペラの特徴や歴史などの基礎知識がわかったところで、最後に日本国内でオペラを販売するブランドをご紹介します。
パリの名店「ダロワイヨ」のオペラ
1802年に創業したダロワイヨは、フランスを代表する美食の名店の1つ。その歴史は1682年、シャルル・ダロワイヨがヴェルサイユ宮殿にてフランス王家の食膳係を務めていたころにさかのぼります。日本のダロワイヨでも出店以来、フランスの伝統の技と精神を受け継ぎ、パリ・ダロワイヨと同じレシピを使いながら、日本の風土にあった独創性を加味しています。
ダロワイヨのオペラは、コーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュ、ビスキュイジョコンド、グラサージュの7層からなる重厚な味わい。定番サイズ以外に、パーティやイベント用の特注サイズも対応する他、食べやすいサイズにカットして詰め合わせた「オペラサンク」という商品もあります。パリに本店を構え、東京、神奈川、埼玉に店舗を展開するほか、オンラインショップでもオペラを販売しています。
住所:ダロワイヨ自由が丘本店/東京都目黒区自由が丘2-11-2

「パティスリーSATSUKI」のオペラレジェール
東京、赤坂にあるラグジュアリーホテル「ホテルニューオータニ」の中にある「パティスリーSATSUKI」。総料理長 中島眞介氏のオリジナルケーキと焼きたてパン約100種のバリエーションが楽しめるペストリーブティックです。ここで販売する『オペラレジェール』は、なめらかな舌触りで濃厚なコロンビア産カカオのチョコレートガナッシュに、香ばしい風味のアーモンド生地、さっぱりとしたバニラ風味のクリームも加えて、全8層に重ねられています。食感の変化と、チョコレートの濃厚な香りが楽しめるオペラです。
住所:ホテルニューオータニ「パティスリーSATSUKI」/東京都千代田区紀尾井町4-1 ザ・メイン ロビィ階

まとめ
オペラは、チョコレートとコーヒーの風味が特徴のフランス菓子のケーキです。ブランドや作り手により菓子の組み立て(層の数や風味など)や、デコレーションなどに違いがあり、比較してみるのも興味深いですね。
歴史や名前、金箔の飾りに込められた意味などを知ることで、オペラをより深く楽しめると思います。ぜひパティスリーなどでオペラを見かけたら、そうした背景を思い出しながら味わってみてください。









