- 明治栄養ケア倶楽部トップ >
- 栄養ケア情報/低栄養について >
- 低栄養の早期発見チェック
低栄養について
低栄養の早期発見チェック
BMIによる低栄養のチェック
BMI(体格指数)は、「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で求めることができます。下に自分の身長と体重を入力して確認してみましょう。
BMIを簡単チェック!
あなたの身長・体重を入力してください。
身長
cm体重
kg体重の変化でチェック
体重の減少は低栄養を発見するために最も重要な指標です。定期的に測る習慣をつけましょう。
以下のいずれかに当てはまる場合は、低栄養のリスクがあると考えられます。
- ①体重が6カ月間に2~3kg減少した
- ②1~6カ月間の体重減少率が3%以上
体重減少率は、以下の計算式で求めます。
(通常の体重-現在の体重)÷通常の体重×100
体重減少率が1カ月に5%未満、3カ月に7.5%未満、6カ月に10%未満の場合は、適切な栄養補給によって体重改善の可能な段階として低栄養の中リスクとされ、
体重減少率がそれを上回る場合は低栄養の高リスクとされています。
検査結果と食事の状態でチェック
体重の変化、血液検査値などは、低栄養の重要な指標です。ただし、どれかひとつの数値だけをみて判断するのではなく、さまざまな検査の結果と食事の状態(食事の量が減っていないか、偏食がないかなど)を総合的にみることが大切です。
厚生労働省のホームページでは、介護予防マニュアル(平成24年3月改訂版)の中の「栄養改善マニュアル」で、身体や食事についての評価方法を詳しく紹介しています。
血液検査で栄養状態をチェック
血清アルブミン値、血中コレステロール値、血中ヘモグロビン値などは、栄養状態をみる指標になります。1年に1回は血液検査を受けましょう。
①血清アルブミン値
アルブミンは血液中の主要な
たんぱく質です。
3.8g/dL以下は注意が必要です。
②血中コレステロール値
コレステロール値は低すぎても
リスクになります。150mg/dL
未満では注意が必要です。
③血中ヘモグロビン値
ヘモグロビンは貧血の指標となります。低栄養によって鉄欠乏性貧血が起こることもあるので気をつけましょう参考*1)。
- *1)「 体力科学」vol.54,No.1,2005:地域在宅高齢者における低栄養と健康状態および体力との関連(權ら)
- *2)『 高齢者の栄養管理』細谷憲政監修・杉山みち子他著 2005年(日本医療企画)
- *3)『 在宅での栄養ケアのすすめかた』全国在宅訪問栄養食事指導研究会編集 2008年(日本医療企画)
- *4)「 臨床栄養」vol.118,No.6,2011.5,臨時増刊:病院・施設・在宅を結ぶ高齢者の栄養ケア(医歯薬出版)
- *5)「 介護予防マニュアル(改訂版)」より「栄養改善マニュアル」平成24年3月(厚生労働省)
- *6)「 健康日本2(1 第二次)」(厚生労働省)
- *7)「 日本公衆衛生雑誌」vol.55,No.7,2008:低栄養と介護保険認定・死亡リスクに関するコホート研究(東口ら)
- *8)『 健康長寿診療ハンドブック』日本老年医学会編集 2011年(メジカルビュー社)
- *9)『 低栄養予防ハンドブック』熊谷修監修 2004年(地域ケア政策ネットワーク)
- *10)『 サクセスフルエイジングをめざして』東京都老人総合研究所(現東京都健康長寿医療センター)2005年第2版
- *11)『フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント』一般社団法人日本老年医学会 2014年
- *12)『Timed Up & Go Test (TUG)について』一般社団法人日本運動器科学会 藤野整形外科医院院長 藤野圭司