高齢者に多い脱水症

高齢者に多い脱水症

高齢になったら、栄養不足だけでなく、水分不足にも注意が必要です。高齢者が脱水症状を起こしやすい理由や早期発見のポイント、脱水の予防法などをご紹介します。

高齢者に多い脱水症状

一般成人は、1日に2.5リットルの水分が必要といわれています参考*1)。しかし、加齢によって体の代謝機能が低下すると、体内に蓄えられる水分の量が減ってしまいます。また、高齢になると喉の渇きを感じにくくなり、自分から水分を摂ることが少なくなる傾向があります。
さらに、食欲が落ちて食事から摂れる水分量が減ったり、トイレが近くなるのを心配して自ら水分を控えたり、水を飲んだときにむせるのが怖くて飲まなくなったりすることもあります。これらの理由から、高齢者は脱水症状になりやすいと考えられます。

高齢者に多い脱水症状

こんなサインに要注意

以下のような様子や症状がみられたら、脱水症状の可能性があります。

皮膚がカサカサしている、あるいは皮膚の張りがない 口の中や唇が渇いている 食欲がない 体温が高い 脇の下が乾いている だるい

脱水を防ぐための工夫

脱水を予防するためには、手近に飲み物を置いておき、喉が渇いていなくても定期的に水分を摂る習慣をつけましょう。入浴中や眠っている間はとくに汗をかきやすいため、入浴の前後、夜寝る前、朝起きたときなどにも水分を補給しましょう。ただし、心臓や腎臓の病気で治療を受けている人は、水分の摂り過ぎに注意が必要なため、医師に相談しましょう。
飲むものは、水やお茶など飲みやすいもので構いませんが、汗をかきやすい夏場や下痢・嘔吐がある場合などには、電解質が多く含まれ、水分が効率的に吸収される「経口補水液」をうまく活用することも必要です。
嚥下障害があり、水やお茶を飲みにくい場合は、飲み物にとろみをつけると飲みやすくなります。

参考文献

*1)「熱中症環境保健マニュアル2014」(環境省)(http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf)

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