- 明治栄養ケア倶楽部トップ >
- 栄養ケア情報/摂食嚥下について >
- 食べるしくみと誤嚥(ごえん)
食べるしくみと誤嚥(ごえん)
食べるしくみと誤嚥(ごえん)
食べるしくみと誤嚥(ごえん)
食べるしくみ
食べ物を口に入れてから、飲み込み、食道から胃に送るまでの過程を、『摂食嚥下(せっしょくえんげ)』といいます。摂食嚥下の過程では、右下の図のように口と咽喉(のど)のさまざまな器官が働いています。これらの器官の中でも、「喉頭蓋(こうとうがい)」は気管の入口(喉頭:こうとう)にあり、気管の入口と食道への通路を切り替える重要な動きをします。
食べ物を食べるときの過程は5つの段階に分けられます。これを摂食・嚥下の5期といいます。この5つの動きが連動して起こることで、私たちはスムーズに食べ物を食べることができるのです。
摂食嚥下障害とは
高齢になると、歯が抜けたり、舌の機能や噛む力が低下したり、唾液の量が減ったりして、食べる機能が低下することがあります。また、舌や咽喉(のど)を支える筋力が低下して、咽喉(のど)の構造が変化することで飲み込みが難しくなることもあります(下図)。このように、加齢などで食べる機能が低下した状態を『摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害』といいます。
誤嚥と誤嚥性肺炎とは
摂食嚥下障害になると、食べ物が誤って気管や肺に入ってしまう誤嚥(ごえん)が起こりやすくなり、それによって誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こすことがあります。特に低栄養などで体力、免疫力が低下していると、誤嚥性肺炎になりやすいので注意が必要です。肺炎は日本人の死因第3位となっており、その多くが65歳以上の高齢者です。※