あったかいチョコレートドリンクがおいしい季節になってきました。みなさんは、チョコレートドリンク、愉しんでいますか?
meiji『のむチョコ研究部』では、1年ほど前から、チョコレートを"飲む"という新しい愉しみ方を発信してきました。徐々にではありますが、お気に入りのチョコレートで、お気に入りのスタイルで、のむチョコを自由に愉しむ人が増えてきているように感じています。
日々、チョコレートドリンクを愉しむ中で、材料選びや作り方はもちろんのこと、"飲む"というその瞬間までこだわると、チョコレートドリンクはどこまでおいしくなるんだろう?そんな疑問がわいてきました。
そこで今回、チョコレートドリンクを飲むときに必ず使う"マグカップ"について、探求することにしました。その座談会の様子をレポートします!
プロフィール
宮内さん
あらゆるジャンルにおいて"これぞ定番"と呼べるものだけを世界中から集めたセレクトショップ『THE SHOP』のショップエキスパート。今回のマグカップ検討企画の考案者。
四元さん
2021年チョコレート検定上級合格。普段は大学院の研究の傍ら、チョコレートを愉しむ生活を送っている。
岡田さん
2023年チョコレート検定上級合格。ワインエキスパートをはじめとするお酒関係の資格も多数取得。普段はワイングラスにこだわっており、今回の企画に興味を持った。
松岡さん
株式会社 明治 カカオ開発部所属。明治 ザ・チョコレート担当。2001年入社以来、チョコレート・カカオの研究開発に携わってきた。趣味でもお菓子作りを嗜む。
須田さん
株式会社 明治 カカオマーケティング部所属。明治 ザ・チョコレートを担当している。チョコレートドリンクメーカーの発案者であり、今回の共同企画者。
多種多様なマグカップ
マグカップと一言で言っても、素材や形状、サイズや持ち手に至るまで、たくさんの種類があります。今回は、それぞれの素材のマグカップの中でも"定番"と呼ばれるものを5種類用意。その特徴を宮内さんにお話いただきました。
表:各マグカップの素材と特徴
いよいよ飲み比べのスタート
5種のマグカップに、meiji THE Chocolate ナッティカカオと水でつくったドリンクを注ぎ、味や香りの感じ方を比較しました。
iittala ティーマ
・中身の温度がカップに伝わりやすく、手でも温かさを感じる。
・表面がなめらか。
・底から上にかけてだんだんと薄くなっている。
このマグカップは、過去にお店で実施した(お客様の投票で定番品を決める)グランプリ企画で一位を獲得しました。とても口あたりがなめらかですね。
須田マグカップがなめらかだと、チョコレートドリンクもなめらかに感じる気がします。
岡田紙コップで飲むのとは、全然別物に感じます。
四元径が大きく、鼻まで覆われるので、香りをしっかり愉しめます。
松岡横に広がりながら口に入るところも香りを愉しめるポイントかと思います。
岡田カップがあったかいのがいいですね。ほっこりする。
心なしか酸味が目立たず、味もまろやかな気がします。
Fire-King
・中身の温度がカップに伝わりやすく、手でも温かさを感じる。
・重さがあるが、そこが高級感にもつながっている。
・中身が透けて見えるのも特徴。
Fire-Kingのマグカップはヴィンテージも人気があります。ミルクガラスのぽってりとした雰囲気が素敵なカップです。
一番、飲み物が温かく感じますね。ミルクガラスは、中身がうっすら透けて見えるところも特徴です。
透けた感じがキレイで、非日常感を演出できそう!持った時の重みも高級感があります。
岡田うん、見た目の透け感がいいですね。色もいろいろあるので、何色かそろえて、人が集まったときに使いたいです。
須田重さがあるので、日常というより、特別なとき用、という感じですね。
飲み口が厚いので少しずつ飲むのが難しいです。
ミルクガラスの表面の摩擦があるので、磁器のマグカップほどなめらかには口に入ってこないですね。
高橋工芸 Kamiマグ
・木は、中身の温度がカップに伝わりにくいので、熱いものを入れても持ちやすい。
・軽い。
・見た目や触感で木の風合いが愉しめる。
1つ1つ手作業で作られている、木の風合いが素敵なマグカップです。
カップがあまり温まらないので、口で感じるカップと中身の温度差が 大きいですね。
軽いので扱いやすいですね。
見た目でもぬくもりを感じるので、ほっこりします。
手触りでも、口でも木の食感を愉しめるので癒されますね。なめらかさは感じづらいですが。
宮内カップが熱くならないので、ゆっくりと熱いものを飲むときに、持ちやすくていいですね。
月兎印 ホーローマグカップ
・ホーローは、保温性に優れている。
・比較的、軽い。
・口の部分が外側に丸まってたデザインで厚みがある。
一点一点熟練の職人の手作業によって生み出されるこだわりがつまったマグカップです。
松岡口が厚く、飲み物が一気に口に入ります。たっぷり口に入るので、余韻がしっかり愉しめるところがいいですね。
宮内飲み口に厚みがあるので、慣れるまで、口に入れる量のコントロールが難しそうです。
須田ミルクたっぷりのカプチーノなど、量が多めでふんわりした飲み物をこのカップで飲んでみたいです。
四元こちらも軽くて扱いやすいです。ただ、口あたりで素材由来の硬さを感じます。
宮内ホーローは、におい移りのしづらさや、汚れの落ちやすさなど、お手入れのしやすさで選ぶ方も多いです。
THE SHOP THE GLASS
・中身の温度がカップに伝わりやすく、手でも温かさを感じる。ガラスだけだと熱すぎるが、革のスリーブをするとちょうどいい温度になる。
・中身が見えるので、きめ細かい泡のヴィジュアルも愉しめる。
・HOTにもICEにも使えるので、1年を通して活躍する。
THE オリジナルのグラスです。このグラスは、耐熱ガラスを使用しているので、温度差120℃まで耐えられます。ただ、ガラス自体が温まりやすいので、HOT飲料を入れるとそのまま持つのが難しいんです。なので、革のスリーブを別売りで販売しています。 革もほどよく温まって良いですね。
岡田黒の革が高級感がありますね。チョコ色との対比がいいです。
四元外で飲むような特別感が、スリーブにはあるように思います。
四元片手で持ちやすいサイズ感です。
宮内こちらはSHORTサイズで、コーヒーショップのショートサイズを参考に設計しています。
松岡飲む前は、取っ手がないのはどうかな、と思いましたが、温かい飲み物を直接持って飲むのは手も温まっていいですね。
宮内直接手で持つので、口に入れる量(カップの傾き加減)がコントロールしやすいと感じました。
須田そう思います!飲み口の薄さもちょうどいい薄さで、自分のペースで飲みやすいです。
まとめ:チョコレートドリンクは使うマグカップで印象が変わる!
須田実際に試してみる前は、こんなにもマグカップで温度やテクスチャー、香りの感じ方が変わるとは思っていなかったので、差があって驚きました。
全員うんうん。
今回、票を集めたマグカップは、①iittala ティーマ、②THE GLASSでした。
この2つが選ばれた理由は以下。マグカップ選びの参考にしていただけると幸いです。
チョコレートドリンク(HOT)を愉しむためのマグカップ選びのポイント
・飲み口がうすい、飲み口のデザインに凹凸がない。:口に入れる量をコントロールしやすい。自分のペースで香りや味わいを愉しめる。
・素材がなめらか。:中身がスムースに口に入ってくるので、中身もなめらかに感じやすい。
・口が広め。:鼻が覆われるので香りを感じやすい。
・熱伝導率が高め。:中身の温度が伝わり容器が温まるので、手からも温かさを感じられる。
岡田
ワイングラスのように香りをためる形のマグカップはないんでしょうか。
宮内ガラスのタイプのものがありますよ。
岡田ぜひ、今度試してみたいです。
■お知らせ
2024年1月12日~THE SHOP渋谷店、東京店にて、明治 ザ・チョコレートのPOP UPが約2か月間、展開されます。チョコレートドリンクのシーン提案も実施予定。
この記事でご紹介したマグカップの取り扱いもあります。
THE SHOP
THE SHOP ONLINE (the-web.co.jp)