友人と話をしている時、仕事で商談をしている時、相手の口臭が気になったことはありませんか? オーラルプロテクトコンソーシアムの調査によると、ビジネスシーンにおいて、約9割の人が「口臭を指摘できない」と回答しています。もしかしたら、自分も気付かないうちに周囲に不快感を与え、距離をおかれているかもしれません。
「口臭は、誰もが年齢とともに発生しやすくなっていくもの。しかし、悪臭の原因を減らせば、においを抑えることができます」と、教えてくれたのは医師の桐村里紗さん。マスクを外した時も笑顔でおしゃべりできるように、においの原因を減らす口臭ケアを始めましょう。
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細菌が最も口腔内に増えるのは、唾液が減少する睡眠中。ここで細菌を増やさないようにすることが大切です。寝る前と寝起きの2回、しっかり歯みがきをするとよいでしょう。ちなみに食後すぐは、食べ物と唾液の流れによって細菌が最も少ない状態なので、唾液がしっかり流れるように食べかすを取り除くようにしましょう。糸ようじやフロスで歯間ケアがオススメです。
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◆ 起床時:歯みがき+口すすぎ
◆ 各食後:歯間ケア+口すすぎ
◆ 就寝前:歯みがき+口すすぎ
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マスクをしていると無意識のうちに口が開きっぱなしになり、口呼吸をすることに。すると口腔内が乾燥し、唾液が減少して細菌が増えてしまいます。唾液をしっかり分泌できるように鼻呼吸を意識しましょう。
教えてくれたのは
桐村里紗さん/内科医。認定産業医。治療よりも予防を重視し、最新の分子栄養医学や生命科学などをもとにヘルスケア情報を発信している。近著に『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』がある。
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口腔ケアになる栄養素として、ビタミンCがあります。ビタミンCは、摂取するのも口腔内に使用するのもいいでしょう。例えば、歯周病は、原因菌が歯肉のコラーゲン繊維を破壊することで進行していきますが、ビタミンCはコラーゲン繊維の産生に不可欠です。ビタミンCたっぷりのブロッコリーとかぼちゃを使った豆乳スープをご紹介します。