季節のコラム

“なんとなく不調”を乗り切る!ウォーキングのススメ

体がダル重い、やる気が出ない、病院で診てもらうほどではないけれど、なんとなく不調……。そんな人が増えているようです。健康雑誌『からだにいいこと』の読者329人(20~60代の女性)に聞いたアンケートによると、コロナ禍で運動不足を感じている人は約60%、なにかしら体の不調を感じている人は約73%にものぼることがわかりました。

コロナ禍での生活の変化をきくと、今まで健康やストレス発散のために通っていたヨガ教室やダンス、水泳、カラオケなどに通えなくなったという声が多くありました。また、気分転換ができなくてストレスがたまっている、体を動かせなくて太った、体力や免疫力が落ちてしまった、などの声もあり、不調につながっているようです。

一方で、コロナ禍でもがんばって続けていることもたくさんあるようです。例えば、自宅でストレッチをしたり、フラフープ、ラジオ体操、ダンスのオンラインレッスン、ガーデニング、ウォーキングなど。珍しいものだと、空手の蹴り込み、逆立ち腕立て伏せといった玄人向けのテクニックや、新聞パンチ(おそらく新聞を広げてそこにパンチをお見舞いする)、架空の誰かと戦うといったおもしろい回答もありました。みなさんうまくストレスを発散して、運動不足の解消をしているようです。

今回は、アンケートの回答にも多くあったウォーキングの健康法について取り上げてみようと思います。

ウォーキングのメリット


朝ごはん前にサクッと近所を、テレワークの気分転換にランチがてら、1日の終わりに夜の景色を楽しむなど、ウォーキングはいつでも自分のペースで楽しむことができます。また、ウォーキングは基礎体力向上の他、気分のリフレッシュなど心身ともにたくさんのメリットがあります。


1. 代謝がよくなり健康的な体に!


ウォーキングは有酸素運動なので、定期的に行うことで健康な体を維持することができます。有酸素運動は、一定時間継続して行うと体脂肪をエネルギー源として使い燃焼させるので、内臓脂肪の減少も期待できます。また、下半身の筋肉をよく動かすため筋力がつき、基礎代謝の向上にもつながります。


2. ストレス発散・リラックス効果


ウォーキングを続けると、脳内の神経伝達物質のひとつセロトニンの分泌が促されます。セロトニンは、快楽をつかさどるドーパミンとストレスに反応するノルアドレナリンを適度にコントロールして精神を安定させます。ただし、過度な疲労はセロトニンの分泌を抑制するため、頑張りすぎないように歩きましょう。


実際にウォーキングを
始めるにあたり、
正しいウォーキング姿勢を
プロランニングコーチの
金哲彦さんに
教えてもらいました。


正しい立ち姿勢

ウォーキングを始める前にまず正しい立ち姿勢をチェックします。普段から正しい立ち方を意識すれば、どこかに負荷が集中することなく、立ちっぱなしでも疲れにくくなります。


スンドゥブの写真

左右バランスよくまっすぐ立つのが正しい立ち方です。肩幅に足を開いて左右均等に体重をかけます。壁などに背中をつけて背中はそらさずに後頭部、肩、腰、かかとが壁に触れるようにして体に1本の軸があるようにイメージします。肩甲骨・丹田・骨盤の3カ所を意識し、肩の力をぬいてリラックスすれば正しい立ち方の完成です。


時間がないときは「お茶うがい」

正しい立ち方ができたら、次は正しいウォーキング姿勢です。骨盤から脚を大きく前に出し、腕や脚の筋力に頼るのではなく体幹を使って効率よく前に進みます。


スンドゥブの写真

体に1本の軸が通っているイメージで、胸を開いて骨盤をしっかり動かすのが正しい歩き方です。体幹を使えば下半身は上半身の動きに自然についてくるので、無理に骨盤を動かそうとしなくてもスムースに回旋できます。まずは肩甲骨を意識してみてください。コツはひじを後ろまで引いて腕をふり、骨盤と体を少し前傾させることです。

正しいウォーキング姿勢で、運動不足を解消しましょう。ウォーキングをこれから始める方は、1日2~3kmほどの距離を30分で歩くことを目安に、3日に1回の頻度で行うと継続しやすいのでおすすめです。慣れてきたら2日に1回、毎日へと頻度を増やし、歩くスピードも上げるとさらに効果的です。


「正しいフォーム」を教えてくれたのは

金 哲彦さん/プロランニングコーチ。オリンピック選手からビギナーまで幅広く指導する。駅伝やマラソン中継の解説でもおなじみ。

ウォーキング中はこまめに水分補給を
することを忘れずに。
お好きなスポーツドリンクに
アミノコラーゲン プラスカルシウムを加えて、
しなやかで潤いのある美しさを
目指しましょう。

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