生乳(せいにゅう)の検査ってなにするの?
明治の工場では、牧場からとどいた生乳(せいにゅう)にさまざまな検査をします。成分をしらべる「乳成分検査」、菌(きん)の数をしらべる「衛生的検査」、風味をしらべる「官能(かんのう)検査」など、すべての検査に合格した生乳だけを受け入れています。
乳酸菌(にゅうさんきん)ってなに?
乳酸菌(にゅうさんきん)とは、糖類(とうるい)を分解して乳酸などをつくる細菌のことです。乳酸菌にはとてもたくさんの種類があります。むかしからブルガリアでつくられてきたヨーグルトのもとになっているのは「ブルガリア菌」と「サーモフィラス菌」。この2つは『明治ブルガリアヨーグルト』でもたいせつに使われています。
明治の研究所ではおよそ5000種の乳酸菌があります。そこから役に立つ乳酸菌をえらび、新しいヨーグルトを開発しています。
賞味期限ってなに?
容器のふうをあけていない牛乳(ぎゅうにゅう)やヨーグルトなどを、パッケージに書いてある通りに保存(れいぞうこに入れるなど)したときに、何日までおいしく飲んだり食べたりできるかの目安です。容器のふうをあけたら賞味期限に関係なく、早めに食べましょう。
- 工場の近くの牧場から、しんせんな生乳(せいにゅう)を取り寄せます。生乳は「なま」なので、冷やしたままタンクローリーで運ばれてきます。工場ではまず、とどいた生乳を検査して、合格したものだけを受け入れます。
- 生乳(せいにゅう)には、目には見えない小さなゴミやホコリが入っています。「クラリファイヤー」という機械で、生乳を高スピードで回転させたり、「フィルター」に生乳を通したりしてゴミやホコリを取りのぞきます。
- 生乳(せいにゅう)に乳製品などの原料を加えヨーグルトのもとになるヨーグルトミックスをつくります。
- 生乳(せいにゅう)には脂肪分(しぼうぶん)がふくまれています。脂肪が大きいと、クリーム状になってういてきてしまいます。「ホモゲナイザー」という機械で、脂肪を細かくなめらかにして、飲みやすくします。
- 生乳(せいにゅう)のなかにはさまざまな菌(きん)が入っています。生乳を高い温度で温めて、菌(きん)を退治します。殺菌したあとは、すぐに冷やします。
- 発酵(はっこう)をうながす乳酸菌(にゅうさんきん)を入れて混ぜ合わせます。乳酸菌を入れることで、乳(にゅう)のたんぱく質が固まってなめらかになり、ヨーグルトのさわやかなすっぱさが生まれます。発酵をうながす乳酸菌のことを「スターター」といいます。
- とちゅうまでは牛乳のつくり方とほぼ同じですが、乳酸菌(にゅうさんきん)を混ぜて発酵(はっこう)させることでさわやかでおいしいヨーグルトになります。プレーンヨーグルトと、フルーツヨーグルトやドリンクヨーグルトでは乳酸菌を混ぜたあとの工程が少しちがいます。
- ここは工場のなかで一番清潔な部屋です。乳酸菌(にゅうさんきん)を混ぜた原料を、雑菌(ざっきん)が入らないように機械で容器につめてフタをします。
- 賞味期限を容器に印刷します。ただしく印刷されているか、ヨーグルトによけいなものが入っていないか、決まったとおりの重さかどうか、一つずつきびしく検査(けんさ)します。
- 乳酸菌(にゅうさんきん)が活動するためには、一定の温度と時間が必要です。40~45℃ぐらいの部屋の中で、少し時間をおきます。すると、容器(ようき)の中で乳酸菌が働いて発酵していきます。容器に入れてから発酵させることを後発酵(あとはっこう)といいます。
- 発酵(はっこう)がすんだら、ヨーグルトのおいしさをたもつために適した温度に冷やします。そのあと出荷前に、もう一度検査します。
- 乳酸菌(にゅうさんきん)が活動するためには、一定の温度と時間が必要です。40~45℃ぐらいの発酵(はっこう)タンクの中で、少し時間をおきます。容器につめる前に発酵させることを前発酵(まえはっこう)といいます。
- 発酵(はっこう)がすんだら、ヨーグルトのおいしさをたもつために適した温度に冷やします。
- ここは工場のなかで一番清潔な部屋です。タンクの中で発酵(はっこう)したヨーグルトに、あまみやフルーツなどを混ぜます。そして、雑菌(ざっきん)が入らないように機械で容器につめてフタをします。
- 賞味期限を容器に印刷します。ただしく印刷されているか、ヨーグルトによけいなものが入っていないか、決まったとおりの重さかどうか、一本ずつきびしく検査します。
- 最後にもう一度きびしく検査をしてから出荷(しゅっか)します。