明治の研究開発

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論文/分析技術研究

分析技術に関する研究レポートをご紹介します。

自動ATP測定装置による牛乳およびヨーグルト中の大腸菌群迅速試験法(2018)
橋 尚美、守屋 佑佳、高津 愉香、金田 尚子、富松優美子、柳澤実里、辻本 義憲、上門 英明
日本食品微生物学会雑誌:35(4),179-186 (2018)
チルド牛乳における腐敗変敗菌の定量的リスク評価モデルの構築と活用例(2018)
大島 悟
食品と開発 53(1):10-13 (2018)
立体嚥下動態シミュレータを用いた食品開発・研究のテクニカル・イノベーション ヒトの“飲み込み”を数値的に可視化する(2017)
神谷哲、外山義雄、羽生圭吾、井めぐみ、菊地貴博、道脇幸博
化学と生物 55(10):712-718 (2017)
飲用乳および乳製品製造におけるMALDI-TOF MS法による微生物同定の活用(2016)
辻本義憲、橋尚美
ビバリッジ ジャパン :91-93 (2016)
カビの増殖およびマイコトキシン産生に対する植物由来の揮発性化合物の影響について(2015)
田口智康、石原亨、中島廣光
JSM Mycotoxins 65(2):131-142 (2015)
Effects of Aliphatic Aldehydes on Growth and Patulin Production of Penicillium expansum in Apple Juice (2013)
発表者 田口智康、小堤大介、中村瑠花、佐藤吉朗、石原亨、中島廣光
雑誌名 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 77(1):138-144(2013)
要約 青かびの1種Penicillium expansumはリンゴを汚染して品質を損なうだけでなく、カビ毒パツリンを産生する。植物の香りの主要成分の1群であるアルデヒド化合物について、P. expansumに対する影響を調べた。その結果、アルデヒド化合物の1部はP. expansumの増殖を阻害し、また別のアルデヒド化合物はP. expansumの増殖に影響せずにパツリン産生量を増加した。本研究より、カビ毒パツリンの産生に関する機構の一部が判明した。
食品中放射能の自主検査における精度管理 (2013)
発表者 小堤大介、山本裕一
雑誌名 食品と開発 48(5):16-18(2013)
要約 福島原発事故による食品の放射能汚染が続く中、食の安全は検査によりコントロールされている。しかしその検査結果は、検査精度が十分に担保されていて初めて信頼できるものとなる。本稿では、当社が管理・運用する放射能検査装置(NaIスペクトロメータ)について、乳製品検査を通じて得られた精度管理に関する知見を紹介している。
(株)明治における予測微生物学の活用 (2013)
発表者 松原裕樹
雑誌名 月間食品工場長 20-23(2013)
要約 食品の適切な賞味期限設定を目的として、食品衛生で考慮すべき微生物の増殖を予測する手法を開発した。特に細胞個々の増殖性に着目し、増殖予測モデルである新ロジスティックモデルと連続式マイクロコロニー計測装置を活用することで、障害を受けた微生物(損傷菌)の増殖挙動を客観的に評価することが可能になった。
Efficacy of Organic acids, Bacteriocins and the Lactoperoxiadase System in Inhibiting the Growth of Cronobacter spp. in Rehydrated Infant Formula (2012)
発表者 大島悟、Mary C. Rea, Sheba Lothe, Sheila Morgan, Maire Begley, Paula M. O'ConnorR, Aidan Fizsimmons, 上門英明、ウォルトン リチャード、R. Paul Ross, Colin Hill
雑誌名 Journal of Food Protection 75(10):1734-1742(2012)
要約 育児用調製乳中のCronobacter属菌に対して殺菌的、静菌的に作用する抗菌性物質をスクリーニングした。その結果、プロピオン酸とモノカプリリン、またはラクトペルオキシダーゼシステムとナイシンAおよびラクチシン3147の組み合わせが有効であることが示された。
Real-Time Monitoring of Luciferase-Tagged Cronobacter sakazakii in Reconstituted Infant Milk Formula (2011)
発表者 Ruth Morrissey, Maire Begley, 大島悟、Mary Rea, Paul Ross ,Colin Hill
雑誌名 Journal of Food Protection 74(4):573-579(2011)
要約 サカザキ菌(Cronobacter sakazakii)は育児用調製粉乳を介した感染症の原因菌として知られている。本研究では、バイオルミネッセンス(生物発光)法によるサカザキ菌の迅速検出を試みた。生物発光反応を司るlux遺伝子をサカザキ菌に導入し、液体培地または乳培地における菌数と発光量との関係を調べた。その結果、対数増殖期の菌数と発光量に強い相関があることが示され、育児用調製乳中のサカザキ菌(lux標識株)の増殖挙動をリアルタイムに測定することが可能になった。
連続培養式ディジタル顕微鏡細菌検出法による牛乳中の大腸菌群迅速検出 (2010)
発表者 田中孝、伊藤晶子、上門英明
雑誌名 防菌防黴 38(9):581-585(2010)
要約 牛乳の微生物汚染に迅速に対応するため、出荷時に検査を実施する大腸菌群試験の迅速化について検討した。ディジタル顕微鏡方式細菌検出装置Digital Microscope Culturing System(DMCS)を用いた手法により大腸菌群の標準菌株を7〜10.5時間で検出し、従来の培養法を9.5〜13時間短縮可能であった。
フローサイトメトリーによるヨーグルト中の酵母の迅速検出 (2010)
発表者 田中孝、土方智典、伊藤晶子、上門英明
雑誌名 防菌防黴 38(12):797-801(2010)
要約 ヨーグルトの主な腐敗・変敗菌は、酵母・カビである。酵母は流通保存中に増殖して、風味異常を引き起こす。一般に酵母の検査は培養法により行われ、結果が出るまでに5〜7日を要する。ヨーグルトに微量汚染した酵母を24時間の振とう培養と1時間のフローサイトメトリーのトータル25時間で検出可能であった。
試験所認定のメリットとJABLASへの期待 (2010)
発表者 小嶋禎
雑誌名 JABLAS NEWS (5):1-3(2010)
要約 品質科学研究所の試験分析Gは2009年11月に公益財団法人日本適合性認定協会により国際規格 ISO/IEC 17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)に適合している試験所として,調製粉乳、特殊ミルク並びに総合栄養食品(流動食)におけるビタミン類14成分並びにヨウ素について認定を受けた。試験所認定取得に至る動機、認定取得のメリット、認定取得による社内外への反響、ならびに今後の課題と重点的取組事項等について報告した。
GC/MS及びLC/MS/MSを用いた牛乳中の残留農薬・動物用医薬品分析法 (2008)
発表者 斎藤瑞恵、小堤大介、川崎道子、神橋美保、中村瑠花、佐藤吉朗、遠藤光春
雑誌名 食品衛生学雑誌 49(3):228-238(2008)
要約 平成18年5月に施行された食品中の残留農薬等に関するポジティブリスト制度により、乳に対して約400品目の農薬および動物用医薬品の残留基準が設けられた。制度に対応する自主検査方法として、乳に特化した簡便迅速な残留スクリーニング法を検討した。GC/MSおよびLC/MS/MSを用いることで、牛乳中の残留基準値レベルの農薬および動物用医薬品319品目341化合物を選択的に検出することができた。
新鮮な生乳のおいしさをもとめて〜生乳生産から殺菌技術まで〜
発表者 大森敏弘、竹内幸成、加藤浩晶
雑誌名 Milk Science 57(3):125-129
要約 生乳が持つ「新鮮なおいしさ」を牛乳に反映させるためには、生乳生産から殺菌・加工までのフードチェーンを通した取り組みが重要である。生乳生産では酸化による風味劣化を抑える検討を行い、加工では殺菌時の溶存酸素濃度を低減することで、加熱臭や酸化臭の発生を抑える検討を行った。得られた知見を活用することで、新鮮な生乳の品質を維持したままお客様の食卓へ届けることが可能になった。

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