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OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトが
インフルエンザ予防に重要なIgA抗体を増加させることを確認
〜2016年11月9日 日本食品免疫学会にて発表〜


2016/11/09

神奈川歯科大学 口腔科学講座環境病理学 槻木恵一教授※1のグループと株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、高齢者がLactobacillus delbureckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1で発酵したヨーグルト(以下OLL1073R-1株ヨーグルト)を摂取することにより、インフルエンザワクチン接種後にインフルエンザA(H3N2)亜型※2に反応するIgA抗体※3の濃度が唾液中で有意に上昇することを確認しました。この研究成果を、本日開催される日本食品免疫学会 第12回学術大会で発表します。

OLL1073R-1株ヨーグルトは、これまでにもヒト試験により風邪症候群り患リスクの低減作用や免疫力の指標となるナチュラル・キラー細胞(NK細胞)の活性を高める働き※4、インフルエンザワクチンの効果を助けるアジュバント作用※5などが明らかになっています。今回の試験では、一昨年の研究成果である、OLL1073R-1株ヨーグルトを継続摂取することで口腔内の環境を大きく左右する唾液中IgAの濃度と分泌速度を有意に上昇させ、唾液の質を高める知見※6をふまえ、インフルエンザウイルスに対する反応性を調べました。

【内容】

■演題名
Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1で発酵したヨーグルト摂取が高齢者のインフルエンザウイルスに交叉する唾液中IgAに与える影響

■概要

2014年10月より12週間にわたり、二重盲検法※7をもちいて実施しました。特別養護老人ホーム入所中の高齢者42名、老人保健福祉施設入所中の高齢者54名の計96名を各施設で2群に分け、試験群にはOLL1073R-1株ヨーグルトを、対照群には他の乳酸菌で発酵した対照ヨーグルトを毎日100g摂取してもらい唾液を採取しました。なお、両群とも開始から約5週間経過した11月上旬にインフルエンザワクチンを接種しました。

試験の結果、OLL1073R-1株ヨーグルトを摂取した群において、対照ヨーグルトを摂取した群と比較し、唾液中のインフルエンザA(H3N2)亜型に反応する唾液中IgA濃度の増加率が有意に上昇することを確認しました(図1)。

高齢化がますます進む中、当研究グループでは、引き続き唾液の分泌能が低下しやすい高齢者の健康維持、感染予防に役立つ研究を継続していく方針です。

(図1)

図.インフルエンザA(H3N2)亜型に反応する唾液中IgA濃度の増加(変化率)

【ご参考】

(※1):槻木恵一教授

神奈川歯科大学(学長:平田 幸夫)の副学長・同大学院 歯学研究科長を兼務

(※2):インフルエンザA(H3N2)亜型

いわゆるA香港型と言われ、日本で流行するインフルエンザの1つになります。

(※3):IgA抗体

IgA(免疫グロブリンA、英:Immunoglobulin A)は腸管、口腔、乳腺などの粘膜に存在する免疫抗体です。粘膜面でウイルスや細菌に吸着し、凝集させる、毒素を中和する働きをもち、体内への侵入を防ぎます。中でも唾液中IgAは、唾液に存在する代表的な抗菌物質であり、一般的に加齢とともに分泌能が低下することが明らかになっています。唾液の量が減少したり唾液中IgAの濃度が低下すると、ウイルスなどの侵入を許して風邪などにかかりやすくなり、高齢者では誤嚥性肺炎などの命にかかわる障害が起きやすくなることがあります。

(※4):OLL1073R-1株ヨーグルトの風邪症候群り患リスク低減効果

図.対照食品摂取者とOLL1073R-1株ヨーグルト摂取者の風邪り患リスクの比較

OLL1073R-1株ヨーグルトの摂取がヒトの免疫機能に与える影響を評価するために、健常高齢者を対象とした摂取試験を山形県舟形町、佐賀県有田町で実施しました。両町の健常高齢者計142名を、OLL1073R-1株ヨーグルト摂取群と対照食品(牛乳)摂取群の2群に分け、舟形町では8週間、有田町では12週間にわたり毎日摂取してもらい、両町においてNK 活性の動き、風邪症候群へのり患状況について評価をしました。その結果、山形県舟形町、佐賀県有田町の両町で、OLL1073R-1株ヨーグルト摂取群のうち、摂取開始前のNK 活性が低値であった群において、NK 活性が有意に上昇しました。
また、風邪やインフルエンザなどの風邪症候群へのり患状況の評価では、2回の試験結果を統合して解析(メタ解析)を行った結果、OLL1073R-1株ヨーグルト摂取群では対照食品摂取群に比べて風邪症候群へのり患リスクが半分以下に低下することが明らかとなりました。
※Br. J. Nutr. 2010; 104: 998-1006.より引用

(※5):OLL1073R-1株ヨーグルトのインフルエンザワクチン増強作用

図.OLL1073R-1株ヨーグルトのインフルエンザワクチン増強作用 ※A(H1N1)亜型

インフルエンザワクチンのワクチン株に対する抗体を十分にもたない男女62名(25歳〜59歳)を対象に、ワクチン接種の3週間前から6週間後までの9週間、毎日OLL1073R-1株ヨーグルトあるいは酸性乳飲料を飲用してもらい、血液中の抗体価を調べました。その結果、酸性乳飲料飲用群と比べ、OLL1073R-1株ヨーグルトを摂取した群では、ワクチン株に対する抗体価が有意に上昇していたことを確認しています。
※日本食品免疫学会 第10回学術大会で発表

(※6):OLL1073R-1株ヨーグルトが唾液中IgAの濃度と分泌速度を有意に高める

図.OLL1073R-1株ヨーグルトの摂取により唾液中IgA濃度・分泌速度が有意に増加(変化率)

特別養護老人ホームの入所高齢者37名を対象に、OLL1073R-1株ヨーグルト112gを12週間毎日食べてもらい、唾液中の総IgA濃度、分泌速度を確認する単群オープン試験を実施、ここでは摂取前後の比較により、唾液中IgA濃度、分泌速度が有意に増加することを確認しています。
※日本食品免疫学会 第10回学術大会で発表

(※7):二重盲検法

思い込みによる効果を除去するために、効力のある物と、効力の無い物をわからないようにして、治験を進める方法です。


【研究詳細のお問い合わせ先】
学校法人 神奈川歯科大学 総務部研究協力係
〒238-8580 神奈川県横須賀市 稲岡町82 TEL:046-822-8813