長生きの秘けつは動物性たんぱく質
食生活の傾向が変わり、世界一の長寿国に
1950年代、日本では動物性たんぱく質の摂取量が少なく、主なたんぱく質源は米や大豆製品などの植物性食品でした。当時の動物性たんぱく質摂取量は植物性たんぱく質摂取量の約1/3程度となっていました。その後、動物性食品の摂取量が増え、1980年代になって動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の摂取比率は1:1となりました。そしてちょうど同じ頃、日本は世界一の長寿国となったのです。
出典 1947~1993年:国民栄養の現状, 1994~2002年:国民栄養調査, 2003年以降:国民健康・栄養調査(厚生省/厚生労働省)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)を加工して作成
センチナリアン(百寿者)の食事は高たんぱく質!
100歳を超えたおじいちゃん、おばあちゃんを「センチナリアン」と呼ぶのですが、1972~1973年、このセンチナリアンを対象とした調査が行われ、興味深い事実がわかりました。センチナリアンのほとんどが日本人の平均よりも高たんぱく質な食事をし、特に動物性たんぱく質を多く摂っていたのです。これはあくまで推測ですが、動物性たんぱく質の摂取量を増やすことが長生きの秘けつなのかもしれません。
出典 柴田博, 「なにをどれだけたべたらよいか。」, ゴルフダイジェスト社, 2014年
出典 柴田博, 「なにをどれだけたべたらよいか。」, ゴルフダイジェスト社, 2014年