北海道とかち地方在住の中高齢者122名(60歳~84歳、男性30名、女性92名)を対象者とし、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、二群並行群間比較試験を実施しました。試験参加者を①乳たんぱく質群、②プラセボ群の2群に割付け、 6ヵ月間、自宅でできる低強度の筋力トレーニングを実施いただき、1日10 gの乳たんぱく質を摂取していただきました。結果、除脂肪体重※を増加させ(≒筋肉量の増加)体脂肪量を減少させました。筋肉量は60歳以降に1年間で約0.2-0.3kg減少(6ヵ月間では0.1 kg程度の減少)するのが一般的でありますが、今回の臨床研究では、運動と組合せた乳たんぱく質の摂取により筋肉量を6ヵ月間で約0.5 kg増加させました。なお、運動機能については、どちらの群も同様に改善しました。 ※除脂肪体重は体重から体脂肪重量を除いた重さで、筋肉、内臓、骨等の総重量。