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宅配店からこんにちは

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お客さまの気持ちになって考えることで宅配店の基本の大切さが見えてくる

青森県むつ市 有限会社いづみや乳販

代表取締役:
泉谷 貞一
本店住所:
〒035-0042
青森県むつ市大曲3-10-9
電話番号:
0175-22-4634
FAX番号:
0175-22-0807
【写真】青森県むつ市 有限会社いづみや乳販

今回訪問させていただいたのは青森県むつ市に本店と、はまなす支店の2拠点で明治の宅配事業をされている。「いづみや乳販」さん。
東北新幹線で終点新青森駅の手前の七戸十和田駅で下車すると、そこからは車で「はまなすライン」を下北半島の陸奥湾沿いにむつ市を目指して北上する。一面の雪景色と時折見える海岸線。そこから吹き付ける冷たい風は東北ならではの気候を感じる。

お店は見通しの良い道路沿いにあり、「明治プロビオヨーグルトLG21」の大きな看板によってお店がそこにあることがすぐに分かる。広い敷地内にはすでに配達から戻ってきた車が何台もきちんと整列して停められており、冷蔵庫のある倉庫周りは積み上げられた荷物もなくすっきりとした店構えは、整理整頓の意識が高いお店であると感じられる。

【写真】青森県むつ市に本店と、はまなす支店の2拠点で明治の宅配事業をされている。「いづみや乳販」さん

量販から宅配事業へ衣替えして会社はスタート

【写真】量販から宅配事業へ衣替えして会社はスタート

さっそくお店に向かうと今日お話を伺う専務の泉谷一彦さん自ら出迎えていただき、「遠いところお疲れ様です、どうぞどうぞ」と招いていただいた。

初対面でありながら、はにかむような笑顔は以前お会いしたことのあるような親近感のある方だ。
「お店の周りもすっきりして、きれいにされてますね」
そんな感想をお伝えすると、
「そうですか、ありがとうございます」

壁に貼ってある、10の役割が書かれた表を指しながら
「じつは社内で、スタッフがふたり一組になっていろいろと役割を決めており、その中に4S運動というのがあるので、その取り組みの成果でしょうか」

「いづみや乳販」さんは、スタッフの教育に力を入れている販売店として注目されている。

いきなり話は核心の話題になったが、今回インタビューにご対応いただいた専務の泉谷一彦さんは泉谷貞一社長の2代目にあたる。

もともと「いづみや乳販」は、お父様である貞一社長が明治の量販事業を行っていた販売店の専務として入られ、その事業を引き継ぐ形で社名を変更し、会社の軸足も量販から宅配事業へと大きく舵を切り現在の礎を築かれたという。

父の事業をサポートするために内定を断って入社

【写真】父の事業をサポートするために内定を断って入社

生まれ育った土地とは異なるところで、新しい事業にチャレンジをするにはご苦労もあったのではないかと思われる。その当時を振り返りながら泉谷専務は「1989年ですよ。私は大学卒業して内定をいただいていたんですが、父親から手伝ってほしいと一緒に仕事をすることになったんですよ」と笑みを浮かべながら当時のいきさつをお話しいただいた。

じつは明治の宅配店ではこうした親子や家族で営んでおられるところが非常に多い。それにはいろいろとメリットがある。父親の築いた地元でのつながりを円滑に引き継ぐことが出来たり、幅広いお客さまの家族構成に対応するためにも若い感覚は必要であり、宅配店では現場の仕事がメインになるため、現場と経営に一体感を作るためにも家族の力は大きい。

そうした点で「いづみや乳販」さんも、今後さらに契約を伸ばしていくためにはどうしたらよいかという次のステップに差しかかっており、実質の経営も専務にバトンタッチがうまくいきつつあるという状況のようだ。

開拓に追われる日々から、スタッフの一言にハッとする!

そこで、はじめに話題に出たスタッフの教育について詳細を伺ってみることに。
「スタッフの教育に力を入れ始めたのは契約軒数も伸びてきて、さらなるステップアップをお考えからだったのでしょうか?」
すると、専務の口から出たお話はどうやらそうではなくあるきっかけによるものだった。
「うちはずっと開拓、開拓でやってきたんですね、それを繰り返すうちになんだかお客さまから疎まれているような気がしてきたんです」

たしかに、地方の町で新規開拓をしようとすれば同じお客さま宅を何度も訪問することになるだろうし、ましてや同業他社もあるわけだから断られる時の反応もだんだんストレートになってくるのかもしれない。

ある時、スタッフにこう言われたとのこと「お客さまの気持ちに立って行動することが大切ではないでしょうか」
「もう、ハッとしましたね。このままじゃ、ここで仕事ができなくなるんじゃないかという危惧さえ感じました」と泉谷専務。
「創業以来走り続けてきましたから、目先の契約のことしか考えていなかったんでしょうね。お客さまの気持ちなんて頭になかったかもしれません。」

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