- 代表取締役:
- 渡邉 淳之助
- 事業本部住所:
- 〒699-5131
島根県益田市安富町1876-1
- 電話番号:
- 0856-25-2355
- FAX番号:
- 0856-25-2334
- 営業所:
- 【山陰エリア】
本店、浜田(営)、江津宅販センター
【山陽エリア】
高陽宅販センター、広北宅販センター、千代田宅販センター、三次宅販センター
【関門エリア】
下関宅販センター、北九宅販センター小倉店、北九宅販センター門司店
今回取材でお邪魔したのは島根県益田市に本部を置き、山陰から北九州にかけて8店舗を展開している島根明治。社長の渡邉淳之助さんが一代で販売店と宅配地域を拡大してきた。明治のお客様を大切にする販売店経営とはどのようなものなのか、そんな興味深いお話をお聞きしてきた。
まず本部へ伺う前に、社長のご長男で現在2代目修行中の渡邉龍之助さんがいらっしゃる広島県の高陽店に向かった。高陽店のある広島市安佐北区はいくつかの町村が合併して出来た広島市の8つある行政区のひとつで、全国の政令指定都市でも5番目の大きさ。広島空港から車で20分ほど走った住宅地に高陽店はあり、配送の拠点にもなっていた。
店の前の駐車場に車を停めると、まず宅配センターの大きさに目を見張る。大型のトラックも余裕で乗り入れて作業が出来る広さがあり、広島地区の物流をカバーしているというのもうなずける。ちょうど宅配商品の積み下ろし作業をしている車があり、拝見するとそれは全国の宅配店でもまだ導入がこれからといわれる、冷蔵機能が完備されている車両だった。冷えた状態でお客様の元に届けるという徹底したチルド物流へのこだわりが強く感じられた。
高陽店は広さだけでなく、どこを見渡してもきちんと整理・整頓されていることに気付く。 オフィス内や冷蔵庫なども拝見させていただくと、不意の訪問にもかかわらず、5Sといわれる、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」がしっかり行き届いていた。働く環境は「人」だけでなく、「場」も重要な要素である。また、オフィスに入ると日常的な職場環境づくりを含めたスタッフ教育が行き届いていることが肌で感じることができ、これから向かう本部の取材が楽しみになってきた。
高陽店を出発し、瀬戸内海側の広島から中国山地の山々を超え日本海側の島根県益田市へと3時間ほど車を走らせたところに島根明治の本部があった。
国道9号線に面し、社屋のすぐ裏には鮎で有名な日本一の清流、高津川が流れてる。目の前にかかる安富橋は、映画寅さんのロケでも使われたという景観に恵まれた場所だ。
本部に伺った際、ちょうど全体ミーティングが行われており、社長を中心に現在の販売状況の確認や商品に関する情報共有が行われていた。
渡邉淳之助社長は今年で65歳。こうした主要会議をはじめ、毎朝のミーティングも自ら進行役となって陣頭指揮を執られている。まだまだ引退するにはお若い印象を受けるが、社長は世代交代のための準備を進めているという。そのため、店舗も広島から北九州まで広域に拡大してきたものを3ブロック制にし、共通のコールセンターも設けた。
本部の事業方針をきちんと落とし込むため、ブロック会議、毎月実施される店長会、そして店舗ごとでの会議と、意思伝達の体制も整えた。
「これからは、洗い出した経営課題から今後の宅配店がどうあるべきかを具体化していきたい」と社長は仰る。
島根明治のルーツは、現社長の父親の代に酪農農家として30頭の牛を飼育していた頃にさかのぼる。
ミルクプラントを設け牛乳の製造販売を行うことも検討したこともあったそうだが、ちょうど近隣の宅配店の事業を引き継ぐタイミングもあったため、昭和63年に明治の特約店として宅配事業を中心に行うことを選択した。
それから、順調に宅配軒数を伸ばし今日に至っている。