日本になかった、日本のチョコレートを。
日本人ならではの繊細さで、世界を驚かせるチョコレートをつくりたい。
そんな想いで様々な原産国に足を運び、見つけた良質なカカオの樹。
そこで採れたカカオ豆の味や香りを最大限に引き出すために、工夫を重ねました。
そしてようやく、THEという冠を自信を持ってつけられる「meiji THE Chocolate」が誕生したのです。
明治がチョコレートを日本に紹介してから、時を重ね、今、新しい日本のチョコレートが、世界を驚かせています。
チョコレートへの熱き想い
明治が誇るスペシャリティ「meiji THE Chocolate」
その比類なき味や香りをゼロからつくりあげたのは、チョコレートへの熱き想い。
「meiji THE Chocolate」の誕生秘話をご紹介します。
産地の探求
カカオの木から見直し、
チョコレートができるまでの
全工程に関わりたくて。
「BEAN to BAR」創造へ至るその姿勢は、明治のチョコレートづくりのDNAとして、実は古くから根付いているもの。常にさらなる進化を目指して新たな取り組みに着手したのは、今から約15年前に遡る。
最高のカカオ豆を求め、1年で地球を3周以上回るくらいの移動を何年もかけて繰り返し、質の高いカカオづくりを求めて世界中を飛び回った。
そうした活動を続けてたどり着いたのは、「原料から商品まで一貫して手掛ける明治がより特別なチョコレートを完成させるには、どうすればいい?」という疑問であり、大命題。
そして遂に思い至ったのが、より根本的なこと___。
つまり「産地の見直し」からしっかり取り組むべきではないか、という真理だった。
良質なカカオ豆を育て、発酵、乾燥する。そして船に積み込み、日本に向けて送り出すまでの全工程にしっかり関わる必要がある。
「メイジ・カカオ・サポート
(Meiji Cocoa Support:MCS)」始動。
現地の生産者たちとともに汗を流し、
真摯に向き合う。
明治の、そんな活動が始まったのは2005年のこと。
そう、カカオ農家と直接取引を行うと同時に、数々の支援活動に取り組む「MCS(メイジ・カカオ・サポート)」のスタートだ。
はじめに私たちを出迎えてくれたのは、『お前は何しに来たんだ』という視線。カカオ豆農家は大体販売ルートを持っているためだ。そこでまず現地の人たちと様々なコミュニケーションをとっていかに打ち解けるかが重要。私たちが本気であることをわかってもらうところからのスタートだった。
いざ農家と連携を組んだ後も、日々、地道な取り組みの連続だった。
明治社員が一ヶ月間現地に滞在し、理想のカカオ豆づくりのための議論や意見交換をした後に、日本に飛んで帰ってチョコレートの試作品をつくる。それから現物を持って再度現地へ赴き、フィードバックして改善を図る。その積み重ねこそがザ・チョコレートの源流になっている。
良質な特長を最大限に生かし
創り上げたチョコレートを、
もっと未来へ、世界へ。
カカオへの探究心が導き出し、結実した「明治 ザ・チョコレート」。
日本でも、近年では様々なこだわりをもったチョコレートを見かけることが増えてきた。だが、いまだに子供が食べるお菓子だと思っている人も多い。だからこそ私たちが創ったザ・チョコレートがきっかけで、たとえばコーヒーを豆から選ぶのと同じように、チョコレートもカカオ豆から選び思い思いに愉しんでもらえたら…。ここ日本にそんな大人の『チョコレート文化』そのものをつくっていくことができたなら、これほど幸せなことはない。
果てることなき「夢」に思いを馳せながら、更なる産地の探求は続く。
産地の開拓
明治「BEAN to BAR」は
チョコレートづくりの歴史そのもの。
カカオの厳選から製造・販売まで全工程を手掛けるその姿勢は、90年も前からはじまり、今なお進化を続けている。
「川上を攻めろ!」
その精神でカカオの原産国へ。
チョコレートの原点であるカカオ豆こそ、産地にこだわるべきではないかと思い至ったのが20年ほど前のこと。そこで我々は『川上を攻めろ!』を合言葉に、はじめてカカオ原産国であるベネズエラへ赴いた。
カカオ豆の原産国をチョコレートの「川上」ととらえ、各国の農園めぐりをスタート。当時から先進性で注目を集めたこの活動により、品種の選定はもとより豆の「発酵」にも、いっそうのこだわりを求めることとなったのだ。
明治スペックのカカオ豆に
こだわり抜くことの意味。
クリオロ種やフォラステロ種をはじめ、カカオ豆には3種類の品種があるが、さらに発酵方法を変えることで味や香り、そして品質も異なる。そこで我々は幾度も試験を繰り返し、その結果を農家に伝えることでより良質の原料づくりを目指した。
そしてようやくたどりついたのが『明治スペック』のカカオ豆であり、『明治 ザ・チョコレート』である。
明治が刻み続けてきたチョコレートの歴史に、原産国、発酵過程などすべてにこだわり抜くことであらたな足跡を残した『明治 ザ・チョコレート』。
しかし、その「攻める」姿勢にはまだ先がある。新生となったザ・チョコレートも、決して頂点ではない。
お客様に『これぞ!』と感じていただける世界一の品質へたどり着くまで、これからもますますカカオと真摯に向き合っていく。
それが明治の、そして日本の誇り。