テイスティングのコツ
香味の違いを感じるには、まず口の中でチョコをとかすこと。そしてとけてきたら口を閉じ、鼻からゆっくりと息を出すのがポイントです。
五感をフルに使うことで、新しいチョコレートの魅力が見つかります。
カタチが変わると、香味も変わる。
だから、縦横比・厚み・重さ…
1枚に徹底的にこだわりました。
よりくっきりと際立つ、
カカオの個性をお愉しみください。
チョコレートを味わうまでの時間も楽しんでほしいから、1枚の美しさからこだわりました。縦と横の比率には、黄金比に並ぶ美しい比率「大和比」を採用。日本人が古来から美しいと感じる比率として、歴史ある建築物や絵画、人気のキャラクターにも多く用いられています。
仕事の合間に、自分時間のお供に…様々なシーンで気兼ねなくチョコレートを愉しんでもらいたい。
そんな想いで、食べやすい「ひとくちサイズ」に設計しました。短辺は口に入れやすい22mmの大きさです。
食べ終わりの「余韻」がチョコレートの印象を決めると言っても過言ではありません。その「余韻」を決めるのが、「香りの質と長さ」。
研究の結果、カカオ本来の香味を愉しむためには3.5gが余韻を楽しめるベストな解答だとわかりました。
しっかりと満足感がありながら、もっともっと食べたくなる。
そんな魅力的な1枚に仕上がりました。
1枚1枚に、ギザギザの加工をほどこしています。表面積を大きくすることで体温が伝わりやすくなり、香りが立ちやすく。こだわりの表面加工も、香味をより感じられる秘密のひとつです。
もっともこだわったのが、1枚の「厚み」です。 2022年のリニューアル時に、6mmから5mm*へ変更になりました。たったそれだけ?と思うかもしれませんが、この1mmがチョコレートの香味の感じ方に大きく影響するんです。
*底面から凹凸の凹み部分までの厚みのこと。
TDS法
(TEMPORAL DOMINANCE OF SENSATION)
質的経時変化測定法と言われ、複数の味わいの変化を同時に測定する方法です。チョコレートもワインのように、口に含んでから少しずつ味の感じ方が変化していきます。
例えば、食べてすぐは「甘味」を感じても、なめてとかしているうちに「フローラル感」、食べ終わる頃には「スパイシー感」を感じたり…その香味の感じ方には、カカオの個性はもちろん、「厚み」や「表面加工」が影響しています。
<TDS法の評価方法>
チョコレートを食べながら、印象的に感じた風味のボタンを選択します。
次々と感じたままにボタンを押して、風味を感じなくなった時点で終了。
グラフでは、時間ごとに、評価した人のうち何%の人がその風味を選択したかの割合を表しています。
厚みの変更によって産地ごとのカカオの個性をより感じられるようになりました。
ベネズエラ産カカオの特長である、軽やかなナッティな香味をより感じられるように。
ペルー産カカオの特長である、フローラルな香味を食べ始めから食べ終わりまで感じられるように。
フルーティ、スパイシーなど、様々な要素を愉しめるドミニカ共和国産カカオの特長のひとつひとつを、しっかりと感じられるように。
香味の違いを感じるには、まず口の中でチョコをとかすこと。そしてとけてきたら口を閉じ、鼻からゆっくりと息を出すのがポイントです。
五感をフルに使うことで、新しいチョコレートの魅力が見つかります。
通常のチョコレートは、豆に足りない要素をどう補うかを考えながら開発します。一方『明治 ザ・チョコレート』は、産地ごとの豆のクオリティありきで生まれた商品です。
カタチにおいても、カカオの個性を引き出すことが目標。雑味など余計なものをいかに削ぎ落とすかに注力して開発しました。その答えが、1mmの違いです。このこだわりを感じながら、香味の違いを愉しんでいただけたら嬉しいです。