ヨーグルト菌発酵物が胃酸分泌低下による骨折リスクを低減することを動物実験で示唆

2008/10/24
(発行:2008/10/23)

 当社は、ヨーグルト菌発酵物が胃酸分泌低下によるカルシウムの吸収率低下を防止し、骨密度と骨強度の低下を防止する効果を動物実験で確認しました。10月29日から大阪国際会議場にて開催される第26回日本骨代謝学会学術集会で発表致します。
 胃潰瘍の治療に用いられる胃酸分泌抑制剤(PPI:プロトンポンプインヒビター)の投与や胃の切除により、骨折の危険率が高まることが報告されています。3週齢のラット(SD雄)に、ヨーグルト菌発酵物を連日摂取させ、さらに摂取開始後4日目からPPIを連日投与(2回/日)して胃酸分泌を低下させました。PPI投与の翌日からカルシウムの出納を測定したところ、ヨーグルト菌発酵物食の代わりに対照食(カゼイン配合)を摂取した群ではカルシウムの吸収率がPPIを投与しない群に比べて低下したのに対し、ヨーグルト菌発酵物摂取群ではカルシウム吸収率の低下は抑えられていました。さらに摂取開始9日目(PPI投与5日目)に大腿骨の骨密度と骨強度を測定したところ、対照食摂取群では骨密度・骨強度とも有意に低下していたのに対し、ヨーグルト菌発酵物摂取群ではPPIの投与にもかかわらず、PPI非投与群と同等に骨密度・骨強度とも維持されていました(添付グラフ参照)。
 ヨーグルト菌発酵物は、胃酸分泌低下時の骨折リスクにかかわる骨減少の抑制に有用であることが示唆されました。
 当社は、ヨーグルト菌発酵物を含む栄養組成物に関して特許取得済みです。


図1.ヨーグルト菌発酵物摂取による骨密度の低下抑制効果図2.ヨーグルト菌発酵物摂取による骨強度の低下抑制効果