「日本病態栄養学会第11回学術集会」発表内容について

2008/01/10
(発行:2008/01/09)

 当社は、08年1月12日から京都にて開催の日本病態栄養学会第11回学術集会で、徳島大学大学院武田英二教授らとの共同研究の成果を発表いたします。
内容は、流動食関連の研究成果、下記2件であります。

1. パラチノース・オレイン酸食の糖尿病モデル動物の病態の進展に対する保護効果を確認

当社は、糖および脂質としてパラチノースおよびオレイン酸を組み合わせたエネルギー制限食を糖尿病モデル動物に与えることで病態の進展に対する保護効果を示すことを確認しました。
肥満に伴い2型糖尿病を発症するラット(OLETF;18週齢)に、各種糖・脂質を組み合わせたエネルギー3割制限食を14週間摂取させたところパラチノース・オレイン酸食を摂取させたラット群の血糖上昇が低い傾向を示しました。さらにラットの脂肪細胞の肥大化や、インシュリンを分泌する膵島の肥大化が有意に抑制されたことから、パラチノース・オレイン酸食が糖尿病の進展に対する保護効果を有することが示唆されました。
当社はパラチノースおよびオレイン酸を含む栄養組成物につき、特許取得済みです。

2. 乳清ペプチド配合食の敗血症および肝炎の抑制効果を動物実験で確認

当社は、乳清ペプチドを配合した栄養食を与えることにより、敗血症モデルマウスおよび肝炎モデルマウスで、他の栄養食を与えるよりも敗血症および肝炎が抑制されることを確認しました。
当社は、乳清タンパク質分解ペプチドの抗炎症作用を見出し、同ペプチドを利用した流動食を開発しました。この乳清ペプチド流動食のほかに市販の流動食を飼料に適するよう粉末化し、それぞれをマウス(6週齢)に14日間摂取させた後に、敗血症の原因となる細菌毒素(LPS)を腹腔内に投与したところ、他の市販流動食群に比べて毒素投与後の生存時間が有意に延長しました。一方肝障害を誘発する物質(Con A)をマウスに静脈注射すると、乳清ペプチド食群では肝炎の指標物質(ALT、AST)が有意に低値を示し、炎症を促す物質(IL-6、TNF-αなどのサイトカイン)の濃度が有意に低値を示しました。乳清ペプチド配合食は炎症促進性サイトカインの産生を抑制することにより、敗血症や肝炎を抑制する効果のあることが示唆されました。
当社は乳清タンパク分解ペプチドを含む栄養組成物につき、特許出願済みです。